【練習試合】水戸戦・第一試合 守備の粘りが足りない

【練習試合】水戸戦・第一試合 守備の粘りが足りない

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震災から約一ヶ月。
まだまだ平穏な日常には遠いものの、「J」も再開に向けた準備が佳境になってきました。桜も咲いてすっかり春めいて来たユナパ。この日は、被災地でもある水戸を招いてのチャリティーマッチ開催でした。 


◇1試合目 12:00試合開始 90分 スコア 1-3(1-3、0-0)

<スタメン>
GK:櫛野、左SB:藤本、CB:ミリガン、茶野、右SB:福元、
ボランチ:益山、藤田、左MF:村井、OMF:孝太、右MF:太田、FW久保

<交代>
後半20分 ミリガン→佐藤祥(ユース)
後半20分 孝太→林
後半27分 久保→孝太

<得点>
前半16分 茶野・ヘディング(CKで残っていた村井の右からのクロス)

<前半:1-3>
千葉 SH07、CK08、FK05、GK03、PK00、OFF00
水戸 SH06、CK00、FK04、GK03、PK00、OFF00

<後半:0-0>
千葉 SH07、CK01、FK04、GK04、PK00、OFF02
水戸 SH02、CK01、FK06、GK04、PK00、OFF01 

1本目。
メンバー的には、サブ組・・・とは言いながらも、ディフェンスには、櫛野・茶野・ミリガン・福元。さらに両翼には、村井と太田。サブと言い切るには語弊のあるメンバーだった。

キックオフと共に、福元から太田、そして中の久保に繋ぐ惜しいプレー。
ゲームへの入り方はまずまず。しかし、この前半は徹底的に守備が温かった。 
水戸は、去年のジェフのように前からプレスをかけて守備をして来るスタイル。対するジェフは、ゾーンの「待ち」の守備。しっかり構えていれば、そうそうチャンスは作らせないはずなのだが、この日はそれが出来なかった。

水戸のプレスに、ジェフにとっての低い位置でボールを奪われ、カウンターを許すと、守備が全く粘りを発揮できない。イキの良い水戸の選手たちの動きに翻弄され、突破を止められない。ずるずるとディフェンスラインが下がり、シュートまで持ち込まれてしまう。

6分には、そうした形から、ゴール前でポストプレイを許し、 もう一枚に繋がれて、切り返され、あっさりと失点してしまう。そう、失点の場面は全部、あんまりにもあっさりと、相手にとって綺麗な形で決められている。もう少し、厳しく行っても良いはずなのだが、粘りも無ければ、相手を網にかけるようなシーンも無い。
GKとか、ディフェンスとかではなく、全体の守備が機能していない感じだ。

攻めは、守りほどには悪くない。
ただし、綺麗に形にはめようとし過ぎているように映る。前半20分くらいまでは、藤田の動きもそこそこ軽快で、往年のプレーを思い出させるような、気の利いたパスでゲームを作る。何度か良いパスが前線で繋がり、その結果として右の太田の上がりが引き出される。

太田は、10分、14分と抜け出し決定機を得るものの、決めきれない。
流れは、ジェフと言うところで、16分。村井のCKは防がれたものの、そのセットプレー崩れから再び村井のクロス。これに茶野が頭で飛び込んで同点とする。ユナパからは、大きな歓声。

さて、これで勢いづくかと思いきや、20分には例によってボールを奪われ、マークについた茶野も櫛野も振り切られて、失点。さらに25分には、相手のパスカットから25番に抜け出されて、またまたあっさりと失点してしまう。

・・・なんと言うか・・・ピチピチ感が無いジェフ。
ベテランメンバーも多いけれども、水戸に比べて、思い切ったプレーが少ない。水戸は、攻撃陣は必ず勝負どころで仕掛けようとする。守備陣は厳しくあたる。だけれど、ジェフは綺麗にやりすぎて、おっさんサッカーになっているようだった。そのまま前半終了。

後半も、頭からの選手交代は無し。
ドワイト監督から修正が入ったのか、前半ほどには簡単に攻め込まれるシーンが無い。ただ、前半ほどに攻め手もない。

前半に何度かあった太田の抜け出しも無くなり、ゲームは停滞。
20分、ミリガンと孝太が交代。代わりに、林とユースの佐藤祥が入る。佐藤祥はボランチに入り、代わりに益山が右SB、福元がCBへとポジションを変えた。
すると、この佐藤祥が、ジェフに欠けていたピチピチ感を吹き込むように、交代直後の21分にまず遠目からシュートを一発見舞う。

さらに23分には、村井→久保→太田と繋がる惜しいチャンスも逸機。
24分にも、素晴らしいサイドチェンジから、村井が中に切れ込むもシュートを撃てず。 このシーンで、ゴール前混戦になり、少し久保が痛んで孝太に再度交代。

その後ゲームは動かず。
タケ、孝太、村井にシュートシーンがあるも、いずれも決まらず。
そのまま、1-3でゲームを終えてしまった。
水戸の若い勢いに寄り切られてしまった感だ。
(水戸の練習生、元ユースの地頭薗君だった。二重の意味で残念。。。) 

そんなこんなで、選手短評でも。

櫛野・・・失点はチーム全体の問題も、目立つ守備も無し。
藤本・・・90分間通して目立たず。
茶野・・・ヘッドで一得点も、守備でスピードに衰え。
ミリガン・・・65分プレー出来た事が収穫。スローインは変わらず武器。
福元・・・慣れない右SBで、可も無く不可も無く。
益山・・・久々のボランチも、ただ弾くだけに。飛び出しが欲しい。
藤田・・・20分間だけなら良い。スタミナは如何ともし難い。
村井・・・飄々とプレー。クロスを合わせる選手が居ない。
太田・・・4回はあったチャンスを決められず。上がりのタイミングは良い。
孝太・・・以前よりトップ下に馴染んだが、もっと強引でいい。
久保・・・ポスト・シュート共に精度に悪くないが、今一歩。

(交代)林・・・周囲がタケを生かすプレーをしていない。
(交代)佐藤祥・・・活きのいいシュートと、無難な捌きで違和感無し。

水戸の出場選手は、水戸の公式サイトで。
さて、次は二試合目。