苦笑いの初戦突破 ~天皇杯・デッツォーラ島根戦~
- 2011.10.11
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毎年、天皇杯はしょっぱい戦いをする。
今年も、とりわけ内容に不満の残る戦いぶりだった。
相手の意欲を差し引いても、ジェフの内容は悪かった。
久方ぶりに実戦をこなす選手達の試合勘、連携、準備不足、コンディション、モチベーションのバラツキ。まあおよそ「プロのゲーム」として観戦するに耐え得る内容じゃなかった。
一つ疑問に思ったのは、監督が普段どう言うサッカーをチームに浸透させようとしているのか、まるで前半は見えなかったこと。オーロイも、大島も居ない時の戦いをしなければならないはずだが、如何せん選手が動かない。スタートポジションからほとんど動かないから、全くと言って良いほど、スペースが生まれない。運動量以前の問題で、「どう動くべきなのか」が何も無かった。
選手達は、同じポジションに突っ立ったまんま、ボールが来るのを漫然と待っている、動き出しが無いから、ミスパスも生まれるし、少し先を狙ったボールは、簡単にラインを切る。フォローアップも、追い越す動きも無い。油の切れた、錆び付いたチームを見ているかのようだった。
誰かが良かった、悪かったではなく、こんなにチームになっていないとは。
いくらサテライトチームとはいえ、こうなってしまう原因・問題を突き詰めないと、こりゃまずいんじゃないだろうか。
普段、どう言うサッカーを「型」として教えているんだろうか、監督は。
疑問ばかりが湧いてくる。
そんなグダグダな前半は、相手に決定的なチャンスを作らせるものの、大久保が踏ん張って何とか無失点。
後半は、幾分動きが改善して、サイドからボールが上がるようになる。
島根が体力的に 厳しくなってきた時間帯に、波状攻撃から藤本が押し込んで先制。藤本は、ガッツポーズと雄叫びで、これ以上ないくらいの喜びを表す。こう言う気持ちは、先に繋がる。
その後、ジェフはマット、茶野を投入して、益山をボランチに上げ、藤本をサイドバックに下げる。
さらに、久保に代えて林を投入。
島根は怪我人も出し、満身創痍。
個人でチョコマカと仕掛ける11番が消えた時点で、反撃らしい反撃が無くなってしまった。
そして、そのまま1-0で試合終了。
勝つには勝ったけれども、あまりに寂しい内容。
引き上げて来る選手も苦笑いだったし、スタンドもあまり盛り上がらなかった。
藤本のゴール、大久保の集中力、90分を暑さの中で乗り切った藤田。個々の選手の頑張りはあった。監督の言うように普段使われていない選手が使えたのは良かったのかも知れない。
ただ、監督が来年も続けるつもりならば、こう言う試合にしっかり意識付けをして、選手のモチベーションを上げて臨ませて欲しいし、控えの選手にもサポ目線で分かり易いサッカーの「型」を浸透させて欲しかった。(これまでの監督も出来ていた試しがほとんど無いから、難しい事なのだろうが)
天皇杯だろうと、メンバーが代わろうと、フィールドで何をすべきか分からずに、迷子になっているような選手達は見たくない。それぞれのベクトルを、始動するサッカーの「型」で一つにする、そう言う指導を監督にはして欲しい。
・・・で、この試合。
ベストメンバー規定には引っかからないの?
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ベストメンバー規定は旗振り役の犬飼さんが会長失脚して事実上消滅したみたいです。