ラスト10戦、第2の関門 水戸戦

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「好事魔多し」とよく言う。
栃木、富山、京都を倒し、三連勝と上り調子のように見えるが、改めて内容はどうだったろうか。楽な戦いだっただろうか。相手を圧倒できただろうか。苦しい戦いを思い起こせば、表面的な結果だけで、浮ついてしまった心は、自ずと収められるだろう。
 
前期水戸戦。不甲斐無い敗戦の原因は、己の内にあったのではないか。
勝てるだろうと言う油断。負けるはずがないと言う慢心。
その積み重ねが今、我々を苦しめている。

残り4試合を残すのみとなったホームゲーム。

一戦必勝の体勢で、絶対に勝ち点3を奪わなくてはならない。
スタメンを探ってみる。

--孝太-ネット--

倉田------大介
--山口--勇人--
アレ------鎌田
--茶野--良太--
----岡本----

出場停止:谷澤
累積三枚:ネット、アレックス、工藤、福元

谷澤が出場停止だが、孝太は軽い負傷から回復している。

好調さを考えれば、2トップと言う選択肢も現実的だろう。タイプが異なるので、併用も問題ない。久方ぶりに、ネットのパスから、孝太の抜け出しと言ったシーンも目にしたいところだ。

中盤は、ボランチの勇人・山口は不動。オフェンシブの1枚は、好調を維持する大介だろう。もう1枚はこれまでの起用からは工藤だろうが、リーグ終盤になってもボールをキープした時の判断が遅く、消極的なパスが多くなっている。もちろん、決定的なチャンスも作るのだが、悪い意味でここだけリズムが違う。

その観点からは、工藤を外して、倉田や太田、深井、村井の選択肢もあり得る。

ただ、いずれにしても、中盤はフィジカルの弱い選手ばかりになる。

水戸の肉弾系の選手には十分注意する必要があるだろう。水戸からすれば、多少のファウルは覚悟で中盤でボールを奪い、前線に素早くつなげる事で勝機を見出すだろう。そうさせない、素早い判断が必要になる。

ディフェンスは、福元のコンディションがイマイチと言う話も耳にするので、センターは茶野+良太か。福元が万全ならば、良太が右に回るかも知れない。その場合は、鎌田が弾かれる。左はアレックスで不動だろう。

ジェフは「誰が出ても大丈夫」と言われる事もあるが、実際はポジションの偏りが大きく、また、なかなかメンバーが固定できない試行錯誤の繰り返しが続いているとも言える。メンバーだけで、勝敗が関係ないのは嫌と言うほど見てきた。

最初からトップギアのゲームで無ければ勝機を逸する。

クラブは、残り10分を強調してきたが正直、そんな時間で焦るようなゲームは真っ平だ。

最初から全てを出し切る。そうした強い意思の見えるゲームを期待したい。
我々は、勝つしかない。