練習試合 vs流通経済大学 ○4-2

練習試合 vs流通経済大学 ○4-2

LINEUP111537181373986
※間違いがあるかも知れません。御容赦を。

<前半 2-1>
10分 サリーナス
18分 乾(清武CK)
45分 流経大9番

ジェフ SH12、CK5、FK7、GK0、PK0、OFF3
流経大 SH4、CK3、FK5、GK6、PK0、OFF2

<後半 2-1>
53分 流経大9番
59分 乾(サリーナスCK)
76分 古川(浩平)

ジェフ SH11、CK4、FK7、GK4、PK0、OFF0
流経大 SH5、CK3、FK4、GK5、PK0、OFF2

公式HPの試合結果はコチラ
公式HP(有料)ユナパレポはコチラ

さて、昨日の試合の余韻もある中、ゲームに出なかった選手達の様子が気になって、
稲毛海浜公園まで出かけて来ました。

それにしても、豪華なメンバー。
昨日のゲームに出られなかった選手を中心に組んだとは言え、
完全に一軍がもう1つ出来上がってるスタメン。

システムも、ここのところ用いられている4-5-1で、船山の位置には清武。
残り試合に生き残りをかけて、序盤から激しい展開になりました。

IMG_20180917_102826

開始1分、思い切り良く清武が遠めからファーストシュートを放つと、
ジェフは前目、前目からプレッシャーをかけ、左右にボールを開きながら、隙を窺うと、
5分には為田のパスにこれも遠めから茶島の強烈なシュート。
同じく5分、ラリベイのポストから、勇人がやや強引にシュートも枠外。

6分にも、エベルト、清武、外に開いて為田。
ドリブル突破からクロスもカバーされてCKを獲得。
7分には、サリーナスから清武のヘッドも、ゴールならず。
8分、サリーナスのCKのこぼれ球を、茶島が強烈なミドルも、バーを叩き、攻勢が続きます。

そして、10分。
為田から、中央サリーナスに渡ったボールを振りぬくと、相手にも当たってゴール。
OGかとも思いましたが、公式はサリーナスのゴール。

12分、勇人、エベルト、乾、為田と繋いでCK獲得。
16分には、勇人、山本と展開し、右クロスからラリベイのシュートもCKに。
1本目、サリーナスから、乾の頭に繋がる前にクリアされ、再びCKとなると、
2本目は、清武のCKを乾が頭で合わせて、2-0。

ここまでは、書いての通り、ジェフペースで試合が展開しました。
が、2-0となって、一息ついたのかペースダウン。
昨日の福岡戦のスタメン組と違い、前線にボールを運ぶ過程でプレーがスピードダウンし、
徐々に徐々に、流経大の中盤の守備網に引っかかるようになってゆきます。

ボランチの勇人、茶島にプレッシャーがかけられ、
ボールを奪う事が出来れば、そこから両翼の裏へ、FWを走らせてる意図。

18分には、流経大がファーストシュート。
26分、流経大のCK、28分には24番が深く切れ込んでクロスと、攻撃機会が増えてゆきます。

その間のジェフも、27分に清武のカットから、ラリベイ、左に抜けた茶島からクロスなど、
散発的に攻撃機会を作るものの、序盤と違って、手元のノートにもメモが増えません。

20180917_01
そんな中、ジェフ側で周りから一際大きな指示、あるいは叱咤激励が飛んでいるのが乾。
監督からであったり、あるいは増嶋から「開いてもらえ!」だとか、早く戻るようなど、盛んに声がかかります。そう言う中で、乾に「ナイスプレー」とか「ベリーグッド」とか、労わるような声をかけるラリベイは、自分が出れない中でもチームや、若手を思っていると言うか、副将に相応しい気遣いの持ち主だと思います。

31分には、そのラリベイがサリーナスのCKに合わせようとするも、ゴールならず。
ラリベイは、43分にも為田のお膳立てから、シュートチャンス。

34分、流経大がカットインから、ミドル。
37分、流経大が茶島からボールを奪って、20がシュートに持ち込むも。ブロックしてCK。
そうして、時間の経過と共に、流経大がペースを掴みつつある中で、ロスタイムに9番が抜け出してゴール。嫌な時間に点を返されて、前半を終了します。

後半頭から、選手交代は無し。
後半に入っても、流経大ペースは代わらず、53分に再び9番に抜け出されて同点にされてしまいます。
が、59分にサリーナスのCKから、再び乾が合わせて3-2と再びリード。

直後の60分にジェフは、予定通りの選手交代。
ディエゴや、浩平、大悟と共に、練習生の35番やU-18のフレッシュな面々を投入。

20180917_02
すると、浩平・茶島の組んだ中盤がリズムを取り戻して、
61分、清武の直接FK、
65分、サリーナスのミドルからCKを獲得、
67分には、練習生の35番に立て続けにボールが入り、強引にシュート。
68分にも、今度はサリーナスの直接FK、さらに乾のミドルと攻勢。

75分には更にU-18勢を大量投入。
エスナイデルJrもここで投入されると、投入直後に彼が得点に絡みます。

20180917_03
ペナルティエリアの少し外側、やや中央右寄りでボールを受けると、
ボックス内に駆け込む浩平に向けて、見事なスルーパスを通し、
抜け出した浩平の折り返しに大悟が合わせて4-2。

