いま知りたいのは、この先3年でどう言うチームを作りたいのかだ

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久しぶりにブログを書こうと思います。

ホームで0-3で松本に敗戦。三連敗を喫し、数字上の可能性は残っていたとしても、実質的に今季は終わったと考えるべきでしょう。現実的に、来季以降に目を向けるべきです。

今季は、選手の大幅な入れ替えから始まり、そしてシーズン途中での監督交代もありました。積み重ねと言えるようなものは、何もありません。そして、若手主体でもなく、ツギハギだらけのチーム構成と、現状で11位と言う順位、来季J2に落ちてくるだろうJ1チームの顔ぶれに目を向ければ、恐らく来季もJ1昇格はかなり厳しい状況と言わざるを得ません。

こうした状況に陥った最たる原因は、既に多くの人に語られて居る通り、クラブとして一貫した強化を図ることが出来なかった事にあります。

親会社であるところの、JRと古河電工から派遣されてくる社長職は、短期的なJ1昇格と言う目標に縛られ、結果が出なければ現場に責任を取らせ、監督の、選手の、時には強化担当責任者の入れ替えをして、それが「すぐに結果を出すこと」を願うばかりでした。

一方で、サポーターもまた、結果が出ないチームを辛抱強く支える事が出来ず、クラブが発表する監督交代、新しい選手の獲得の報せに、問題の本質から目を逸らし、「切り替えて」、盲目にジェフを応援することで、問題を有耶無耶にしたままでした。

改めて思うのは、本当にこのクラブには「芯」が無い。
去年の試合に出ていた選手が一人もピッチに居ない!?
そんな異常な状態をよしとして、何の思い入れを持ってクラブを応援できると言うのか。

結果が出たならまだしも、それ見たことか。
この様だ。

応援する選手も居なくなり、後押しするべき指揮官も居なくなり、何をサポーターに応援させていると言うのだろうか?本当にふざけるんじゃない、いい加減にして欲しい。
黄色と、緑のユニフォームで、フクアリがホーム、それだけがジェフなのか?そこに魂を入れているのは、そこで戦う選手であり、監督であり、展開されるサッカーの中身であるべきなんじゃないのか?

今のジェフには、まったくジェフらしさがない。
それが悔しくてならない。
何で、俺は、こんなにジェフに対して熱くなれないんだ。

だからこそ思う、ジェフが今取り戻すべきは、一人一人のジェフサポが思い、描いている「ジェフらしさ」なんじゃないかと。
それは同じように、ジェフの伝統を受け継ぐ、生え抜きの選手たちや、OBたち、長くチームに在籍するスタッフ、チームをとりまく様々な人々、その人達の胸の奥に、悶々と渦巻いていると思う。

誰しもが、ジェフに良くなって欲しいと思いながら、それを一つの方向に集約できない。
本当に、残念で悔しいことだ。
クラブが、いま、本当にするべきは、こうした不甲斐ない現状を全て受け入れて、苦く苦しい事からも目を逸らさず、これから先、どうやってジェフを再建していくかを、関わる全ての人達に説明する事だと思う。

J1を逃したことに対する、テンプレートの謝罪文と来季のシーチケの案内なんていらない。
しれっと「新生ジェフ始動!」なんてタイトルの付いたUNITEDなんていらない。

必要なのは、この先3年、どう言うチームを作りたいか。
その為に、どう言う指揮官を選んで、どう言うサッカーをするチームを作り、すぐには結果が出なくても、我慢して付いてきて欲しいと言うことを、ジェフに関わる全ての人に、膝を突き合わせて説明することだ。

亡くなられた、岡元社長が、2000年の冬に、祖母井GMらと姉崎の駐車場で深夜まで語ったように、いま、考えていることを、とことんブツけ合って、共有して、覚悟を持ってこれからの時間を歩んでいく事ではないかと思う。

そう言う気概が無いなら、ジェフはクラブとして消え去る事になるんじゃないだろうか。
親会社が支えてくれる事に安穏として、様々な問題をなあなあにし続けている現状が行き着く先は、遠からぬ先のJ3降格、VONDSや、ブリオベッカの後塵を拝し、親会社の撤退、消滅と言った最悪の未来さえ見える。

そうならないように。
この10年の敗北を、もうこれ以上繰り返さないように。

地に足を着けて、考え直すことが、この2016年に出来たとしたら。
この苦境も決して無駄では無かったと、3年後、5年後には言うことが出来るだろう。

クラブにはお願いしたい。
サポコミを開催せず、一方的な説明だけで終えた2016年の始まり。本当にあれで良かったのか?本当の意味で、意見をぶつけ合う、クラブが、サポーターが、ジェフに関わる人達が、いま、自分たちはどちらを向いて戦っているのか、それを確かめ合う場が、Jクラブには必要なんじゃないか?

誰もが納得するクラブの指針なんて、絶対に無いだろう。
でも、誰しもがその指針を聞いて、それぞれが、それぞれなりに理解し、自分が出来る範疇で、クラブに協力しようと思いを新たにすることはできるはずだ。

この逆境を、今こそ、クラブが立ち直るための糧とする事を、クラブの社長をはじめとするフロントスタッフ、ゼネラルマネージャーにはお願いしたい。

このまま、この一年を無駄にする事があっては、絶対にならない。