位置 |
背番号 |
氏 名 |
備 考 |
監督 |
− |
アレックス・
ミラー |
昨年、クゼ前監督の後を受け、監督に就任。
プレミアの名門・リバプールのヘッドコーチを辞しての就任には、多くのサポーターが耳を疑った。就任するや、的確な状況分析で、立て直しに成功。11試合を終えて勝ち点2に低迷し、J2降格確定とも言われたクラブを、J1残留へ導いた。正に恩人。
強みは「目標」に対して明確な「指針」を示せること。
勝つ為に、何が必要かを短時間で浸透させる事が出来る監督だ。
システムは、4-4-2もしくは、4-5-1をこれまで採用。まず、守備ありきの姿勢で臨み、最小得失点差でも勝ちきるサッカーをする。
また、ホームとアウェイで明確に戦い方を変え、ホームでは試合の序盤から主導権を握ろうとし、アウェイならば引き分けも念頭に失点しない事を最優先とする。その為、中盤から前目の選手に関しては、ターンオーバーでスタメン変更を行う。ドイスボランチの組み方が、守備的か攻撃的かで、おおよそゲームへの入り方を理解できる。
ただ、昨年はあくまでJ1残留が目標のサッカーだけに、選手も入れ替わる今季は、戦い方を変えて来る可能性も大いにある。まだまだ引き出しの中身を見せてはいない。
今季、還暦を迎えるが、冬でも半ズボンで選手ともランニングをこなす熱血漢。
ハーフタイムに見せる熱いコメント、普段の練習で見せるユーモアなど、愛すべきスコットランド親父。「旅」は、まだ7ヶ月が過ぎたばかり。「成功はリーグ優勝」と語るミラー監督が、今季どんなチームを作っていくか楽しみでならない。
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GK |
1 |
岡本 昌弘 |
立石からポジションを奪い返し、1シーズンをほぼレギュラーとして戦い抜いた2008年。
ようやく、「グッピー」は、「守護神 岡本昌弘」への脱皮を果たしつつある。
一昨年との違い。チームの戦い方として、高いライン取りを行わなくなった事は、彼に奏功した。課題のDFとGKの間の微妙なボールに飛び出さなくて良くなり、その分、セービングの安定感が増した。
試合をこなすほどに安定感が増し、アウェイの神戸戦をはじめ、彼のスーパーセーブに助けられた試合も多い。ただし、鉄壁と言うには程遠く、前述のDF裏へのボールの処理や、ハイボールやシュートを、弾くのではなくしっかりと掴む事、「惜しい」セービングではなく、「GKが防いだ失点」を増やすこと、精神的な部分も含めて、要はGKとしての総合力を上げる事が必要だ。
彼が真に鉄壁であったのならば、最終節もゴールマウスには彼が居たはずだ。
それが櫛野に代えられたのは、まだまだ心身ともに成長の余地があると言うこと。下川、立石と続いた、偉大な守護神ナンバー「1」の系譜を自らの手で更に伝統あるものにする為に、経験を力へと変えて、さらに成長した姿で、サポーターを安心させて欲しい。 |
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17 |
櫛野 亮 |
「吼える守護神」にとって、昨季は怪我に苦しんだ難しい一年であったっと同時に、復活への手応えを確かなものにした、充実感あるものでもあっただろう。
名古屋から復帰したものの、待っていたのはリハビリの日々。
チームの成績が上がらない中で、立石・岡本の奮闘を横目に、自らの力をピッチにぶつけられない焦り、もどかしさはどれだけのものであっただろうか。
それだけに。最終戦の突然の出場には、彼自身、期するものがあった事だろう。2失点は満足できるものではないが、あの試合を戦ったことは、ジェフの歴史において、ナビスコ杯の決勝に出場したくらいに大きな舞台だ。そこで彼の力が必要とされた。それは、今季への自信となる。
動物的な反射神経と、雄々しいコーチングで仲間を引っ張り、それに強運を加えて、GKの力だけでチームを勝たせる事が出来る実力の持ち主。そして、明後日の方向へのキックでサポの頭を抱えさせる。クッシーの登場を待ちわびるフクアリは、
Dragon Ash「Amploud」の大合唱で、彼を迎えるだろう。
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21 |
中牧 大輔 |
「試合勘」それを如何に取り戻すかが彼の課題。
GK3人体制では、もはやリザーブズに出向する事は難しく、かといって練習試合の数も極端に減ってしまった。彼の前には、岡本・櫛野の2人が立ちはだかり、サテライトの試合数はそもそも足りなさ過ぎる。
それでも、いつ来るかわからない実戦に備えて、準備をしなければならない。
かつて、立石はそうした中でも自己研鑽を地道に続けてきた。ならば、中牧もまた、実戦に備えて自らの武器を磨き続ける事だ。誰にも負けない高さと言う武器。コーチングだって、もっと声を出せるはずだ。耐える1年になるかもしれない。それは、更に2年3年になるかもしれない。それでも、前を見続ける事が中牧の2009年だ。 |
DF |
3 |
斎藤 大輔 |
昨年は、センターバックだけでなく、ボランチとして新境地を開拓。
後半戦は、守備のバックアップとしてチームを支え、300試合出場の金字塔も打ち立てた。
しかし、年齢と共に衰えるスピード、スタミナは隠しようも無い。センターバックのレギュラーだった序盤戦、それが失点と言う結果に繋がってしまうこともあった。肉体的にはピークを過ぎている。けれども、チームは今季も大さんを必要とした。それは、意味あることだ。
