何度でも立ち上がる。

何度でも立ち上がる。

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プレーオフ、徳島戦は1-1のドローで敗退。
2013年シーズンが終了してしまった。

遠く徳島まで応援に行ったジェフサポのみんな、ありがとうございました。
フクアリのPV、ジェフの応援しか聞こえないくらいで、スピーカーの向こうから聞こえるコールに合わせて、手拍子やコールが起こっていました。

負けてしまった訳だけれども、昇格出来なかった理由はもっと重たいものがある。
プレーオフに進出する過程だけに絞ってみても、長崎、栃木とのホーム2試合で勝てず、最終節も最下位の鳥取相手にかろうじてドロー。勝ち点1さえあれば、ホーム開催。同じ1-1だったとしても、 決勝までは進めていた。

開幕戦も、最終節も、ホームもアウェイも関係なく、勝ち点1の重みは一緒。
4年間J2に居て、それは痛いほど分かっていたはずなのに、踏ん張る事が出来なかった。

今年のJ2で長崎がプレーオフまで残った事は驚きだった。
そして、ジェフはその長崎に2つ負けている。
それは、クラブの予算規模や、選手の過去の名声が、現在のチームの力と比例するとは必ずしも言えない事を改めてジェフに思い出させてくれている。

大きな補強も出来ない長崎が何故躍進できたか。
それは、運動量と、1対1で絶対に負けないと言う集中力、誰が出ても変わらない一貫した戦術に答えを求められるだろう。そしてそれは、かつてのジェフが、少ない予算の中でも強敵と伍して戦う、自らの強みとしていた戦い方に他ならない。

クラブは、かつての姿を取り戻そうともがいている。
「走りきれ!」とスローガンを掲げた2010年。
そして、島田社長に代わり原点回帰が叫ばれた、2012年、2013年。

しかしながら、実際に我々サポーターが目にするアウトプットは、最早恒例となった夏場の失速に代表されるように、他を圧倒する走力を持つチームではなかった。

かつてと違い、J2と言う範疇において、表面上補強は豪華になった。
毎年のようにサッカースタイルが変わっても、それに合わせた選手を獲得するので、J2の真ん中より上には居ることが出来る。

けれども、補強としてジェフにやってきてくれる選手達は、走力を強みとした選手は少なく、年齢的にはピークを過ぎつつある選手が多い。そして、彼らがピースを埋めていく事で、若手は出場機会を得られず、なかなか底上げがなされない。中くらいの順位を作り出す悪循環に陥っているのではないか。

補強が悪いのではなく、しっかりと目指すべきサッカーを定めて、それが出来る選手を育て、それでも足りない部分を、補強で補う。そう言う当たり前の循環が今のジェフには作り出せていない。

毎年、やり方を変えて、継ぎ接ぎだらけ。
選手達も、苦しいだろう。
毎年毎年やり方が変わっていたら、それに適応できない選手も出てくる。
入団してみたら、全くイメージの違うサッカーをやっていた。それじゃ、選手も成長できない。
適応できずにチームを去っていく若手を見るのは辛い事だ。
 
今のジェフに必要なのは、本当にやりたいサッカーをしっかりと定める事だ。

原点に立ち返り、走れる選手を育て、ふるいにかけ、戦える集団を作り直す。

オリジナル10である事も、かつての名門である事も、素晴らしいスタジアムや練習場も、親会社に恵まれていることも。必死に戦い、這い上がろうとする他のチームを軽んじてしまう、枷になってしまっている。

来年でJ2暮らしは5年目にもなる。
にも関わらず、未だジェフはチャレンジャーにはなれていない。
自らが何者なのかも分からず、何がしたいのか定められず。
迷い迷って、彷徨っている。

しかし、それでも、徳島まで遠征した多くのジェフサポの姿を思い浮かべれば、それでも、何度でも立ち上がらねばならない。人それぞれ、順調な人生ばかりではないように。迷い迷って答えが見つからない。自問自答の果てに、それでもまだ悩み苦しむのもまた人生だろう。

ジェフと共に人生を歩むと決めたからには、それもまた避けては通れない道なのだろう。

2013年が終わり、オフを経て、また2ヵ月半先には、ちばぎんカップと共に2014年が始まる。
生きている限り逃げようがない。

来年もまた、スタジアムでジェフを応援する。
何があっても、それだけは変わらないことだ。