圧し掛かる疲労 第12節・東京ヴェルディ戦

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今年のジェフの戦いを支えて来たハードワーク、それが初めて発揮できなかったゲームだった。

理由はいくつも挙げられる。
中三日、中二日の連戦と、移動。
森本、勇人の負傷。
そして、この時期の13時開始と言う、暑さの中でのゲーム。

走らなければと、頭では分かっていても、あと一歩が繰り出せない。
クリアボールが雑になり、選手の距離が空いてしまう。
相手も条件は一緒。
とは言え、動かないものは動かない。

ゲーム序盤から、ヴェルディもジェフも、攻守の切り替えの早さが見られない。
ボールがあちこちで引っかかり、アバウトなクリアボールが空高く舞う。

ジェフは先発にヤマトが居たのだから、恐らくは地上戦で、速くボールを繋ぎたかったのだろう。
けれど、こんな大雑把な展開では、ヤマトは開店休業状態。
狙いが見えず、攻撃の形が作れないまま時間ばかりが過ぎていき、
早々にこれは一点勝負のゲームだと察しがついてくる。

後半に入り、少しずつお互いがリスクを犯しだす。
ゴール前深くまで攻め込みはするものの、双方共に決定機をモノに出来ない。

ジェフは、ヤマトから井出にチェンジ。
さらに、田中を北爪に代えて、金井を前に上げる。
最後は、ネイツをアドに代えて、一点を獲りにかかる。

リスクを犯す分、ピンチも迎える。
ブルーノ・コウチーニョの1対1をはじめ、3点分くらいの危なっかしい場面があったが、
相手の精度不足もあって、何とかしのぐ。

最後の見せ場は、ロスタイム直前。
パウリーニョが攻め上がって相手をかわし、クロス。
金井のスルーしたボールをアドがシュートするも、相手キーパーの正面に当ててしまい、
絶好機を逸してしまう。

守備陣の健闘に応えられず、試合はそのままドロー。
アウェイ、試合内容を考えれば、勝ち点1を拾ったと言えるだろうか。 
厳しいゲーム内容、厳しい結果になってしまった。

それにしても、この次もまた中二日で讃岐。
メンバーを固定しているだけに、疲労度が激しい。
カードも増え、次は谷澤が出場停止だ。

磐田、大宮、福岡が勝利し、上位陣はさらに混戦に。
それだけに、これから先、さらに気候が暑さを増し、怪我人や、出場停止が増えた時にどうするか。
そして、一点をもぎ取るために何が出来るのか、考えさせられるゲームとなった。

この勝ち点1を無駄にしないため、状況を整理して次に切り替えるしかない。
より体力的には厳しいゲームになる。
控え選手の奮起、怪我人の復帰にも期待したいところだ。