守備のユーティリティとして、主戦でなくてもチームを支える。もしかしたら、大さんの今季はそう言うシーズンになるのかも知れない。その経験が、闘志が、まだまだジェフには必要とされている。
シーズンを前にして、長男が生まれた。
「戦うお父さん」は、フットボーラーとしての自分の背中を、息子の目に焼き付けるためにも、まだまだピッチで戦い続けて欲しい。 |
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4 |
ボスナー |
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13 |
和田 拓三 |
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14 |
池田 昇平 |
大さん、そして結城耕造とのスタメン争いを制し、昨年は一年間を通して活躍。
チームは苦しいシーズンだったが、昇平にとっては大きな意味のあるシーズンとなった。特筆されるのは、出場停止とならずに、シーズン終盤戦を戦い抜いた事だろう。エドが累積警告を重ねた事に比べると、その安定感が際立つ。
そして、戦い続けた事で体の切れも戻って来た。
空中戦をはじめ、当たりの強い守備は、今が全盛期と思わせる。ただ、一方で前期FC東京戦で退場したプレーや、後期清水戦で岡崎に対抗しきれなかったプレーにもあるように、瞬間の判断力の部分でセンターバックとして一層の成長を期待したい部分がある。
センターバックには、日本の次代を支えるべき逸材とも目される福元が入団し、必ずしもポジションは保証されたものではない。
危機感を成長への力に変えて、プレーを成熟させたい。 |
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15 |
福元 洋平 |
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31 |
青木 良太 |
昨年のジェフを盛り上げた立役者の一人。
移籍してきてすぐ、公式携帯サイトで「良太バンザイ」のコーナーをはじめ、軽快な語り口で選手とサポーターの距離を近づけてくれた。良い試合の時も、苦しい試合の時も、オフも、短い文章でも“伝え続けてくれたこと”が、傷ついていたサポの心をどれだけ癒してくれたかわからない。シーズンが終わる頃には、もっとずっと前からこのチームに居たような存在になっていた。
プレーでも成長著しかった。
左サイドバックと言う新しいポジションを掴み取ると、その力が開花。守りだけでなく、同じ左サイドの谷澤とのコンビネーションで攻撃も活性化させていった。単なる守備の人ではない足元の器用さがあり、前線に攻め上がってのドリブル突破も武器。一人抜いて、シュートまで持ち込むシーンも、シーズンが進むと何度も見られるようになった。
最終戦の新居の先制点、谷澤の2点目は良太が起点。
新潟戦での1点に終わったヘッドと合わせ、攻撃面での更なる成長が期待される。
今年は、サイドバックのポジションに和田が加入。アレックスも左サイドバックで起用される可能性があり、一気にポジション争いは厳しくなる。その競争の中で、自らの存在感を増していく事が出来るか。
目標は「全試合フル出場」。その先に成長を遂げた良太を見たい。 |
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Rvs |
市原 充喜 |
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Rvs |
山中 誠晃 |
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Rvs |
高田 健吾 |
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MF |
2 |
坂本 將貴 |
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5 |
アレックス |
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6 |
下村 東美 |
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8 |
中後 雅喜 |
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10 |
工藤 浩平 |
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16 |
谷澤 達也 |
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19 |
ミシェウ |
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20 |
佐伯 直哉
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22 |
米倉 恒貴 |
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23 |
益山 司 |
