掴んだアウェイの勝ち点3 第7節・水戸ホーリーホック戦
- 2012.04.08
- GAME REPORT
前節・栃木にも増して、勝利への拘りを強くして臨んだ水戸戦。
苦戦はしたけれども、 最少得点差の1-0で逃げ切り。
選手達からも、ホッとした安堵の表情がこぼれていました。
ただ、ゲーム内容は、厳しいもの。
きっと、これからのアウェイも、こうしたゲームが続くだろうと、改めて厳しさを思い知らされました。
前節からは、慶が外れて、武田が先発。
驚いた事に、慶はサブからも外れてしまった。
木山監督は、前節の試合後コメントで慶を庇っていたけれども、 内心は少し違ったのだろうか。
慶のモチベーションが心配になる前節・今節の起用方法だ。
他のメンバーは不動。
このメンバーなら、試合開始からペースを握れるかとも思ったけれども、そうは問屋が卸さなかった。
ゲームが始まって、ボールがなかなか収まらずにバタバタとする。
原因は、水戸の激しい守備。
スタミナを無視したかのような激しいプレッシングで、ジェフに自由なパス回しを許さない。
常に出足は水戸が上回り、フィジカルコンタクトでも、水戸が優勢に立つ。
ジェフの狙いからすれば、そう言うプレスをしてくるのなら、寄ってくる相手をいなして、密集したエリアの逆にボールを振って、フリーの選手から攻撃を仕掛けたいところだったけれども、まだ、それが出来るほどには、ジェフのボール回しは練度が高くなかった。
相手のプレスをかわそうとする動きがモタモタと遅れてしまって、次のプレスの網にかかる。
苦し紛れに、強引な縦パスを入れようとすると、それも網にかかる。前半は水戸の狙いのゲームだった。
スタンドから見ていて誤算だったのは、二度・三度と、これまで高い成功率を誇っていた智のフィードが、簡単に相手のパスカットに遭うシーンがあったこと。他の選手も窮屈そうにプレーしていて、なかなか思い通りの展開に持ち込めない。
チャンスといえば、レジナウドが強引な中央突破を仕掛けたり、決めて欲しかったけれど、藤田が相手ディフェンスのボールを奪って、GKと1対1になったシーンくらいだったろうか。 我慢の展開が続く。
対する水戸も、守りは良いものの、その守りが素早い攻撃に繋がったのは序盤だけ。
鈴木隆行のポストプレーや、左の島田のちょこまかとしたドリブルを組み合わせてチャンスを作ろうとはするものの、危ないと思わせるプレーはほとんど無い。前半は、0-0で終了。
後半に入り、ジェフは左の深井がボールを持てるようになる。
深井と、武田の縦の関係で、何度も左から水戸のディフェンスをこじ開けようとする。
水戸も、よく耐えてはいたけれども、ジェフ側の手数が増えたのと、時間と共に体力が切れてきたのか、プレスが緩くなった事で、攻勢を凌ぎきれなくなってきていた。
深井は、撃ってしまえば良いのにと思えた角度の無いシーンでパスを選択して逸機。
他にも、競り合いで残したボールを、GKまでかわしたのに、シュートミスなど、ゴールにプレッシャーをかけ続けていた。
63分には、あまり印象的なプレーを残せていなかったレジナルドが田中に交代。
すると、右のギアも一段スピードが上がって、さらにプレッシャーが高まる。
先制点はその田中。攻勢をかけ続けていた左サイドから、反対の右の大岩に出たボールを、大岩が中に戻し、これを田中が、「左足」で合わせてゴール。待望の移籍後初ゴールで、貴重な先制点を奪った。
その後の時間帯も、大きな流れは変わらなかったが、追加点は生まれず。
ミルジをセットアッパーとして85分にボランチに投入。
さらに、ロスタイムには荒田を深井に代えて投入し、長いロスタイムも凌ぎきって、ようやくアウェイ初勝利を上げた。
思い通りの試合展開では無かった。
恐らく、これからジェフと戦うチームには、どうすればジェフの強みを消せるのかを示してしまったかのようなゲーム内容だったとも思う。けれど、相手がそうしてきても、勝ちきることが出来た事に今日の勝利の価値はある。
自分達の強みを伸ばして、相手の策を上回れば良いのだと。
アウェイで一つ勝って、ようやく重石も取れただろう。
上位陣が今日はほぼ勝ったので、離されなかった事で、プレッシャーも軽くなる。
アウェイニ連戦を終えて、1勝1敗。
課題も、良さも見えた二試合だった。
次は久々のフクアリ。
今日見えた課題をぶつけて、快勝を期待したいところだ。
・・・田中佑昌は、ファン感でもそうだったけど、見た目よりも面白いヤツ。
試合後、ゴール裏でトラメガを持って、自分のチャントを熱唱するとは、なかなか。
レジナルドの加入でポジション争いは激しいけれど、結果を出し続けて飛躍して欲しい。
移籍後初ゴール、おめでとう!
(元歌 TRF/寒い夜だから)
たなか ゆううすけ
俺たちを熱くさせろー ゆうすけ!
・・・左足だったけどね。
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