プロの意地を見せる。 練習試合 日本大学戦

プロの意地を見せる。 練習試合 日本大学戦

20130728_nichidai

今日も今日とて、練習試合の観戦へ。
本日の相手は、日大。
GKコーチには、ベルマーレで活躍したヒゲのGK小島さんが居るチームでした。

今日の先発はこんな感じ。
オフィシャルでも結果が出ていますが、深井がようやく実戦に復帰しました。

---深井--ナム---
井出--------兵働
----慶--勇人---
隆雅-大岩--竹内--祥
-----大久保----

練習試合にありがちですが、だいぶ前半と後半と様子の違うゲームになりました。

前半は、概ね五分のゲーム。
背番号の大きな日大の選手に、運動量で後手を踏んでしまい、シュート数も8対3と僅差の展開に。思うに任せない展開に、最終ラインから大岩の大きな声が序盤から飛びます(よく声が出ているのはGOOD)。

なかなかパスも繋がらず、隆雅からのサイドからの攻撃も、イマイチ中に飛び込む選手との呼吸が合わずにチャンスとはならない。
兵さんも、時折キラリとするパスがあるものの、ほとんどの時間、消えている状態。
そんな中、怪我あけの深井が運動量で孤軍奮闘。14分には、右足でのシュートが、ゴールの右角を叩く場面も。

しかし、決定的と言えるシュートはそれくらい。
右の祥の上がりもすっかり抑えられ、低調な内容のまま前半を終えてしまいます。
日大の選手からは「勝てるんじゃね?」と言われてしまう始末。このままでは、プロの面目が・・・と言う状況でしたが、後半、盛り返してくれました。
後半開始と共に、深井→ヤマト。
この交代が効いたと言うよりも、恐らくは喝を入れられたか、全体の運動量が後半は増えます。

押し気味の展開の中、57分に先制点。
井出からのパスをヤマトがペナルティエリア左に侵入してシュート、GKに阻まれるも、もう一度詰めていた井出がシュート、さらに弾かれるも、最後はもう一枚詰めていた慶がゴール。枚数をかけた攻撃で、ようやく壁をこじ開けます。

すると、日大の集中力がガックリと落ちて、ここからチャンスを量産。
1分後には、左のナムからのプレゼントボールが、兵さんの足元へ・・・しかし、外すのが難しいくらいの1m無いくらいのシュートをシュートミス。兵さんガックリ。

それでも、61分には、兵さんからのスルーパスに反応したヤマトが流し込んで2-0。

すると、その1分後には、左の井出からまたもプレゼントボールが中央の兵さんに。
ここはとばかりに、ダイレクトボレーで合わせる兵さん!ところが、またもゼロ距離砲撃は明後日の方向へ。水をがぶ飲みして、気分転換する兵さん。。。お疲れモードでした。

66分には、同じようなシーンで、左のたぶん隆雅からのボールを何故か上がっていた竹内がダイレクトボレーで合わせて豪快にゴール、3-0とします。

その67分には、お役御免とばかりに、竹内→栗山、兵働→戸島に交代。

69分には、井出のパスから、右のサイド、ペナルティエリアの角から、前が空いたと見るや、祥が豪快なシュート!ちょうど、真後ろから見る形になったのですが、キーパーに向けて正面に撃ち込んでその上に突き刺さる、豪快な一撃でした。

地元ファンの多いスタンドからは一際大きな歓声が。

さらに71分には、隆雅のパスに抜けたナムが決めて、5-0。
一気呵成に攻め立てて、プロの力と言うものを見せてくれました。

慶から良太、勇人から良太に予定通りと行った時間帯に交代。
二人は、そのままボランチに入ります。

試合を、冷静にクローズさせてゆきたいところでしたが、その後、2ゴールを許して、5-2で試合は終了。一応、補足しておくと、交代選手がどうこうと言うよりも、チームとして5-0になった後に厳しさがかけてしまったのが失点の原因では。

そのあたりは、まだまだ甘さがあったと思います。
個々の選手に落してみていくと、前半はやっぱり深井。
運動量や、シュートで終わろうとする意識の高さはさすが。
周囲の出来がやや低調だったのでゴールは無かったものの、切り札が帰ってきた感はあります。

それと、その深井に弾かれてしまったヤマト。
ゴールの場面以外でも、井出やナム、祥らとよく絡んでチャンスを作っていました。
とにかく、結果を出し続けるしか、トップへの道は拓けないので、腐らずに頑張って欲しいところ。

井出は、前半は余り目立たなかったものの、後半はまずまず。
視野が広くなったと感じます。兵さんに出したパスといい、祥のゴールを生んだパスといい、中距離のオープンスペースを衝くパスが良くなっている。元々、細かいパスや、ドリブルはあるので、トップで言うなら、ヤザーの代わりに投入したら、面白いものを見せてくれるのでは。

祥は、前半は抑えられてしまって持ち味は出せず。
チームの動きが良くなった後半は、クロスの本数も増えて、ゴールも決め、印象に残る結果を出せたと思います。

サイドバックと言えば、逆サイドの隆雅も、今日は、まずまず。
ゴールに繋がるクロスを2本通しているので、徐々に周りと合って来たのでは。
補強選手であるものの、原石クラスなので、何とかシーズン中にトップの出番を掴んで貰いたいところ。

他の選手では、次節先発に戻りそうな竹内は、ゴールも決めてアピールに成功。
ボランチの慶、勇人は、それぞれ、守備と前線への飛び出しで持ち味を出していました。
大学生相手なので、本当は前半から、後半のようなゴールを見せて貰いたいもの。
大学生に、やれるんじゃないかと、毎試合思わせてしまうようなサービス精神は不要では。

それと、継続して結果を出す選手にはトップで機会を。
特に、ヤマト、井出、祥は、これから、8月を乗り切るキーになりそうな予感。

今のところ監督は、実績のあるベテランを重用しているけど、停滞感を突き破るのは、若手の躍動では?もちろん、ベテランの奮起、ベテランの今期にも賭ける思いにも期待しつつ、今週末のホーム水戸戦で、しっかり結果を出してくれる事を願っています。