結果を求める年の終盤戦

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例年よりもさらに「試練」と言える秋を迎えている。
シーズンの7割にあたる、27試合を経過。
J1昇格に向け、残り11試合。
昇格圏に勝ち点2差。

色々な問題はあるけれども、今季の目標は一つ。J1昇格。
その可能性は十二分な程に残っている。

トーレの離脱した以降、厳しい戦いが続いているが、
ようやく光明も見えてきたように思う。

一つ目は、大島がトーレの代役と言う役割を超えて、機能していること。

前線でボールをタメられる大島の存在は、攻撃に幅をもたらした。
さらに、そのタメが守備の余裕も生み、好循環を作っている。

二つ目は、敗れはしたものの、先日の京都戦で見せた監督の采配の幅。

ゲッセルの怪我が原因とは言え、ミルジのボランチ起用は、それまでゲッセルの運動量の無さが生んでいた、中盤の「穴」の問題を解決する突破口になるだろう。新しい事をやるのだから、一試合目からハマるのも難しいだろうが、問題の解決にジェフが示せる最良の解決方法になるはずだ。

加えて、後半の劣勢時に見せた2枚同時交代。
鳥栖戦のように、これまではどちらかと言うと、堅くて「守り」の姿勢が見えた交代策に積極的なものが垣間見えた。終盤戦と、成績を踏まえ、監督の中でも考え方に変化があるのかもしれない。

三つ目は、怪我人の復帰。

一年以上のブランクから復帰した渡辺、半月板損傷から復帰間近の大介。
彼らが戻る事で、選択の幅が増える。疲労の蓄積の色濃いスタメン組をリフレッシュさせる意味でも、累積警告を考えても、大きな意味合いを持ってくるはずだ。

この三つ以外にも、
最後尾で奮闘を続ける岡本。
ようやく「身体を当てて」「戦える」ようになって来た良太。
相変わらず獅子奮迅の活躍を見せる深井と、個人の活躍もある。

プラスの要素を噛み合わせれば、まだまだジェフは戦える。

最初に「試練」と書いたのはサポ自身に対してもだ。

近年の低迷に加え、低調な内容・結果の続いた8~9月、フクアリの観客もだいぶ減ってきた。スタジアムの空気も決して良くない。自分自身も、今何をすべきなのか、迷い込んでしまうような日々だった。

サポとして、何が出来るのかを問われている時なのだとも思う。
今まで以上に、試合に対して、応援に対して集中して、選手にどう声をかけるべきなのか、考えて戦う時期に来ていると思う。

必要なのは、
激励なのか、ブーイングなのか。
温かさなのか、厳しさなのか。
どうすれば、ジェフが前を向いて戦えるのか。

先日の京都戦、確かに失点の原因はミスだったかも知れない。
でも、必死に戦う坂本の気持ちは痛いほど伝わってきた。
その失点をチーム全体で取り返そうとする、他の選手たちの気持ちも痛いほど伝わってきた。

だから、試合後のスタンドは、激励を持って迎えた。
そういうゲーム内容だったと思う。

選手たちがまだ諦めていないなら、サポがやるべき事は一つだけ。
悔しさは、選手たちも痛いほど感じてる。
良い時を知っている、岡本や坂本、勇人達ならば、もどかしさは尚更だろう。

このチームで戦うのも残り11試合。

最終盤を逃してしまうなんて勿体無い。
胃の痛くなるような昇格戦線を、最後まで見届けてみませんか。