新体制発表記者会見も終わり、2011年のジェフが始動した。
監督交代の発表後、約2ヶ月。
ドワイト監督は、12月中に来日し、補強の動向について神戸TDから報告を受けていたそうだ。ネット、アレックスがチームを離れる見込みである事や、日本人選手の動向についても。
「J2残留」と言う結果を受け、昨年とは異なり、予算規模は縮小になったはず。
当然、契約更改交渉の中で、選手の放出は起こりえる。
問題は、INとOUTのバランスが、底上げに繋がったか、と言うことだ。
現時点で言えば、「補強」と言うには心許ない状況だ。
10人の選手が抜けたぶんの「穴埋め」が出来ていない。
ただ代えの効かない軸が抜かれたと言う印象も受けない。今季の補強が悪くないものだったといえるかどうかは、残り1人ないし2人の補強(左MFと左SB(※千葉テレビ・ジェフ魂1/16放送))が、出来るだけ早急に成されるかどうかにかかっている。
これまでのところ、今年もポジションや年齢の「バランスの悪さ」は感じる。
仮に、ドワイト監督が好んでいると言う、4-3-3のダブルボランチと言う布陣で、それを探ってみたい。
【GK】
IN 大久保 /OUT 中牧
横浜FCから大久保を補強。
これは、年齢的にもポジション的にも的確な補強だ。
岡本と櫛野は、残念ながらここ数年期待に応えるパフォーマンスを見せていない。
とりわけ、キックの精度の悪さと、ミドルシュートへの対応の弱さは致命的だ。GKだけの責任ではないが、大久保が正GK争いに加わる事で、全体の底上げを図って欲しい。
【センターバック】
OUT 池田
問題のあるポジション。
昨年、ミリガンの長期離脱と福元の伸び悩みで大いに苦労した。
茶野が予想以上に踏ん張ってくれたから、崩壊だけは免れたものの、年齢的な衰えは隠せない。良太・益山や坂本を頭数に加えるべきか。竹内はサイドバックの補強と考えられており、実質放置状態。
高さも足らず、若手もおらず、ミリガンの代表召集の可能性も残り、補強が必要なポジションに思える。
【サイドバック】
IN 竹内・藤本 /OUT アレックス・和田・鎌田
昨年は、期待された渡辺が当初からの懸念どおり怪我で早々に離脱。
その結果、アレックスを下げて使わざるを得ず、誤算のポジションになった。そのアレックスに、さらに和田、鎌田が抜けた。新監督も補強を望むポジション。
補強した竹内は、守備が持ち味で、右のサイドバックの筆頭候補。
左は、新外国人選手が間に合わなければ、坂本か、竹内が左に回るか・・・それとも新人の藤本が抜擢されるか。不安定なポジションだ。
【ボランチ】
IN 益山 /OUT 中後
勇人と慶が「軸」。
中後が抜けた事で、バックアップが益山しか居ない。
どちらかが欠けた時は、坂本が穴を埋めるか、米倉や他の選手をコンバートする事になるかも知れない。攻守を繋ぐ、「要」となるポジションだけに、ここも補強が必要に思える。
【オフェンシブ 及び ウイング】
IN 藤田 /OUT 工藤・谷澤・倉田
センターフォワードの周囲を固めるポジション。
昨年、多く得点に絡んだ、谷澤・倉田・アレックス、それに工藤が離れた。20点分近いマイナスだが、元々、頭数の多いポジションで、それほどのマイナスは感じない。
新加入の藤田は、通年でスタメンを張ることはまず無いだろう。
コーチに近い存在と言うか、メンタル的な部分や、普段の練習の中で技術的な見本になり得る存在。そう考えれば、他のバランスは悪くない。
村井、太田の左右のクロッサー。
他に、米倉、大介、さらに孝太、深井、林、久保もこのポジションを争う事になるだろう。
新監督は、左MFに補強を目論んでいるようだが、他のポジションの方が優先度が高いように思える。
※1/18追記:FCエドモントン(カナダ)所属の、オランダ人MFサンダー・ファン・へッセル(34歳・192cm・84kg)の獲得が濃厚に。
FCエドモントン公式ホームページ
【センターフォワード】
IN オーロイ・久保 /OUT ネット・金沢
正に、「唯一無二」の存在として、204cmのオーロイを獲得した。
今年のサッカーは、とにかく彼に向けてボールを放り込んでクサビを打ち込む、そういうサッカーになるだろう。運動量を求めず、とにかく中央に彼が「的」として君臨する。
そして、あまりに絶対的な存在だけに、代わりが居ない。同じ事を、戸島や久保にやれと言ってもそれは無理。
オーロイが怪我や出場停止の際には、やるサッカーが大きく変わってしまうだろう。
今年で34歳と言う年齢や、涼しい北欧出身だけに、日本の真夏の暑さへの順応にも不安が残る。
<予想布陣>
---オーロイ---
??------太田
----米倉----
--勇人--山口--
??------竹内
--ミリガン--茶野--
----大久保---
??・・・新外国籍選手
現有戦力は、26名。
その中には、ミリガン・渡辺・米倉・村井・林と言った、昨年は怪我に苦しんだ選手もおり、稼働率が比較的良かったネットや工藤・谷澤が抜けた分、抜けた枚数以上に戦力の薄さを感じる陣容になっている。
「J2二年目」を考慮すれば、サラリーその他の理由で抜ける選手が抜け、残る選手が残った、現実的な陣容に落ち着いて来たのだろう。
「J1昇格」を争うチームへ主力の放出を行った、お人好しぶりは感じるが。
大きな不安要素は、「センターラインの脆弱さ」だ。
オーロイの代えのきかなさ、ミリガンのコンディション、そしてボランチとセンターバックの層の薄さ。最もしっかり固めたいセンターラインに安定感を感じない。監督の望む補強ポイントも、左SBと左MF。そうなると、現有戦力で何とかするしかない。
コーチ陣は一新され、例え、布陣や、やり方は昨年と近しいものがあったとしても、ほぼイチからの作り直しと見るべき。必然的に、新しい監督・コーチの指導力が、モノを言う一年
なる。
良い意味で予想を裏切り、不安を払拭するような、戦いを見せて欲しいものだ。
新監督に対する、勇人をはじめとした主力選手のコメントは、これまでのところ好意的なもの。それは、結果を伴ってこそ、確固たるものになる。
昨年に比べ、J2の他クラブは、明らかに強化されているように思う。
降格組は言わずもがな、栃木や岡山のような新興勢力も、積極的な補強を敢行し、戦力の上積みを図っている。昨年よりも、厳しい戦いが待っているのは間違いない。立ち止まっているだけでは、置いていかれてしまう。昨年よりも、上積みのある一年にしなくては。
その為に「目標」をしっかり定め、一丸になれるかが大切になる。
一つだけ昨年よりも良いと言い切れる事がある。
それは、昨年のような浮ついた空気がサポーターには無いと言う事だ。
「J2は厳しい」それが分かった事を、昨年の収穫にすべき。長い低迷を抜け出し、クラブの未来を切り拓くため、今年は挑戦者として、一戦一戦を戦い抜き、勝つのみだ。
オーロイ
深井 米倉
ヘッセル 勇人
山口
青木良 ミリガン 福元 竹内
岡本