まだ「強さ」は感じないが、5連勝。更なる成長を。 第24節・モンテディオ山形戦
- 2013.07.15
- 雑感
千葉の猛暑とはうって変わり、まだ梅雨の山形。
変わり易い山の天気は、晴れ予報をひっくり返して、雨の中でのゲームとなった。
結果は、3-0の勝利。
ホームでの1-3で敗れた惨敗での借りを返す結果になった。
ゲーム的には山形が握っていたように映ったので、点差ほどの差は感じない。
相手の隙を衝いた智のゴールで気分的にもラクになり、徐々にジェフのペースに引き込む事が出来た。
試合後、鈴木監督が語ったように、相手を研究して良さを潰した結果なのだから、してやったりだ。
この5連勝の間、毎試合のようにジェフは違った顔を見せている。
常に自分達のペースで戦い、自分達のサッカーで相手をねじ伏せる、そう言うサッカーはしていない。
未だに、「自分達のサッカーとは?」と問われても、それを説明するのは難しい。
20節 A 徳島戦 ・・・ 兵さんのミドルで先制後、いつもの悪い癖で消極的になり、
押し込まれ、同点にされるも、直後に大介が突き放して逃げ切り。
21節 H 東京V戦 ・・・ 主力の負傷で若手に切り替えが進み、運動量の向上が見られたゲーム。
首尾よく先制するも、同点とされ、残り10分大塚のホールで突き放す。
22節 A 富山戦 ・・・ 監督自身が「良くないゲーム」と称した試合。前節と違って運動量はまるで無く、
終始富山に押し込まれるも、後半立て続けに奪った2得点を守りきって逃げ切り。
23節 H G大阪戦 ・・・ 相手がガンバと言う事もあってか、普段以上に選手が奮起。
攻めてくる相手の方がやり易い?
ガンバは攻撃陣の主力を欠き、低調。大塚・智のW恩返し弾で快勝。
24節 A 山形戦 ・・・ 当たりの強い山形に局地戦では苦戦。相手の隙を衝いて先制すると、
運動量の落ち、焦る相手をセットプレーとカウンターで突き放す。
この間、大塚の3得点や、相変わらず好調を維持するヨネの活躍はあったものの、いまいち「強さ」は感じない。ゲームを通じての主導権は、相手に握られている時間が長い。けれども、上手くチャンスで決められている。
5連勝が始まる前との比較で、変化の一つは、大塚を筆頭に、峻希、大介、キムと言った若手~中堅が試合に出始め、それと共に運動量が従来に比べてアップしたことがある。
合わせて、ゲームを守備的にクローズする際に、勇人・慶・竹内ら、経験ある選手を交代要員として残すことが出来ていること。
もう一つはセットプレー。
守備では、高さを生かしてキムがハイボールを弾き返し、壁役として機能している。
竹内が悪いのではなく、ワリとシンプルにハイボールを放り込んで来る相手に対して、キムの高さは有効な対策になっている。
攻撃では、大介のキックが冴えている。
ガンバ戦での智へのアシストをはじめ、セットプレーからようやく得点が入るようになってきた。
反面、もっと変化が必要な部分は、より多くの運動量と、攻撃時の判断のスピードアップ、そして、しばしば見られる不注意からのミスパスの撲滅。
「棒立ち」のシーンは減って来たものの、まだまだ動きが不十分でパス出しに迷うシーンが散見される。
運動量と判断を早くすることで、もっと有効に攻撃を仕掛けられるはず。
山形戦でも、せっかく前に大きなスペースがありながら、峻希が前に突破しないシーンが目立った。
そう言うシーンを無くす為にも、もっとチャレンジする姿勢を出して欲しい。
ミスについては、勿体無いシーンが多い。
スローインを安易にやり過ぎて相手に渡したり、判断が遅くて詰められてボールを奪われるシーンなど、もっと冷静に、思考を早くすれば、セイフティにマイボールを維持できるシーンがたくさんある。
連勝で、自信はおぼろげに付きつつあるだろう。
けれど、おそらく今は、確固たるものは無くて、ぼんやりとした「何だか勝てている」感覚なのではないだろうか。
そこから先に一歩進んで、今度は自分達のペースを増やす為に、足元を見つめながら成長していって欲しい。
次も、難敵の愛媛。移動距離も長いし、気候も厳しいだろう。
苦しい中でもプラスアルファ気力を絞り出して、次の一勝を掴んで欲しい。
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