それぞれのアピール 第21節・大分戦
- 2014.07.05
- 雑感
ロスタイムの失点は余計だったけれども、4-2で久々の勝利。
9日からの新監督の指揮に向け、良い形で引き継げるゲームになったのでは。
この日のスタメンは以下の通り。
谷澤が練習中の怪我の影響で欠場。
井出も先発を外れ、代わりに入ったのが森本と田中。
他はこれまでと変わらないメンバー。
森本の先発にはちょっと驚いた。
これまでの試合や、練習試合を見ていても、相変わらずシュートモーションが遅く、なかなかシュートに持っていけず、キレが戻って来ていないと見ていたので、山中の方が先発の確率が高いと思っていた。
田中については納得の先発。
井出がなかなか殻を破れていない様子だったので、田中が外れる理由は無いと思っていた。
ゲームはいきなり動く。
大分の出足が遅く、ジェフが最初から攻め込む。
そして、4分、二次攻撃から田中がクロス、これを森本が頭で流し込んで先制する。
先発だけでもびっくりしていたので、ゴールまで決めてさらにびっくりした。
森本はようやくの初ゴール。喜びを爆発させる。
その後も大きな流れではジェフだが、なかなかシュートまで持っていく事ができない。
それは大分も一緒で、悪い意味でお互いがお付き合いしてしまっている感じだ。
ジェフで言えば、この4-4-2の布陣になると、左サイドに入った大塚が活きて来ない。
ペスと、役割がはっきりとしていたこれまでと違い、谷澤のような動きを求められても、いきなりは難しい。
シンプルに縦に走る、右の田中とは対照的で、ほとんど目立たなくなってしまっていた。
逆に、中村は大塚を追い抜いて、サイドからのクロスを狙えるようになっていた。
大塚が、縦に進めない分、中に絞っていくので、前にスペースが出来るで、そこを中村が使っている。
右サイドでは、これまで、やや異常なくらいに攻め込んでいた大岩が、攻め上がりを控えていた。
こちらでは、田中が前に出て行くので、大岩まで上がってしまうと、右が完全にお留守になってしまうのだった。
前半は、やや硬直したまま試合終了。
森本に追加点のチャンスもあったものの、決定機やシュートの数は少ないままだった。
そして後半、またもや出鼻で試合が動く。
またしても森本。
今度も田中のクロスから、一度はGKにブロックされるものの、弾かれたボールを拾って、再びシュート。
これが決まって、理想的な展開で2-0と差を広げる。
しかし大分になんだか元気が無い。軽率と言うより、プレーに粘りが無い。重量が軽いと言うか。。。
普段のゲームならば、相手に奪われてしまうようなボールでも、キープが出来てしまうシーンが多く、ジェフのプレスがさして厳しいとも思えない状況でも、ボールがジェフ側にこぼれてきてしまう。
てか、大介、もっと出来るだろう。お前なら。
2-0となり、焦る展開ではなかった。
けれど、ここで、2-1にされてしまうあたりが、今度はジェフの緩さだろうか。
反撃に入る大分をいなしていたはずだったのに、ゴール前の混戦から、風間に合わされて失点。
人は居たし、撃たれる前に、風間に渡る前にクリアできるシーンもあった。
けれど、そこで厳しく行けずに取られた失点。
これだから、今年はなかなか失点が減らない。
ところが、大分の反撃もつかの間、森本のキープからペスが強烈なミドルで相手を牽制すると、
今度は田中の右クロスから、ペスが合わせて3-1。
兄弟ホットラインが久しぶりに繋がって、大分を突き放す。
さらに、76分には、大塚に代わって出場していた山中が、カウンターを仕掛ける。
智のタテパスから、ペスのキープ、左に居た山中と繋がり、DFをスピードで置き去りにして一気に駆け上がる。
そのスピードのまま、左足を振り抜くと、GKは反応することも出来ず、逆サイドのネットに突き刺さるのを見送るしかなかった。素晴らしいゴラッソだった。
この日、上手くかみ合っていなかった大塚を、早い段階で下げて山中に代えていた。
田中→井出の交代も比較的早く、ベンチワークは的確だったと思う。
いつもこれくれい早ければ。
4-1となり、クローザーには久々に出場の勇人。
このまま行けると思った最後の最後に、1点返されるあたりは、本当にまだまだ。
連敗を止める勝利を素直に喜びたい反面、ケチが付いてしまったゲームでもあった。
それにしてもこの試合。
森本の2ゴールには、本当に改めてびっくりした。
けれど、判断が遅くシュートを撃てなかったり、撃っても、相手がカバーする時間を作ってしまったシーンは何度かあった。特に、井出からのプレゼントパスを決められなかったシーンは、FWとしてNGだ。
このゴールが、本当の意味で復活の狼煙となるか、今後に期待したいところだ。
そして、3アシストの田中と、素晴らしいゴールを決めた山中。
この2人は、関塚新監督の体制に向け、大きくアピールが出来た。
昔のフロンターレの攻撃陣を思い浮かべると、この二人にはとりわけ適正があるように思う。
今日の活躍は、今後への後押しになるはずだ。
逆に、怪我で欠場してしまった谷澤、不慣れなポジションで苦戦した大塚、先発落ちした井出やヤマトは、今後のアピールが重要になってくる。次の日曜日、天皇杯は、恐らく試験的な布陣になるだろう。出番があれば、「君はどんなプレーが出来るのか、見せてくれ」と言う感じになるだろう。
それぞれが切磋琢磨し、後半戦の巻き返しにつなげて欲しい。
それにしても、今年アウェイでなかなか勝てない中、今日も遠路はるばる大分まで遠征した皆さん。
ようやく勝ててよかったですね。美味い料理と酒を楽しんで帰ってきて下さい。
-
前の記事
関塚新監督就任記者会見 2014.07.03
-
次の記事
U-18千葉県リーグ vs八千代戦 (@ユナパ) 2014.07.06
コメントを書く