敗戦より痛い采配の怪。太田の心中が心配だ。~第15節・ザスパ草津戦~
- 2011.06.04
- GAME REPORT
第15節・草津戦は、1-3の敗戦
得点者:深井(PK)
(写真は終了後、スタンド挨拶前の緊急MTG)
結果もたいがいだが。
あの用兵は一体何なんだ。久々に観ていて胸糞悪くなる采配だった。
太田の心中を察すると、悔しくてならない。
これまでの試合を観て来て、だいたい皆思ってる事だろうが、正直マットが助っ人どころか、一般的なJ2の選手レベルに達していない。かつて、色々厳しい事を書いてしまった、パウロ・エンリケや、ベンソン、ブルカあたりに謝りたいくらいだ。
にも関わらず、今日の先発。サポからすれば、不安で不安で仕方が無いから、あれだけ試合前に何とか頑張ってくれとコールをしていたのだが。結果は案の上。まさか45分間、ろくすっぽトラップも出来ない有様を見るとは思わなかった。
少しは「プロサッカー選手」としての意地を見せろ!金を払って見るに値するプレーを見せろ!下手糞でも、プレーに魂を乗せる事は出来るはずだ。黄色い10番を着けているんだろう?声援に応えろ、マット!
前半、そのマットのフォローに追われて、慶が一人で右サイドをカバーしている状態。
これが、敗戦への伏線になってしまった。
前半はそれでも、大きな流れはジェフ。セットプレーをそこそこの数獲得し、あわや竹内の4戦連発が見られるか?と言う惜しいチャンスもあった。どれか一つででも得点が出来、先制出来ていれば良かったが、草津の粘り強いディフェンスと、さらに運の悪い事に、審判の不安定なジャッジも手伝って、「1点」が奪えない。
大きな流れを掴んで、攻めながらも、カウンターでピンチを迎える。嫌な展開で前半を終了した。
大きな流れを掴んで、攻めながらも、カウンターでピンチを迎える。嫌な展開で前半を終了した。
その前半を受けての後半。
遅過ぎ、と言うか先発自体が失敗のマットが交代。前半途中から、交代に向けてコーチから念入りに指示を受けていた太田が投入される。太田自身、期するものはあっただろう。しかし、その気迫が報われる事は無かった。
太田のエンジンがかかる前に、ゲームプランを崩す失点を喫する。
前半、守備に追われ続けた慶の右サイドに隙が出来、「何でここまでフリーに?」と言う疑問しか浮かばない深いところまで攻め込まれてクロスを上げられ、アレックスにどんぴしゃであわされて失点。
前半、守備に追われ続けた慶の右サイドに隙が出来、「何でここまでフリーに?」と言う疑問しか浮かばない深いところまで攻め込まれてクロスを上げられ、アレックスにどんぴしゃであわされて失点。
しかし時間帯的には、焦るような状況では無かったのだが。
みるみる焦りは、選手に伝播して、攻め急ぎで攻撃が雑になる。オーロイをシンプルに目指すにしても、もう少し精度と言うものがあるだろうと言いたくなる、意図の少ない漠然とした放り込みと、連動した動きの無い、単騎突破のドリブル。裏を狙うパス、走りこみは皆無で、攻めきれないからセットプレーも取れない。
ジェフの攻撃がさほど苦も無く草津にあしらわれていくのが、ありありとわかった。
ジェフの攻撃がさほど苦も無く草津にあしらわれていくのが、ありありとわかった。
なんでここまで焦るのか分からない。
ゲームの流れは完全に草津に。
交代による打開が待たれる状況だったが、64分に件の交代が行われる。
“太田に代えて、久保。”
さすがに目を疑った。まだ20分も経っていない。目立ったプレーが出来ては居なかったが、マットが45分プレーできて、太田が20分とは意味が分からない。この間の大分戦みたいに「4」が交代で3バックなんじゃないのかと、何度も確認したけど、やはり「14」。
ピッチを去る太田の背中が痛々しい。悔し過ぎる。しばし呆然としてしまった。
この采配、選手の、サポーターのやる気を削ぐ、最悪の交代だと本当に思った。
こんな交代するくらいなら、最初から太田を使って交代しろよ!
一番に焦っていたのは、監督だったのだろう。
しかし、米倉を右にして、久保を入れて2トップにし、攻め手を増やそうとするものの、流れは変わらない。こちらの焦りを狙い、嫌らしく時間を使いながら、アレックス、ラフィーニャでカウンターを狙う草津を一向に崩せない。
術中にハマり、80分、今度はラフィーニャに決められて、決定的な2点目を奪われる。
前半、マットのカバーに追われた慶の右サイド。竹内も他の選手もだったが、とにかく暑かった今日。このぐらいの時間には、焦って攻めた事での体力の消耗もあって、選手の足が止まっていた。
90分の失点も、オフサイドトラップのかけ損ない。
結局、先発・マットで、前半45分間で無理をしたツケが、失点に焦って前に出過ぎて、草津のカウンター戦術にハマってしまった事が、ものの見事に敗戦に直結してしてしまった。ここまで采配が鮮やかに裏目に出るのも珍しい。
勝ち続けられるほど甘くは無いと分かっているが、太田の交代の件を含め、後々に尾をひきそうな痛い敗戦。負けた事以上に、チームの空気、選手のモチベーションが心配だ。
特に太田には、ドワイト監督がしっかりとフォローをして欲しい。何故、あの交代をせねばならなかたのか。
もちろん、采配だけで負けた訳じゃない。
選手たちも、先制された時、なかなか同点に追いつけない時にどうするのかと言うこと、単調な攻めに陥った時に、どう打開するのか、考えて欲しいと思う。
正直、そのアイデアがあったのは、深井くらいのものだった。後半、劣勢時に放った遠目からのシュート。ゴールキックにはなったけれども、悪い流れを切って、リスタートをかける、いいきっかけになっていた。そう言う「変化」や「工夫」を選手一人一人が考えないと、チームは良くならない。
苦しい試合を一つ一つモノにして、ここまで積み上げて来た。
だから、その結果に、もっと自信を持って欲しい。
焦る必要は無いんだ。
去年、ここで喰らった悔しさはさらに倍になった。
10月のフクアリで、必ず草津を叩いてくれ。
悪いものは今日全部吐き出して、次だ!次!