このパスは、お世辞抜きに上手かった。
なんだか、だんだん体つきも、大きく、がっしりしてきたように思うし、ポテンシャルはあるのかも。
まだ、あまり多くの時間観れているわけではないので、言い切る事は出来ませんが。。。

残り15分。
81分には、大悟、弾斗と繋ぎ、最後はJrがシュート。
84分には、最後の交代でエベルトが代わり、スタメン組で残ったのは乾だけに。
86分、CKから44番がヘッド。
87分、Jrから練習生35番に繋いで、強引にシュート。

流経大も最後まで攻める意識は失わず、ロスタイムに17番がシュートを放って試合終了となりました。
暑い中、練習試合に付き合って下さった、流経大の皆さん、本当にありがとうございます。
時間帯によっては、ほぼトップチームのジェフを押し込んでました。
さすがの組織力、連携力。GKのオビ・パウエル・オビンナ選手も、さすがの高さ、反応でした。

さて、ジェフは、ほとんどトップメンバーと言いながらも、
このメンバーをそのまま昨日の福岡相手にぶつけていたら、勝つことは難しかったと思います。

攻勢の時間帯は目立たなかったものの、相手が落ち着いて、自分達もペースダウンしてからは、
前線が渋滞して、割と狭いエリアでボールを回すものの、前線にボールを引き出す動きが足りなくて、結局ボールを戻して、ゆっくりと(相手が守備体系を整えられる速度で)逆サイドにボールを回したり、スペースよりも、人に合わせるボールが多く、流経大が時間と共に対応できるようになってました。

そして、守備では両翼の裏が、意識はしていても穴になっている事がある。
まさに、練習試合だけに、そこを常に意識して、増嶋や優也がコーチングしてましたが、埋めきれず。
やられたシーンは、この穴を狙われたものでした。

また攻撃では、やっぱり也真人や、旭のゲームメークが攻撃の生命線なんだなと再認識しました。
それだけに、この日はあまり長い時間実現しませんでしたが、茶島+浩平の組み合わせを、もっと見てみたいと思いました。
この2人が同時にピッチに居る時間帯に、後半は再度攻勢が仕掛けられるようになっていました。
也真人、旭、茶島、浩平で競わせて、誰が出ても良いチームになってくれれば。

同時に、トップでオンリーワンになっている船山。
この位置は、今日は清武でしたが、サリーナスや、為田も試してみて欲しいと思いました。
真ん中にポジションを取る事で、プレーの選択肢が増えて、新たな一面が見られるかも知れません。

他の選手達はと言うと、堅実なプレーぶりだったのが勇人とマサキ。
勇人は、茶島とボランチを組んだので、やや守備的な役回り。
それでも、強引なミドルを撃ったり、潰しで持ち味を発揮。
マサキは、攻撃がやや左に偏っていたので、不完全燃焼だったかも。

攻撃陣。
清武は積極性は買うけれど、やや空回り。
ここで、燻っているのが、本当に勿体無い。
本当なら、先発でチームを牽引すべき選手。
去年の前半戦だけで2桁獲った得点力に、FKに、ロングスロー。
リーグを見渡しても、2人と居ないマルチロール。
ジェフは、せっかくの手中の宝を活かせずに手放してしまうのでしょうか。

サリーナスは、右MFで先発。溌剌とプレー。
トップで使うなら、船山の位置だろうか。
けど、意外性、俊敏さ、強引さ、周囲の活かし方、いずれも船山には届かない。

悪くないけど、スーパーじゃない。
丁寧で、堅実とも感じる。

1得点はしたけれど、もう一歩、守備を破壊する「個」の力が欲しい。
来日時から変わらずだけど、「外国籍選手」として、違いを見せつけるまでのプレーがない。
いい選手だけど、そこで止まってしまっているのが残念だ。

守備陣。
エベルトは、物静かな職人。
淡々と、潰し、跳ね返し、繋ぐ。
スピードだけが少し難だけど、今日2得点の乾以上に、セットプレーでも強さを見せる。
ディフェンスラインが以前ほどの高さで無い今なら、エベルトと言う選択肢もあるのでは。

コーチングで、全体を引っ張っていた増嶋、優也は、
「調整試合」として、このゲームを受け止めていた様子。
優也からは、ゴール前でのFKを獲られた場面で、
練習なんだから、このシーンをしっかりと守備練習として守りきろうと言った趣旨の声も。

最後に乾は、2得点はしたけど、まだまだ守備は改善中。
良くなったと感じるプレーもあれば、判断の遅さを感じる場面も。
この試練を成長に繋げて欲しいと思います。
周囲も、凄く気を遣って、期待しているのが見て取れたので。

大悟と弾斗は、いずれも普段と異なるポジション。
大悟は、左MFでプレーし、時間帯によっては2トップの一角のような位置でもプレー。
浩平のアシストから、1ゴールでアピール。
弾斗は、中盤の底で、守備と繋ぎで堅実なプレー。
2人とも、試合で使えば、ぐんと伸びる世代だけに、ベンチ枠7人のうち誰かは、
彼らのような若手に当てがって、試合展開次第では実戦で使って欲しいとも思います。

この時期の練習試合となると、来季も見据えつつ、サポには見えない選手の意識の差も現れるもの。
限られた時間の中で、各々の選手が、力を出しきれるよう、願わずには居られません。

メンバーが固定化しつつあるトップチームに対して、厳しい立場ではあるけれど、
それだけにしっかりアピールして、試合に出られた時には、たまった鬱憤の分まで、結果を出して欲しいものです。頑張れ。