変わる変わる　第3節・横浜FC戦

今日のスタメン。
GK岡本、DF渡邊、智、竹内、大岩、
MF勇人、健太郎、兵働、佑昌、FW 深井、藤田

赤字は、今年からの加入選手。
半分以上の６人が、新加入。

選手がこれだけ変わり、監督も変われば、否応無くやろうとするサッカーは変わる。
ましてそれがポジティブな意味で、去年のサッカーを叩き壊そうとしているのであれば。

ホーム二戦目となった横浜戦、悪コンディションに観戦を諦めたサポーターも多かっただろうが、来なかった事をきっと後悔するんじゃないかと思わせる、躍動感あるサッカーを見せてくれた。

この日は、開幕でスタメンだった、武田と大介がベンチ外。
多少のコンディション不良があったかも知れないが、怪我では無いようだ。
代わりに、渡邊と佑昌がスタメン。
FW登録の深井は左MFに入り、兵働がトップ下に入る4-5-1の形。
ベンチにはオーロイが今季始めて入る。 

前節の敗戦で、もう一度気持ちを引き締め直したか、立ち上がりから攻勢に出るジェフ。
難しいピッチコンディションだったものの、開幕戦のようなコンパクトさを見せて、素早いプレスからのボール奪取、両サイドのスペースを見つけてカウンターと言う、定石通りのアタックでまずはジャブを食らわせて行く。

特に左SBの渡邊は、武田の台頭に危機感もあるのだろう、最初から全開でプレー。
何度も、トップスピードで、前線へ駆け上がってチャンスを作る。
また、兵働も、開幕戦よりゴールに近い位置でのプレーが増え、攻撃に厚みが出る。

10分には、藤田のポストから、佑昌がダイレクトボレー。
キーパーに弾かれるも、惜しいチャンス。

すると、12分には流れのままに先制ゴールを奪う。
左敵陣内、ボールを受けた兵働が、極上のスルーパスを全力で駆け上がった深井に通す。トップスピードで、DFが追いつけないまま、そのスピードまでシュートに込めた強烈なシュートがサイドネットへ。
個人的も凄く好きな形。深井は正に、「こんなボールが欲しかった！」と言うスルーパスじゃ無かっただろうか？相手を崩しきった気持ちの良い一撃で、さらに攻撃に勢いがつく。

この日の福島主審は、あまり接触プレーで無駄な笛を吹かないタイプ。
ボディコンタクトであまりファウルにならない事が分かると、前線の藤田のポストや、兵働の強引なドリブルが、ますます生きる形になった。

昨年までの古巣を相手に気合の入る藤田は、シュートを連発。
ただ、力み過ぎたか精度を欠いてゴールには繋がらない。

23分にアクシデント、渡邊が負傷で慶に交代。残念。
慶は、たぶん公式戦では初では無いかと思われる左SBにそのまま入る。
これには驚いた。ベンチには坂本もいるのに、何故不慣れな慶をと。
ここが穴になれば、監督が責められても仕方ない交代だったが、試合後の監督コメントによれば、「しっかりと準備をしていたから」とのこと。 結果を出せば、言葉には説得力が出る。思った以上に、選手のプレーとメンタルを推し量れる監督なのかも知れない。

さて、前半はそのまま攻勢が続くも、無得点で後半へ。
思った以上に、横浜に元気が無い。
出足が鈍く、囲めばボールが奪えるし、攻めも単調で前線に枚数が無い。ボールに対して集まりすぎ、自陣に選手が居るワリには、守備に穴が空いていて、サイドチェンジや、クロスが良く繋がる。

後半に入ると、一気に勝負を決めようとしたか、さらに攻勢を強めるジェフ。
最終的には、3-0にはなったものの、後半開始早々から、スルーパスに抜け出して1対1と言ったシーンは何度も作っていた。決めなくちゃ行けないシーンだし、決めきれないから、さらに無理をして攻撃を仕掛け、守備の穴もできかけていた。

この後半の入りの決定力不足は大きな問題だけれども。
この日はここで気持ちを切らさずに、「攻めきった」。

追加点は兵働。66分。左サイドから、人数をかけての崩し。
深井のシュートが相手に当たったこぼれ球を、兵働が右足を振りぬいてゴール。

さらに畳みかけ、70分。左ペナルティエリアで、兵働のパスを受けた深井が中央に切れ込みながら、「右足」で豪快に叩き込む。シュートは、右上のバーを叩き込みながら着弾。このゴラッソで3-0。

その後、横浜の反撃も目立たず。
町田を投入して、経験を積ませ（あんなにヒールばっかり使うのか） 、ゲームをクローズ。
最後は、久々の『大脱走』で応援も締め、前節の敗戦を払拭する快勝となった。

ただ、喜んでばかりもいられない。次の試合はすぐにやってくる。
しかも、福岡、徳島、栃木と、強敵との連戦が控えている。

二節も、開幕戦の快勝を、勝利に繋げられなかった。
勿体無いとしか言いようのない決定力不足や、怪我人の続出は不安材料だ。

反対に、オーロイや、レジナウドと言うプラス要素も残されている。

必要なのは、一喜一憂せず、足元を見つめること。  
そして、シーズンの終わり喜ぶ合えるよう、しっかりサポートしよう。

・・・去年まで我慢してスタジアム観戦してて、今年から止めたサポの方。
どーやら、ようやく今年は観ておいた方が良い年になりそうな気配ですよ。