逆転にチームの成長を感じる 第5節・C大阪戦

逆転にチームの成長を感じる 第5節・C大阪戦

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観戦出来て良かった。
この試合をナマで観れてなかったら、発狂してたところだった。

フクアリに到着出来たのは、19時半過ぎ。
平日雨とは思えない人の入り。
ピッチに目をやると、ジェフペースで試合が進んでいた。

つい3日前に試合があったと思えないほど、よく動く選手たち。
特に前線の選手たちの絡みが格段に良くなっている。
手数をかけず、ワンタッチでどんどん前にボールを繋ぐジェフに、セレッソが後手を踏んでいる。

何度もチャンスを作るものの、あと一歩足りない。もどかしい。
前半終了間際のネイツのシュートはポスト、さらに森本のシュートもキーパー正面。
0-0。しかし、中身の濃いゲーム。

後半に入り、円陣ダッシュが綺麗に散る。
今年はここも良くなった。
いけるって感じが、グツグツと沸いてくる。

セレッソも修正して来て、ピンチも迎えるものの、紙一重で踏ん張るジェフ。
待望の先制点はセットプレーから。

再三、左のヤザーとタイスケが仕掛けていたが、セレッソが堪らずファウル。
蹴るのはタイスケ。 低いボールが森本へ。ヘッドで触ったボールが相手に当たり、キーパーを弾き、飛び込んだのはネイツ!泥臭く押し込んで先制。

さらに、そのすぐ後にも、ネイツが左に流れて、右足で巻いたコントロールショットを華麗に決める。
ネイツの2得点で、2-0。
どうだ、現役スロベニア代表の力は!と、吼えるジェフサポ。

こうなれば、後は残りの時間をどうマネジメントするか、だけだったが。
(自分が途中から見た時間は)圧倒的とも言えるジェフペースの風向きが変わったのは、2つの出来事。

1つは、金井が足の違和感を覚えて、田中にチェンジしたこと。
そして、飛び出したフォルランのゴールだった。

後ろから見たボールを、ゴールの位置もロクに見ずに、感覚だけで振りぬいたワールドクラスのゴール。
死に体だったセレッソに再び息吹を与え、そしてジェフには、攻めて攻めてハイになって忘れていた、疲労感と、追いつかれるかも知れない恐怖感を呼び覚ますゴールになってしまった。

何も恐れることはなかったのだが。
セレッソのプレッシャーをマトモに受けてしまう。

ゲームを落ち着かせるため、サトケンが投入されるが、いち選手でどうにもならない、大きな「流れ」がフクアリを包みつつあった。

フォルランにカカウ。何だかんだ言っても、力のある選手だ。
ノせてしまっては、分が悪い。

75分過ぎ、まずフォルランのシュートっぽいクロスが、カカウへの絶妙なアシストになって同点とされる。
さらに、今度はジェフの右サイドで粘られたところを、逆サイドで待つフォルランに通り、なんと逆転を許してしまう。

圧倒的な攻勢から、ものの数分で同点、そして逆転。
信じがたいが、やっぱり、彼らは別格の「個」の力を持っている。

逆転され、さすがにスタンドも意気消沈する。
けれど、今年のジェフは、ここからが違った。

82分、ぺナルティエリアの外で待ち構えていたパウリーニョが右足を一閃!
強烈なシュートが、そのままゴールに吸い込まれる。
ネイツに続き、圧倒的なゴラッソで再び同点に。

さらに、その一分後。今度は、森本の突破から、ネイツ、アドと繋いで、ディフェンスを突破。
アドが右足を振り抜いて、なんと逆転に成功する。
これまでだったら、このまま負けていただろうに!

だが、何と言う馬鹿試合。
この一撃でも終わりを見なかったゲームは、92分。
山下のゴールで4-4に追いつかれて、ついに打ち止めになる。

75分からの5得点なんて。
「あの」試合すら超えてしまっている、本当になんて試合なんだ!

ホームで勝てなかったのは痛い。勝てた試合だけに。
しかし、出し切った感はある。前を向いての引き分けだった。

今季。運動量、メンタル、連携、 様々なものが良くなってきている。
成長の途上ながら、いいゲームが出来つつある。
勝ち点2の喪失は本当に痛いが、若いDF陣には相当な経験になったのでは。

各選手のコメントも前向き。
今日の内容をさらに突き詰めて、続く京都、大宮とのゲームを乗りきって欲しい。

今日の試合をナマで観たサポは、ほんと期待以上のものを見られたと思う。
成績も、動員も、 この先につなげたい。そして、それが出来る土壌が出来つつあると思う。

小雨模様の天気と違って、心は随分と晴れやかだ。