精一杯戦いはしたが 第19節・横浜FC戦
- 2013.06.16
- 雑感
プレーオフの再戦。
昨年、J1に届きかけた両チームだったが、今季は今のところ遠のいてしまっているようだ。
結果は、1-1のドロー。
スタンドからの「千葉」コールが物語るように、蒸し暑い気候の中、精一杯のゲームを戦ってくれたとは思うものの、結果・内容共に物足りなさが残る。
スタメンは、大きく変わらず。
GK岡本、DFが左から峻希、智、竹内、米倉、
ボランチに健太郎と勇人、
左に田中、中央に谷澤、右に兵働。
FWにケンペスと言う布陣。
ゲームは静かな展開で幕を開ける。
神戸戦に比べれば動けている、最初はそう感じたが、これは相手方の問題ではなかったか。ジェフも、横浜FCも運動量が物足りなく、どちらかと言えばまだジェフが動けていると言った戦いぶり。
攻めてはいるものの、「繋ぐ」意識が強すぎて、スピードが無い。
そんな展開を打破しようと、時折、ディフェンスラインから、攻撃参加していた峻希やヨネに長いパスが送られる。これは良い試みなのだけれども、その後に手数をかけてしまって、なかなかシュートに至らない。
まるで『総武線各駅停車』のような戦いぶりだ。
こうなってくると、シュートを撃てる唯一の機会は、好調のヨネ頼みになってくる。
ヨネの「個」の力に委ねて、アーリークロスから中央のケンペスへのライン。
しかし、相手もここは警戒しているわけで、なかなか良い形でシュートを撃たせてくれない。
序盤戦の攻防のうち、勇人にアクシデント。
どこか足を痛めたか、早々に大介に代わる。
緊急出場だったが、この日はまずまず。
前へのタテパスを多用して上手くゲームに溶け込んでいた。
その後も前半は一進一退。智が傷んだシーンはヒヤッとしたが、攻撃は低調。
両チームとも、決定的と言えるシーンが無いままだった。
後半。
エンドが変わって一気呵成に攻めようとするジェフだったが、悪癖からゲームが動く。横浜FCの数少ないCKのピンチから、智・竹内・ケンペスの三人が被って、ぺ・スンジンにゴールを許す。セットプレーの守備の脆さは、もはや病気のレベルだ。
ホームで先制を許し、明らかに焦りが見える。
焦っているけれど、ゴール前まで来るとセーフティになって、相手を外してシュートを撃てない。わかっていて出来ないんだろう。選手達からもフラストレーションを感じた。
後半一人目の交代は、田中から大塚。
練習試合で結果を残し、徐々に出場機会を得てきている。久々に長い時間を貰えて発奮したのだろうか。ゲームに入ってすぐ、チェイシングと、意図を感じるパスで停滞した空気を振り払う予感を漂わせる。
峻希にしろ、大介にしろ、大塚にしてもそうだが、Bチーム扱いだった選手は、若さもあるのだろうけれど、(波はあるものの)運動量と泥臭さは身につきつつあるように思える。
横浜FCに対して手数で上回り、徐々にチャンスを作る。
同点弾はやっぱりヨネからだった。
ヨネのアーリーに、中央で泥臭く飛び込んだのは谷澤。
谷澤のヘッドで、ようやく同点に追いついた。
フクアリの空気も良くなり、さあここからと言うところだったが。
ここで守備陣にミスが発生。バックパスの処理を岡本が誤り、あわやオウンゴールのピンチを招くと。今度は抜けてきた黒津をエリア内で倒してPKを与えてしまう。
ここは何とかセーブして、再度突き放されはしなかったものの。
谷澤弾で生まれた反撃の空気を自ら手放してしまう事となった。
ベンチは、ジャイールを投入して打開を図るものの奏功せず。
決め手を欠いて、そのままゲームは終了。
またも勝てず、首位のガンバとの勝ち点差は13となった。
正直、ジェフの調子とガンバの調子を比べれば、この差は追いつけまい。
選手は暑い最中頑張っていたと思うが、サッカーの質が改善しているかと問われれば、正直あまり大きな変化は無い。相手が横浜FCでなく、もっと走れるチームだったのなら、突き放されて負けていたのはジェフだったのではないだろうか。
運動量・連携。ベースのところで、準備不足なのだ。今のジェフは。
劇的な改善は難しい。
半年前の再戦は、両チームのレベルダウンを感じただけだった。
地道にやるしかないが、ライバルを上回るには決めてに欠ける。
「今のまま」では、だめだ。
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