名古屋戦展望
- 2004.10.23
- JEFUNITED News
市原に立ち塞がる暗雲を振り払った林の決勝弾。
その歓喜も冷めぬ間に、ヒーローをまたも怪我で失ってしまった市原。再び、その前線の選手層を問われる戦いを強いられる事になった。
幸い、今回はサンドロ+巻と言うベースのセットが健在。トップ下の羽生も好調さを取り戻しつつあり、清水戦の前半20分以降のような市原らしい攻守の切り替えの早い、運動量に長けたサッカーをする事の出来るメンバーは残っている。問題は、各ポジションでどれだけの優位性を保てるかだ。
<市原>
GK:櫛野
DF:斎藤、ジェレ、茶野
MF:坂本、勇人、阿部、村井、羽生
FW:サンドロ、巻
<名古屋>
GK:楢崎
DF:海本慶、古賀、大森
MF:角田、クライトン、吉村、中谷、中村
FW:ウェズレイ、マルケス
市原で、やはりキーとなるのは両WB。同じ3-5-2の名古屋にあって、村井の対面は元来ストッパーの角田。ここの勝敗が試合の流れを作るのではないだろうか。人の応対に優れた角田に村井が押されこまれるようなら、攻め手が一気に限られる。ただ、数試合しかWBとして起用されていない角田に村井が遅れを取るとは考えにくく、この局地戦の勝利からの優勢を予想する。
反対に、名古屋のキーマンは中盤のクライトン。
名古屋は今オフに阿部にちょっかいを出したことからも分かるように、大量補強をしながらも、山口・デュリックスと言うかつての名ボランチがいた時代から、穴を埋めきれていなかった。そこに攻守兼備の肉体派ボランチが補強されたのだから、かなり的を得た補強だ。
ただ、それがここまで順位に反映されないのは、その代償としてパナディッチを失ったDFの穴を埋めきれていない事がある。故に市原としては、このクライトンの壁を崩し、その先のDFを丸裸にしなくてはならない。阿部・勇人の出来が第二の勝敗の鍵になるだろう。
名古屋の攻撃が苛烈なのは当たり前。対空戦闘はジェレに任せて、しっかりと大輔・茶野がマルケス+ウェズレイを押さえ込めば勝機は見えてくる。名古屋討ちの基本は「引きつけてから討つ」だ。
守から攻、そして局地戦の勝利で勝機が見えてくる。そして勝負の分け目は、誰が出てくるか分からないリザーブの新戦力、今日も新しい発見が勝ち点をもたらしてくれるだろう。
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名古屋撃ち,おぉ懐かしい響き。
インベーダーゲームと同様ですね,対名古屋戦は。