驚きの無い引き分け~第18節・栃木SC戦~

NO IMAGE
前節、引き分けて首位を明け渡し。
代わって、首位に立った栃木をホームに迎えての一戦。絶対に勝たなくてはならない試合であり、選手もサポーターもその為に全力を尽くした戦いだった。

深井の豪快な一撃。新鋭・久保のアシストからの米倉の一撃。
だが、結果は引き分け。

相手のエース、ロボを止めることが出来ず、シュート数でも上回られた。

選手は全力を尽くしていたと思う。
ルーキーの久保も良く戦っていたと思うし、ゴールを決めた深井、米倉は言わずもがな。その他の選手たちも、多少の出来・不出来はあるにせよ、十分に力を尽くしていたと思う。

そこに逆に不安を感じる。 

ここまでに12試合が終わった。ほぼ、シーズンの1/3だ。
2位とは言え、重い停滞感をチームから感じ取っている。

今季、ジェフは昨年からガラリと戦い方を変えた。攻撃に移ったらオーロイを目指すシンプルな攻撃。ゾーンで待ち構える守備。理想よりも結果。
けれど、大きく変えたと言う割には、細かい問題は相変わら引き摺り続けている。

ボールを回し過ぎ、シュートで終われない悪癖であり、セットプレーでの守備での脆さ。栃木と引き分けたからと言って、多くの他サポは驚きはしないだろう。似たようなレベルのチームがJ2にしては面白い試合をして、力の差もさほど無く、引き分けたと。

栃木は、つい数年前にJFLからJ2に上がったチーム。
それが、たった数年で、ここまで力を蓄えて来ている。今季のJ2を見渡せば、鳥取や北九州のように、「これまでとは違う」と刮目せねばならないチームがいくつもある。

翻ってジェフはどうだろうか。
去年も、一昨年も、「何でシュートを撃たない」と叫び続けたように、なかなか「チームとして成長した」と感じられる事が無い。「またか」と思わせる事の何と多いことか。

この日のマッチデーカード。
2001年のジェフは三連敗のスタートだったが、一戦ごとに「チームとして強くなっていく」事を、感じられたものだった。それが今は無い。

ジェフはいまだぬかるみで、栃木は迷い無く前に進んでいる。

「泥臭く勝つ」事を目指した今季。
ホームでの引き分けに拍手は出来ない。

チームとして、如何に戦い、如何に勝つのか。
戦い方に成長がみられなければ、ジェフはこのまま混戦の中に埋もれるだろう。
敵は待ってはくれない。
 
もう誰もジェフが勝てなくても、驚く人は居ない。