ゴールへの道筋が見えない　第3節・栃木SC戦

やれやれ、帰宅しました。
まあ、負けなくて良かったな、と言うのが正直なところ。

守りは集中して頑張っていたけれども・・・
如何せん、攻撃の形がぜんぜん見えてこない。

せっかくのジャイールと言う武器も、絶好調のヨネも、お互いが動いてスペースを作らないから、ボールの出しどころが作れない。栃木のプレスに苦しんで、苦し紛れに出すパスはことごとくカットされて相手のカウンターの基点に。
せっかくのマイボールも決まりごとが無いから、ボールを貰ってから考えてる。
考えてから出すパスなんて、そりゃ、相手に狙われますよ。

そんなこんなで、90分通して全体の動きが少なかったのが、低調なゲームになった要因。
後手を踏んで守備に回ったジャイールなんて、相手にとっては何も怖くない。

そして、ジャイールがそうなってしまった原因の一つが、左SBに入ったキム。
サポ的には、開幕前から言われてはいたけれど、やっぱり圭二が年間を通して計算できない左SBはアキレス腱。

熊本戦と同じく、栃木もここを狙って来ていた。
不慣れな上に、スピードはあまりないキム。そこを、複数で囲い込んでカウンターの基点にする栃木。
そうなると、ジャイールも後ろを気にして援護に回らざるを得ない。
キム自身も、良くないプレーが続いてしまったせいか、自信無さげな様子で、プレーが消極的になってしまっていた。

正直、今日のキムの狙われぶりなら、途中で代えられても仕方なかったのだけれども。 
我慢強いのか、プランの立て直しは苦手なのか、動かない鈴木監督。
そのままキムに関してはいじらずに90分使い続けてました。

そう、低調なゲームのワリには交代が遅かった今日の試合。
監督にとっては、難敵を相手にドローでもOKと言う気持ちもあったのかも知れないけれど、「0」で抑えられたから良いようなものの、いつ失点してもおかしくない展開を、90分間変えられないまま単調に続けたのは、観る側からすると相当にストレスが溜まる。

そんな中、攻撃に光を見せてくれたのは、前節と同じく交代出場のナム。
ジャイールとの交代と言うのが惜しかったけれど、出場するや、小気味のいい、それでいて正確なパスと、旺盛なシュートへの意欲で、流れをぐっと引き寄せてくれていた。

誰を外す？と言われると、なかなか難しいものはあるのだけれども、ちばぎん柏戦、TG横浜FM戦、そして前節の熊本戦、今日の栃木戦と彼のプレーを見る限りは、ベンチに置いておくのは実に勿体無い。彼のセンスが、今の攻撃に足りないアクセントをもたらしてくれるのは間違いないところ。

もちろん、前線の選手は運動力を増やして、自分達でゴールへの道を拓かなければならないのだけれども、「貰ってから考える」のではなく、「貰う前から考えてある」ナムのプレーは、沈滞した前線を活性化できる大きな可能性を持っているとは思う。

間髪をおかずに次節はやってくる。
ここで、何も変化が起こらないようだとかなり厳しい。
思い切って、次節はナムのスタメンを、監督には期待したい。

それにしても次節は鳥取。まだ無敗となかなかに好調。
奥山に久保に英二郎。
もっとジェフ、彼らを生かせたんじゃないの？って思いつつ。
 
切り替えて、前を向いて、水曜日。
ホーム初得点・初勝利、次こそお願いしますよ！