とりあえず穴を塞いでくれ 第24節 vs讃岐 ●1-2
- 2018.07.22
- GAME REPORT 雑感
試合前日に飛び込んできたエスナイデル監督の4試合ベンチ入り禁止。
苦しい状況にあって、厳しい敵との連戦に指揮官が不在。
逆境が続きます。
今季のジェフの低迷、どうにも自爆感が強く。
理想を突き詰めて勝ち方を忘れたり、
補強し過ぎて去年からの継続のメリットが薄れたり、
それで若手の出場機会が去年より無くなったり、
ミスから失点しては、
さらに慌てて次の失点を呼び込んだり、
それで指揮官自身が、自信を失ってしまったりと。
強化部にせよ、監督にせよ、選手達にせよ、それぞれが頑張ってるとは思うんです。
けど、それぞれが空回りしてる感じで、結果がついて来ない。
自分も開幕前は、今年こそは行けるんじゃないかとは思いましたが、
現実問題、この危機的な状況を何とか脱して、J3降格回避、
そして来季に向けてどうチームを作っていくか、考え直さなきゃいけないでしょう。
アンオフィシャルなものではなく、
オフィシャルな声明を出していかなくては、チームから求心力が無くなる。
今季が終わってからではなく、「今」、今季残りをどう戦うのか、
高橋GMや、前田社長から、説明がなされるのを自分は待っています。
今季を諦める訳じゃもちろんありませんが、
失敗を認めて、前を向かないと。
さて。
猛暑の中で迎えた讃岐戦。
試合前は、突然の夕立でピッチはずぶぬれ。
船山をトップ下に置き、熊谷と小島がドイスボランチに並ぶ布陣は、
現時点で考えられるシステムでは、最も安定感を期待できるもの。
(矢田が怪我?で今節も不在で、勇人もメンバー外)
ディフェンスラインは、左に乾。右に鳥海。
右を見る限り、やや守備重視なのか?と思わせる並びでした。
キックオフと共に、試合の大まかな展開としては、
ジェフがボールをキープし、右でゲームを作りながら、
左にボールを回して、為田が突破を仕掛けてチャンスを作ると言うもの。
効果的な攻撃は、かなり左サイド偏重で、
右の茶島は、なかなか際どいチャンスには絡めない。
ここは、鳥海が右SBに入った弊害と思いました。
真希と違って、攻撃参加のパターンが単調。
とは言え、試合の入り方自体は、悪くなかったと思います。
いくつかチャンスをジェフが作った後、あっさりと讃岐が先制します。
19分、鳥海が上がったままで「誰も居ない右サイド」を破られて、中に折り返されて、
誰も触れずに、相手に合わされて失点。
そして、後半に入ってすぐには、今度は左サイドを同じように崩され、
反対サイドから入ってくる、相手をフリーにして失点。
ハイラインは良いんですが、両翼の裏のスペースのカバーに、何の対策も取られていない。
全体をコンパクトにしてオフサイドの網にかける事も出来ず、
かといって実質的に2バックで守るディフェンスラインの両サイドには、
使ってくださいとばかりに大きな穴が開いている。
かといって実質的に2バックで守るディフェンスラインの両サイドには、
使ってくださいとばかりに大きな穴が開いている。
3バックでスタートした前節も問題は同じで、枚数の問題じゃない。
ボランチがカバーに入るなり、
もしくは4バックがスライドするなり、カバーリングの約束事が無いのが問題。
そして、そこに出てくるボールを出どころで潰す事も出来ていない。
「守備的になれ」って言っているんじゃないんです。
致命的な穴が開いたまま放置されているから、
塞いでくれって話なんです、今のジェフは。
塞いでくれって話なんです、今のジェフは。
加えて、攻められた時に、あまりに粘れずに、あっさりと決められ過ぎる。
(それだけ、相手をフリーにしている証左でしょうが。。。)
今日の試合で言えば、鳥海の先発が逆効果。
守備的に残るのかと思えば、慣れない攻撃をとんでもなく高い位置で続けて、
その後ろに広大なスペースが空いてしまい、先制点ではそこを衝かれました。
守備的に残るのかと思えば、慣れない攻撃をとんでもなく高い位置で続けて、
その後ろに広大なスペースが空いてしまい、先制点ではそこを衝かれました。
この様子を見て、途中までは、真希の交代出場を切望してました。
根本的な問題解決にはならないけれど、
根本的な問題解決にはならないけれど、
少なくとも、真希を出して茶島と絡ませれば、
前節のようにジェフの攻撃機会が増えて、
前節のようにジェフの攻撃機会が増えて、
相対的に讃岐の攻撃を減らす事が出来るだろうからと。
(攻めきる事が出来れば、守りに戻る時間も稼げる。)
(攻めきる事が出来れば、守りに戻る時間も稼げる。)
が、そのカードは最後まで切られませんでした。
讃岐は、
「とりあえず引いて守って」、
「足の速い前線の選手に走らせる」、
やってたのは、これだけなんです。
けれどジェフは、自分達の我を押し通そうとするばかりと言うか、
状況に応じた戦い方を出来ない為、長篠の戦いで武田騎馬軍団が、
防馬柵の向こうから鉄砲を撃ち込む織田・徳川の連合軍に嬲られたように、
自分達の攻撃機会で、思惑通り得点できなければ、
罠に嵌ったまま、混乱の中で試合を終えてしまうと言う状況。
この試合で言えば、前線で孤軍奮闘するラリベイのシュートが、
2度、GK清水の正面に飛んだ事が不幸だったとも言えましょう。
また、PKとも思えなくもないシーンが見逃されたと言う人もいるでしょう。
が、結局のところ、今季ずっと抱えたままの守備の問題を放置したまま、
讃岐が施したジェフ対策(他のチームも同じようにやって成功している)に
嵌ったと言うのが、実のところではないのでしょうか。
守備の問題以外にも、攻撃面でも試合後に浩平が言っていたように、
サイドからだけでなく、中から崩すパターンも必要でしょう。
試合終盤のラリベイ、指宿、或いは近藤や、優也まで上げての空爆は、
「何とかしたい」との気持ちは伝わって来るものの、
やはり、そうなる前に、何とかしておかねばならないもの。
ここまで、公式戦4連敗。
リーグも3連敗。
順位は17位。
ここから、甲府、新潟、松本と、難敵を相手にしなくてはなりません。
この失点数は異常。
繰り返しますが、「守備的になれ
と言うのではなく、
と言うのではなく、
まず失点の原因をしっかり対策しなくては。
粘りの無い守備、失点の連鎖に、
選手の気持ちが切れかけているように見えるのも気になる。
何とか、奮起して、立て直しのきっかけを掴んで欲しいものです。
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