要点を押さえた、貴重な勝利。 第36節・札幌戦

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上位を追い上げる、貴重な勝ち点3になった。
これまで、こう言う節目のゲームを落としていただけに、一勝の重みを感じる結果に。
前節に続き、中身もある戦いぶりだったので、選手も自信になるのではないだろうか。

前節と同じメンバーで臨んだ前半。
札幌も、この試合に賭ける意気込みは強く、序盤こそ五分の展開だったものの、
時間の経過と共に劣勢を強いられる展開になった。

ただ、押し込まれながらも、ただボールを戻すような展開ではなく、
しっかり攻撃の意思を示しながらのゲームコントロールだったように思う。
前節同様、ボランチの前に対する意識も強かった。

前半、0-0のまま終了かと思った43分、ヤマトの粘りから奪ったFKをタイスケが叩き込んで先制。 
欲しかった先制点を得て、ゲームプランが整いつつあった。

後半も、攻撃を仕掛けるのは札幌。
都倉や宮澤といった厄介な選手が居るものの、決定的と言えるシーンはあまりない。
うまく要所を押さえて、相手の焦りを誘っている感じだ。

とは言え、後半に入ってからは、全くシュートまで持っていけない展開。
ただの一本も撃てないようでは、いずれ隙を突かれてしまう事も考えられた。

追加点が欲しいものの、その糸口も掴めない展開が続く中、
貴重な先制点は、ふいにもたらされた。
前線へのロングボールを幸野が頭で落とし、森本へ。
相手DFの枚数は居たものの、強引に振り切って、GKまでかわしてシュート。
これが決まって、ワンチャンスで、いやチャンスの無いところから追加点を奪ってしまった。

札幌からしたら、ダメージの大きい失点だったろう。

そして、そのままあっさりと押し切ってしまった。
札幌は、何とかしたい、必死な様子だったが、それをいなして、事も無げにクローズしてしまった。 

これまでのゲームだったら、もっとバタバタしていたろう。
それが無く、ミスも少なく、締め切ってしまった。
京都戦や、愛媛戦に比べたら、格段の安定感が最後まであった。
前節で得た自信を、上手く今節に繋げられていた。 

上位にいた大分と岡山が敗れ、順位は一気に五位に上がった。
ようやくと言った感じだが、残り試合が少ない中で、調子と順位を同時に上げたのは願っても無い展開。
上位との対戦を多く残しているジェフだが、裏を返せば、追いつくチャンスも、蹴落とすチャンスも残っていると言うこと。

天皇杯も挟み、日程的には厳しいものがあるけれども、得つつある自信をより確かなものにして、終盤戦を戦って欲しい。

さて、ようやく今シーズンが盛り上がって来たかな。