気持ちはあれど、足が動かず 第8節 vs金沢 ●0-1

気持ちはあれど、足が動かず 第8節 vs金沢 ●0-1

DAZN観戦です。
現地組の皆さん、応援ありがとうございました。

水曜日にフクアリで琉球を撃破して中3日。
怪我人の多いチームには負担の大きい三連戦の3つ目。
江尻監督は、トップの寿人をクレーベに代えたのみで、他のメンバーは変えずに臨んだ。

LINEUP111554642334950

単純に怪我人が多く、代替が出来ないことと、
先発を固定する事で、試合をこなしながらゲームを作る、両方の意味合いがあったろう。

対する金沢は、水曜日の試合から数人を入れ替え、
清原をサブに回すなど連戦対策を取っている。

試合は、ここ数試合と同じくジェフが慎重なスタートで始まった。
違いは、終盤までエンジンがかからず、金沢に押し切られてしまった事だった。

途中までは、アウェイで戦うジェフの狙い通りの展開と言えなくもなかった。
金沢のシュートミスに助けられながらも、時間が進むと共に、徐々に守備が粘りを増し、
金沢に攻められながらも、無難に対応して、決定的というシーンはほとんど作らせなかった。

その中で少ないチャンス、下平→浩平のシーンや、
何度かあったセットプレーでゴールを奪えていれば、前がかりになる金沢の裏を衝く事も出来たろう。
が、攻め手が少なく、ゴールは奪えず、逆に金沢の組織だったプレスは、時間が経過しても緩む事が無かった。京都戦、福岡戦、琉球戦、そのいずれもで、時間帯によってはラインを上げて、プレーエリアを限定し、ルーズボールをジェフが続けて攻撃に繋げられるシーンがあった。

が、この試合は全く作れなかった。
連戦も、年齢もあるのだろう、完全に足が止まってしまっていた。
クレーベも前線で孤立し、収められず、周りが攻め上がるまでの時間が確保できない。

1枚目の交替は、堀米→茶島も、
周りのゲリア、浩平、矢田あたりも相当に息が上がっている。
攻められてばかりだから、疲れも大きい。

2枚目の交替を準備しているところで、
一旦はクリアしたボールを、もう一度ラフに前線に送り込まれ、
優也と交錯しながらも、小松に流し込まれてしまった。
この展開では、絶対に与えたくなかった先制点。

失点の直後に、クレーベ→アランへとチェンジするも攻撃に火はつかず、
前半開始時と同じような、長靴を履いてプレーしているような、足の重たい展開が続く。
時間が徐々に削られ、江尻監督は最後の駒として、矢田に代えて寿人を投入。

「1点」を奪う為の寿人、そこに弾込めをする浩平を残し、
アラン、寿人の2トップの下に、茶島が入り、ドイスボランチを田坂と浩平が組む布陣に。
が、この時間帯になると、ますます動けなくなってしまい、トップにはボールが入らない。

特に、右のゲリアの消耗が激しく、不正確なプレーを連発してしまい、
浩平も水曜日にフルでこなしているだけに、もうロクに動けていない。

残り数分、3バックの面々がリスクを犯して攻撃参加するも、金沢の守備は堅く、ゴールに迫れない。
反対に、薄くなったディフェンスの隙を突き、金沢がゴールに迫る。
終盤に2連続で優也との1対1の場面を作るも、判断良く立ちはだかった優也がファインセーブで追加手点を許さなかったが、3-0にされてもおかしくない展開だった。

結局、試合を通じて金沢に押し込まれてしまい、0-1での敗戦となってしまった。

連戦の最終戦、アウェイゲームを最少失点で堪えたとも言えるし、
恐らくは耐えて後半勝負を狙いながら、そこでギアを上げる体力は残っていなかった課題を残す敗戦だったともいえる。

ポジティブに捉えるべきは、粘り強く、守備陣形を崩さずに戦った守備だろう。
時間の経過と共に、金沢の攻撃回数が多くなり、1点は許してしまったが、
「守る」と割り切って構えたときには、そうそう失点しない安定感があった。

今後、特にアウェイでは、こう言う我慢の展開が増えると思う。
そこで、勝ち点を1でも持ち帰れるかが重要だ。

反対に課題は、攻撃。
クレーベを先発としたものの、彼のところまでボールが届かず、活かす活かさないの問題以前だった。
スピードのあるカウンターのシーンがほとんどなく、試合を通じたシュートも3本のみ。

金沢の守備が良かったとも言えるし、
失点を警戒するがゆえに重心を後ろに置きすぎて、リズムを作れなかったとも言える。

試合をこなしながらになるが、今後は如何に早く守備のリズムを掴んで、
ラインを高く、ハーフカウンターを仕掛ける時間を長くするかが課題になるだろう。
数は少ないものの、サイド攻撃に固執し過ぎだった以前と異なり、縦パスを絡めた、攻撃の幅はある。
試行回数を増やせば、ゴールも増えてゆくだろう。

IMG_20190407_135310
三連戦を2勝1敗で終了。
まだまだ苦戦は続くだろうが、怪我人の回復を待ち、
連戦にも耐えられるバリエーションを増やしてゆきたい。