暴風の中の一戦。オーロイを欠き、我慢比べに屈す。 ~第9節・徳島ヴォルティス戦~
- 2011.05.01
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第9節・徳島戦は、0-1の敗戦
少なくとも、0-0で終えなくてはならない試合だった。
オーロイが試合直前の怪我で出場回避。試合の感想が出てこない、サッカーにならないほどの砂塵を伴う暴風。そうした理由があったとしても、最低限の「結果」は残せたはずだった。
お互いのチームが、風のせいでやりたい事が何も出来ない「我慢比べ」のゲーム。
勝敗を分けたのは、ミスの有無と采配だった。
唯一の失点となったPKを奪われたシーン。応対したミリガンは、もっと早く、簡単にクリア出来たのに、無理に繋ごうとして時間をかけてしまった。結果、相手のチェイスに耐え切れなくなって、ペナルティエリア側に戻ったところで、柿谷に“上手く演られて”、ファウルの判定を喰ってしまった。
それ以外のシーンでは、シンプルに守っていただけに、悔やまれる判断ミスになった。
もう一つは采配。
実は、前日練習でもオーロイが怪我で練習を切り上げるシーンがあった。
そこで、オーロイの代わりにFWに入っていたのは久保だった。ところが、オーロイの欠場が決まり、急遽先発に起用されたのはマット。FWには孝太が入った。折角、前日に練習をしていながら、何故かそれを活かさない用兵には疑問が残る。
とりわけ、マットは、ここまで結果らしい結果を残していない。この日も、案の定、途中で退いている。練習試合で、得点を重ねている太田に出場機会がここまで無いのも納得出来ない。
さらに、最終盤では福元をFWとして投入。パワープレーに出た。
最後まで貪欲に勝利を望む姿勢はわかるものの、こちらも、あまり練習の中でも見かける形ではなく、場当たり的な対応のようにも感じた。
強風の中、クロスの精度も定まらない中でのスクランブル。効果的だったとは言い難い。むしろ、今日のようなコンディションなら、地上戦に活路を見出すべきだったように思う。
負けた事になかなか納得の出来ない試合だったが、振り返れば、敗れるべくして敗れた試合だと思う。
しかし、必要以上にマイナスに捉える必要も無い。守備は崩されておらず、失点も演じられたPKだけだ。
守備は、ちばぎんカップや、川崎とのTGなどを含めても、しっかり継続できている。
こう言う苦しい試合は今後もあるだろう。
結果だけを求める今季、道理が通じないゲームでも、最低でも引き分けに持ち込む。それが出来るようにならなくてはならない。シーズンは長い。けれど、ここで負けるのも、後で負けるのも重みは一緒。気を引き締め直して、また次節から結果を追い求めていこう。
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