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Rvs |
乾 達朗 |
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FW |
9 |
深井 正樹 |
鋭いドリブルと、一瞬の切れ味を武器とする駒大時代からの巻の盟友。
昨年、移籍期限ギリギリに、期限付き移籍先の名古屋から千葉へ移ると、「自由にやっていい」と言うミラー監督の言葉で、眠っていた才能が再び輝き出した。鮮烈なルーレットを含む浦和戦の2ゴールをはじめ、9月の5連勝中は攻撃の核としてチームを牽引。谷澤との両翼は、ジェフの新しい武器になった。
終盤戦は、周囲から研究された事もあってか、5連勝時のような圧倒的な活躍とは行かなかったが、先発で交代出場で、攻撃を活性化させ、残留の立役者の一人となった。
ただ、彼の長所は攻撃ばかりでも無い。もう一つの特徴として挙げられるのが、激しいチェイシング。持ち前の機動力を活かしてボールを刈りに行き、奪ったボールを即座に繋いで、決定的なプレーのお膳立ても出来る。アシストはつかなくても、札幌戦の2点目など、深井のプレーが呼び込んだゴールも多い。
ジェフの事を気に入ってくれたようで、シーズン終了後に所属元の鹿島から円満移籍。
今季は背番号も「9」に心機一転。再び居並ぶライバル陣の中で、レギュラーを目指しての戦いが始まる。
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11 |
新居 辰基 |
刹那の狭間に得点への道筋を描き出す、生粋のストライカー。
昨年は、得点3と不本意な結果。周囲の援護も少なく、ミラー監督の就任以降は、不慣れなMFを任される事も多かった。しかし、得点シーンを振り返れば、そのどれもがストライカーとしてのセンスに溢れた芸術品だった。野生の反応ととでも言おうか。
特に、最終節の反撃の狼煙となった1得点目は、裏への飛び出し、絶妙のトラップ、振りの速い強烈なシュートと、新居らしさを詰め込んだものだった。新居の嗅覚に、ジェフは救われた。
「得点を獲る事」にかけては、ジェフの中で随一とも言える強烈な拘りがある。
恐らくは「新居の為のチーム」を作れば、鳥栖時代のように頭抜けた結果を残せるのだろう。
問題は、現在のジェフがそうはなっていないこと。
しかし、彼の求める「DFライン裏へのボール」を出せる選手は、谷澤にミシェウ、工藤と整いつつある。彼らとの連携が深まれば、新居の躍動するシーンも増えてくるハズだ。
不完全燃焼の二年間から、遂に殻を破るか。勝負の一年だ。 |
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18 |
巻 誠一郎 |
不器用ながらも、最前線でチームを鼓舞する千葉の魂。
昨年は他の代表候補選手が揃って移籍を選択する中、敢えて状況の厳しい千葉への残留を選択。チーム最多の11得点を挙げただけでなく、精神的な面でもチームを支え、J2降格の危機からチームを救った。
特に最終節における、気迫の篭ったプレーは特筆すべきもので、最終局面ではDFと化して東京の攻撃を身体を張って跳ね返し続けた。試合後の挨拶では、涙声でサポへの感謝を表し、プレーのひたむきさと合わせて、多くのジェフサポの心を打った。
プレーの特長は愚直なまでの前線からのチェイスと、“利き足は頭”の座右の銘通りの強力なヘディング。どんな低空のボールでも頭で突っ込んでいく。
足元の技術は無いので、ドリブル突破や懐の深いキープは苦手。その代わり、身体を投げ出してポストプレーもこなし、前線で起点となる。「苦しい時には巻に放り込む」のが、2008年のジェフだった。相棒の深井に言わせると、キレイなボールよりも、アバウトに放り込んでおいた方が、巻には良いらしい。
代表での出番は減っているが、同じタイプの選手が少ないだけに、今後も召集はありそう。巻が不在の時のチーム作りも、今季の大きなテーマになりそうだ。 |
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29 |
青木 孝太 |
昨年は苦しい年だった。
次代のジェフを担う旗手として、エースナンバーの「9」を与えられたものの、混迷するチームの中にあって結果を出す事が出来ず、徐々に出番が減少。深井らの途中加入もあり、終盤はベンチからも漏れて、結局、ノーゴールでシーズンを終える事となってしまった。
先発起用も多かったクゼ監督時代。もしも「1点」でも奪えていたなら、波に乗れていたのかも知れない。わずかの差の重さを思い知る事となってしまった。
今季は背番号を「29」に戻し、巻き返しを図る。
攻撃の駒が増えただけに、FWだけでなく中盤もこなす柔軟性が求められるだろう。チームの中では技巧派でもあり、ドリブル突破の巧みさは、かつての晃樹が重ね合わされる。そうした特徴を如何に試合の中で見せることが出来るか。
孝太らの成長は、ジェフの未来の鏡でもある。「結果」を出し、レギュラーへと進化して欲しい。 |
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Rvs |
金沢 亮 |
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Rvs |
奥山 泰裕 |
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