(追伸)
太田が気になって仕方なくて、珍しくバス待ちした。
太田が気になって仕方なくて、珍しくバス待ちした。
一番最後に近い順番で太田がバスに乗り込んだ。厳しい、本当に厳しい表情。
次のフクアリ、もし彼がピッチに立てるのであれば、普段以上の大きな声援をお願いしたい。
こう言うとき、サポに出来る事があるはず。ともに悔しさを感じ、また共に戦う事が。
こう言うとき、サポに出来る事があるはず。ともに悔しさを感じ、また共に戦う事が。
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太田はジェフにきてから全くと言っていいほど結果を残してませんよね。
こういう采配をされてしまうほど信用がないんでしょう。
少なくとも僕は太田が代えられても士気には全く影響はありませんでした。
現地応援、お疲れ様でした。
太田の件はよくある話です。前の方は結果(=得点)を出さなきゃ使う意味が無い。短い時間でも結果を出せなかったのだから、交代やむなしというのは上のしゅんさんと同じ意見です。信用が無いかっていえば、そんなことは無いと思いますけど。まあ、じゃあ何故マットが先発・・・ っていうのはありますけどね(マットは起用ポジションも違うんじゃないかって気もしますが)。いずれにせよ、右はコータが戻ってくるまで、試行錯誤が続くんでしょうね。
個人的には、攻撃よりも中途半端な守備の方が気になりました。特に両サイドバック。両方ともスピードが無いので、穴になっていましたし、攻撃面でも相手にとって脅威になっていませんでした。サンダーにスピードが無いのは分かりきっているのだから、思い切って、藤本や益山を試してみるべきなのではないかと思います。
適当なコメントすみません。
ラムの件、太田の件、同感です。
終盤パワープレーをするなら、
サイドバックのオーバーラップが少ない現状、
むしろ太田や村井あたりをいれて、
抉ってクロスを入れた方がいいと思うんですが。
暑さで機能不全に陥ったトーレに大介の位置から入れても…
ラムに関しては、
可能性も含め、正直良い部分が一つも見当たらないです。
スピードもない、ドリブルもない、シュートもない、
トラップすらできない、DF力もない…
スタメンはもちろん、ベンチでも枠の無駄です。
それならコンディション次第でしょうけど、
タケを入れた方が遥かに期待感がある。
もしくは、藤田俊哉。
練習試合で見た限り、あの落ち着き感は一枚上。
中盤を掻き回す意味でも、後半25分くらいからの投入はアリだと思うんですが。
実際去年KKウイングで痛い目に遭わされてますし。
太田の心中ももちろん、
誰が見てもOUTなラムの扱いで不和が生まれないかも心配です。
マットは守備時に右サイドを空けてでもボランチの位置まで絞ることで、
全体の守備負担が減らし、相手の攻めを右サイドに誘導して、
弱点の左サイドが攻められる機会を減らしていると思います。
右サイドを攻め込まれても待ち構えているマット、山口、勇人、竹内が相互にカバーして守れてます。
失点には絡んでませんが、むしろ太田が出場すると高い位置に張るので、山口や勇人がカバーに釣りだされるし、逆サイドにもスペースができるのでよほど守備に負担をかけています。
マットはたしかに脚が遅いから前方のスペースに出されても追いつけないし、
判断が遅いからオーロイがオフサイドにかかったのに気付かずパスするし、
技術がないからボールをカットしても味方に繋がらないし、
緩いバックパスが二本もありました。
でもマットが出場しているときの失点はこれまで徳島戦でのPKの1点だけです。
能力は確かに低いですが、ボールのないところでマットは貢献してます。失点をマットのせいにするのはこじつけじゃないでしょうか。
深井が守備意識も高くなり、攻守で内に絞れるようになってきているのに対して、
太田は焦りからかまたウイングの位置に固執してまた位置どりが悪くなってきてます。
太田がマットの動きを取り入れれば、マットを選ぶ必要はなくなるはずです。逆にそれができないからこの使い方なのでしょう。
太田のモチベーションは、確かに心配ですし、交代に疑問を感じました。
太田は、守備もよく走り、気持ちの入ったプレーを見せてくれるジェフには欠かせない選手。
われわれサポーターは、記事にも書かれているとおり、応援という形でその気持ちを表現したいと思います。こういう時こそみんなで頑張りましょう。