なんだか窮屈で活かしきれない武器 第8節・岡山戦

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選手は頑張っていたと思う。
今季これまでの試合の中では、相手も含めて見応えのある試合だったと思う。

でも、何なんだろうか。 
物足りなさが残って仕方が無い。

せっかく武器を持っているのに、それが活きてる感じがしない。
狭い部屋の中で刀を振るっているような感じ。

例えばジャイール。
圧倒的なスピードも、技術もある。
けれど、彼がボールを受けるのは、囲まれてしまった後ばかりだ。

相手の守備が上手いというよりも、こちらの判断が遅くて守備に戻られてしまったり、
そもそもオープンスペースを作り出す動きがどの選手も足りなくて、
ごちゃごちゃした中で戦ってしまっている。

他の選手も同様。
もっと、判断を早くしたり、工夫して動かないと、相手も意外性を感じない。
「これからサイドから攻めますよ」っていちいち宣言しながら戦っているよう。

ボールを奪ったら、全員が一気に上がるとか。
もっとシンプルでスピードのあるディプシリンがジェフの攻撃には必要なんじゃないか。

それが見えないから、頑張りは伝わってきても、ストレスが残ってしまった。
もっと出来るはず。ホームで躓いている場合じゃない。 

一方の岡山だけれども、年々着実な積み重ねを感じる。
選手個々を観ても、中盤で煩わしい動きをしていた流経の千明をはじめ、技術の高さをチームの連携の中で発揮できている事に脅威を感じた。岡山に関しては、野本がいた関係から観る機会が多かったが、プレーのスピードも、彼らがJ2昇格した年に比べると格段の進歩を遂げている。

ジェフは、技術のある選手はいても、毎年やり方が変わっているせいか、なかなか連携の精度もスピードも上がってこない。

いらいらを感じたのは、試合そのものだけでなく、じわりと詰まる彼らとの差と、この4年間の時間の過ごし方に対してだったのかも知れない。