他人事に思えない記事

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NumberWebに載っていた、「新指揮官が描く「現実的サッカー」で、浦和レッズは栄光を取り戻せるか?」と言う記事。読んでいると、チームは違えど迷い込んでいる道は同じようで、なんだか他人事に思えなくなってくる。

協会による、オシム監督の「強奪」から迷走の始まったジェフ。

ACLで勝ち、世界クラブ選手権3位と言う結果を出しながらも、指揮官を変えて更なる高みを目指したレッズ。

どちらも、「良い時代」を続ける事は出来ず、「あの日」に戻るため、「自分達のサッカーとは何なんだろう」と言う自問自答から抜け出せない姿がある。
「伝統」と言い切れるまでの「自分達のサッカー」を作れなかった。
 

ジェフで言えばオシム監督の「考えて走るサッカー」を「ジェフのサッカー」と「伝統」と化す事は出来なかった。それだけの力量がこのクラブには無かったという結果が、ただ今は残るばかりだ。

2006年7月以来、ジェフはもう5年ももがいている。

きっと、このもがき苦しんだその先にあるだろう、いつか「勝てるようになった時のサッカー」を新たな「自分達のサッカー」と呼んで、伝統とすべく暖めるようになるのだろう。

「強いチームが勝つんじゃない、勝ったチームが強いんだ」と言う言葉の裏には、過去の自らに無理にでも区切りをつけ、前を向こうとする悲しさがあるように思う。

今年は、勝つサッカーにすると言い切った。

だから、新たな伝統を作るべく、泥臭くでも勝ち続けて欲しい。
次にレッズとやる時には、お互いに新しい自分達らしさが出来ているように。

(NumberWeb)