術中。 ~第20節・ロアッソ熊本戦~
- 2011.07.10
- GAME REPORT
第20節・熊本戦は、1-1の引き分け
得点者:竹内
なんと言うか、微妙な試合だった。
挨拶に来た選手達に、腕を組んだまま、首をかしげてしまった。
後半のほとんど、相手は10人だったのだから、ホームなのだから、勝たなくちゃいけないのはもちろん。
けれども、正直なところ、勝ちきる力が自分達になかった。。
熊本の方が上手くゲームをコントロールしていた。
前半、双方のゴールが決まってから、ゲームは膠着状態に陥るのだが、熊本に感じたのはプレーの精度の高さ。やってるサッカーは途中まで、「こんなに熊本は縦ポンだったっけ?」と思うほど、前線にそびえる、長澤とファビオの長身2トップをめがけたロングボール一辺倒。
ある面ではジェフと一緒だが、ただ、この精度が存外に高い。
しっかり長澤やファビオのところでボールが納まるから、ラインがぐいぐいと高くなる。
前々節、前節、ジェフが後ろでボールを回しているシーンがあったけれども、それよりもイメージで5~10mくらいはラインが高い。
その守備をコントロールしているのは、かつてジェフも獲得に動いた事のあるエジミウソン。いぶし銀のプレーぶりで、ある時はボランチとして。ある時はディフェンスとして、ラインを見事に統率している。昔のイリアンのようなプレーだ。
加えて、個々の選手も、思いの外と言っては失礼だろうが、後ろでしっかりとボールを繋いでいる。正直、ジェフより上手い。少しくらいプレスをかけても、すいすい回されてしまう。
途中からは、最初の縦ポン祭りが何だったのかと思うほどに、繋いで攻められた。
ジェフもオーロイをめがけてボールを蹴るものの、相変わらず収まらない。
かといって、オーロイがシュートを撃てるような精度のあるクロスも飛んでこない。
誰が、と言うよりも、皆が少しずつ物足りないプレーをしている。
もっと運動量を増やして、パスコースを増やして、相手を釣り出して、シュートを撃てば・・・と思うのだけれど、そのどれもが出来ない。絶好調の深井も封じられ、倦怠感ばかりが募る前半だった。
後半、ゲームは意外な形で動く。
相手の片山が、記録上、1分間で2枚のイエローを貰って退場。
ジェフから見て、右サイドに大きなスペースが急に出来る。
この退場で、熊本は確かにしばらくは混乱した。
それに乗じて、一気に攻勢をかければ、相手は崩れもしただろう。だけど、プレーは変わらず、積極性も意外性も無いプレーに終始。熊本があからさまに「引き分けでいい」と戦術を切り替えた流れに付き合ってしまう。
途中交代で出場した孝太も、まったく何も出来ず。
久保の投入は明らかに遅く、時間の経過に焦りを募らせ、状況は全く好転しない。
結局そのまま時間は過ぎ、1-1のままのタイムアップ。
決定的と言えるのは、ヨネのヘッドくらいだったか。
どうにも消化不良なゲームとなってしまった。
不満に思ってしまうのは、運動量の少なさと、思い切りの無さ。深井だけは、そのどちらも感じるのだけれども、他の選手達からは・・・。皆が深井になれば良いと思う。彼は守備も全力だった。よく動いてパスコースも作っていた。何も仕掛けず、待つばかりの選手が多すぎる。
引き分けで上位は大混戦。栃木の結果次第ではまた首位から落ちる。
こんなピリピリとした空気が12月まで続くのだろう。
混戦を抜けるには、 一人一人の意識を変える必要がある。ジェフは間違いなく色々武器は持っている、それを活かせる「チーム」になる為に、一人一人が逃げないでチャレンジしていかなくては、勝つことは出来ない。正念場だ。
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本当にまったくオーロイにボールが収まらないしサイドからのクロスも精度に欠けるしイライラする試合でした。
良太が後半にミドルシュートを狙ったら何人かの選手が アレッって顔をした?
タテポンもいいけど、もってチャレンジして欲しいですね。
他の選手も