変化の兆しはあったが 第10節・磐田戦

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磐田遠征された、サポ仲間の皆さん、雨の中、応援ありがとうございました。
スカパー観戦でしたが、ジェフサポの声しか聞こえて来ないほどでした。

厳しい状況の中で迎えたGWの連戦。
戦い方には、変化が見て取れましたが、劣勢時のベンチワークに思い切りが無く、
90分を通してみれば、磐田に上手く対応されてしまっていました。


前節から続く、4-4-2で試合をスタートしたジェフ。
2トップの一角に森本を入れ、中盤の底やDFラインから長めのボールを相手のサイドバックの裏へ入れ、そこからクロスを上げるシンプルな戦術を採用。前半30分頃までは、ジェフのペースでゲームは進み、シュート数も、CKの数もジェフが優勢と言う展開が続きます。

先発した森本は、積極的にシュートを放っただけではなく、
ポストプレーでも時間を稼ぎ、押し上げに貢献していました。

決定的なチャンスは、
相手ボールを奪ったところからケンペスに繋いでコースを狙ったシュート。
左から中央へ切れ込みながら攻め上がった谷澤にボールが出てシュートまで行ったシーン。
CKから森本がニアで合わせて、ポストを叩いたシーン。

この3つくらいだったでしょうか。
いずれも、どれかが決まっていれば、と言う惜しいシーンではあったので、
先制が出来れ居れば、もっと違う展開もあったでしょう。

磐田はと言うと、上手いなと感じるものの、あまり局面の強さは感じず、プレッシャーは感じない。
けれど、10番の山田が強烈なミドルをバシバシ撃って来る。
サトケンと、ひょーさんで組んだ中盤が、彼をフリーにし過ぎているのは問題であるものの、
何とか失点は喫さずにやり過ごす事が出来ました。

とにかく、割り切って戦術を変えた前半は、少なくともこの試合、機能していました。

問題は後半。
ジェフは、スタミナに問題があるので、磐田が目を覚ます前に先制点を奪わなくてはならない。

ところが、後半5分にして、そうも言っていられない展開に。
右からのクロスに、大岩とヒョヌンが被ってしまい、その後ろにいたポポが完全にフリーに。
競り合ったボールが、ポポへのおあつらえ向きのパスになってしまい、
ミスからあっさり先制を許してしまいます。

思惑が崩れると、もうダメ。
切り替えて、流れを取り戻せと願っていたものの、ジェフの焦りと、磐田の修正とが
綺麗なコントラストを描いて、流れは完全に磐田へ。

この0-1の時間帯が勝負の分かれ目だったと思います。
正直、交代のコマ的には難しかったけれども、運動量で劣るジェフが流れを戻すには、
まだ1点差と言う時間帯に早めに手を打つべきだった。

例えば、消え始めていたケンペス、森本のどちらかを代えて、井出を入れて田中をトップに上げるか、
4-5-1のシャドーの位置に入れるとか、ボランチの片方を早めに勇人に代えて、前への推進力を補うとか。

ところが、前半の良いイメージが判断を鈍らせたのか、流れが悪いのにベンチが動けない。
後半のシュートは結局1本のみで、もはや、前半のような戦いは出来ていないにも関わらず。

そうした中で、智が相手をファウルで止めて与えたFK。
これを、駒野から前田へのホットラインで見事に合わされて、0-2。
最早、勝負アリ、でした。

ベンチワークだけでなく、時間が過ぎるにつれて、負けているにも関わらず静かになってしまうベンチの様子には、大いに違和感を感じました。天候が悪い中、磐田まで遠征したサポが声を枯らす中、もっと選手を鼓舞するなり、叱咤激励するなり、退席喰らうくらいに、悔しさを露に出来ないのか。

まあ、全くの感情論ではあるのですが、
引き分けにペットボトルを叩き付けた、あの磐田の地だけに、
そんなに淡々と負けて良いものかよ、と思った次第です。

戦術に関しては、勝つために工夫を施していたし、それがすぐに上手く行く訳もないので、
何とかしようとしているのは感じ取りました。

しかし、勝負への「熱」を感じないベンチの光景には、「これでいい訳が無い」と疑問を持ちました。
走る、走らないのその前に、勝負へのこだわり、燃えるような情熱、
今のジェフは、鈴木監督は持っていますか。 

格好悪くても、泥臭く、前のめりで、あがいて、
選手になんとしても勝つんだっていう情熱を伝えてください。
鈴木監督。