練習試合 vs東京23フットボールクラブ △3-3
モヤモヤっとした試合の後は、選手や監督がどんな様子か気になって仕方ない。
そんなわけで、あいにくの雨でしたが、ユナパに行って来ました。
今日は、11時から東京23フットボールクラブとの練習試合。
前半は、昨日出た船山、羽生、山本真も加えてのメンバー構成。
後半は、乾がFWをやっていたりと、前半までに試合に出なかったメンバーを、普段やっていないポジションにも当てはめてのメンバー構成ということで、ちょっと意味合いの異なる試合になっていました。
かなり雨も降っていましたが、エスナイデル監督とギジェルモコーチ、通訳の3人は、一度もテントの中に入らずに、ピッチサイドで指示を送り続けていました。
ゲーム内容はと言うと、1stチーム同様に高いラインをキープして、両翼の攻め上がりを引き出しながら、ショートカウンターでゴールを狙いに行くところまではトップと一緒。東京23は、ジェフのディフェンスラインの背後を狙うことを徹底した戦いをしていました。
相変わらず気になったのが、ジェフの選手の静かさ。
もう10年以上も前からの伝統的な問題なんですが、こう言う練習試合で、指示を出し合う、ミスを指摘しあう、そう言うコミュニケーションの声が無さ過ぎる。東京23の選手達は、うるさいくらいに声を出しているので、だんだん試合中に問題点が解決していっているようにも思えるのですが、なんなんでしょうね、この静けさは。
昔の坂本さんのような選手はホントにまれで、どうしてこう、黙りこくってしまうんだか。
そんな中でもプレーで熱さを見せる選手もいます。
菅嶋、羽生、山本真、溝渕と言ったメンバー。
特に、出場機会を伺う菅嶋、昨日の前半、あまりうまくいかなかった山本真は、溝渕とも絡んで、右サイドでトライアングルを作りつつ、時には山本真が自らスペースに抜けてクロスを上げたり、また別のタイミングでは溝渕が裏へ抜けてクロスを上げたりと、連動した動きが何度も見られました。
逆サイドでは乾。彼の場合、溢れ出る熱さではなく、飄々とした感じ。
その中でも、周りから色々注文を受けながらも、クロスに、シュートと、守りだけでなく面白いプレーを見せていました。そのうち、右の溝渕共々、出場機会を掴むかも。精度と言う意味では、二人ともまだまだですが。
前半一番目立ったのは、強烈なミドルでの先制弾のあった菅嶋。
今のところ、清武、船山、に続くポジションのようですが、アピールしていたと思います。
逆に攻撃陣では、船山のプレーが後一歩。ダイレクトボレーに、羽生のスルーパスから完全1対1の独走、キーパーまでかわした場面などは、本当に決まっていておかしくない。いや、決めて欲しい場面だったんですが、枠に打てなかったり、切り返しをした間に敵に詰められてしまったり。
本人も周囲ももどかしいところ。
前半は、2-2で終了。
前述の菅嶋のミドルのほか、終了間際にコーナーキック崩れから、クリアされかけたボールを再度中に放り込み、混戦状態の中で、最後大久保が詰めたもの。東京23には、だいぶ裏を取られてしまっており、海人が仕事するシーンもそこそこありました。
昨日の群馬戦もそうでしたが、ハイプレスになってないんですよね。
相手も、プレスがかかる前にアバウトに前に蹴ったりしますし。
ちなみに、アランダも出場していました。
怪我などは無さそうですが、ちょっとらしくないミスが目立っていました。
もちろん、らしいボール奪取や、攻め上がりなどもあるのですが、ピッチコンディションもあるんでしょうが、パスミスや判断の遅いシーンが目立ったようにも思います。なんで、試合に出ていないんだろうと、自分も思いますが、単純にちょっとコンディションが良くないのかも知れません。
後半は、 残りのメンバーを投入。
乾がFW、大久保と溝渕がオフェンシブ、岡野が 右WBなど、だいぶ普段とは異なるポジション。
昔々、山岸智がセンターバックをやらされていたなあとか、思い出していました。
かなり心配だったのが岡野選手。
自分の目には、不慣れなポジションと言うこと以上に、プレーが良くなかったように思います。昨年後半にレギュラーを掴みかけたのに、いま、こうして厳しい状況にあるのは、本人も苦しくて仕方ないはずですが、気持ちは切らさないで欲しいと思います。
みんな期待しているし、機会は必ずやってくる。
また昔話ですが、10年ほど前にいたFW高橋泰選手。オシム監督時代にTGで年間100点くらいブチ込んでいましたが、チーム内のライバルにあたる林丈統選手の前に、なかなか試合出場機会がありませんでした。が、彼は腐る事無く、そう言う厳しい経験も力に変えて、息の長い選手として活躍しました。
気持ちを切らさずにやっていれば、それを首脳陣は、誰かは見ている。
逆に切らしてしまったら、たとえ他でも上手く行かない。
間違いなくジェフの希望である彼。気持ちを強く持って欲しいと思うと共に、
江尻さんや、長谷部さんが上手くサポートしてあげて欲しいと思いました。
それにしても、後半も選手間の声が少なかったなあ。
響くのは、ぐぴおさんの声ばかり。
あと、溝渕選手は、ポジションを変えようが、雨が降っていようが、とにかく熱いので、このメンバーの中では、結構声を出して、最後まで走っていたように思いましたが。
後半は、ディフェンスで西野選手も出ていました。
ボムヨンにポジションを奪われたような感じになっていますが、アランダの件も含めて、チーム内競争の激しさ、ベストな組み合わせを探る試行錯誤、運動量の多い戦術によるコンディションの維持の難しさ、色々な理由が
ポジションが固まらないなかにはあると思いますが、競争の中できっかけを見つけて、次に繋げて欲しいと思います。
このサッカーを続ける上で、プレスをかけるために走る。
囲い込む為に、ラインをコンパクトにするために、スペースに走りこむために、声を出し、アピールすること、それらは必須の事だと思うので、そこは、選手達が自覚をもって、練習からしっかりやって欲しいと思います。
個々の選手の頑張りは、やってる選手からは伝わります。
それ以上に、このサッカーを突き詰めるんだと言う意思、それを声に出して取り組んで欲しいものです。
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