NHKスペシャル 民族共存へのキックオフ ~”オシムの国”のW杯~
- 2014.06.23
- 雑感
良い番組でした。冒頭から、こちらまで目頭が熱くなって来ました。
御大の表情の一つ一つに込められた想いを考えると。
本当に、あの大きな病気を乗り越えて、このワールドカップを迎えてくれて良かった。
平穏な日本に居る自分には想像もつかない、ボスニアの30年。
オシム監督に出会わなければ、かの国のことをこれほど深く知る事も無かった。
そして、ボスニアでオシム監督がどれほど大きな存在なのかを知る事も無かった。
サッカーと言うスポーツを超えた、民族融和の象徴としてのワールドカップ初出場。
惜しくも、予選敗退は決まってしまったけれども、どれだけの力をボスニアに与えたんだろうか。
故郷を思う気持ち。
戦争を経ても、民族は融和出来ると信じる気持ち。
改めて思う。
サッカーを抜きにしても、どんなにか偉大な人が身近に居たのかと。
御大が冷静に語るように、ボスニアは民族融和には「まだまだ」なのだろう。
セルビア人が多い地域では、アルゼンチンを応援する人も居たようだ。
時間はかかるし、不信を完全に拭う事は出来ないのかも知れない。
けれど、一人でも多くの人が、御大と同じようにその可能性を信じてくれたら、
きっと少しずつ、ボスニア・ヘルツェゴビナは平穏へと変わっていくんだと思う。
御大には、長生きして、その過程を、ワールドカップで躍動するボスニアの姿を何度でも見ていて欲しい。
ボスニアにとって、オシム監督は、みんなのおじいさんなんだろうな。
ジェコら、現役の選手たちが、御大の言葉に背筋を伸ばすのが微笑ましかった。
「まだまだ」これからも、ボスニアを、サッカー界を見守り続けて欲しい。
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オシムは、サッカーという枠に収まらない偉大な方だということがインタビューの端々に滲み出てましたね。また、サッカーという球技が民族の融和へのきっかけを作り、命を救う素晴らしいものであるということがわかってうれしかった。