そう言えば、“TD(テクニカルダイレクター)”って何?

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今年のサポコミの感想を書いた1/30のエントリーを読み返してみて、少々ひっかかった。

>強化責任者に十分な権限が無く、その上の介入の余地があり過ぎるからではないのか。

半年前に自分はこんな事を書いている訳だが、そう言えば先日の札幌戦の後に神戸さんがこんな事を話していた「自分はGMではない」。その時は、そうは言っても強化権限があるのは、あなただろうとあまり気に留めなかったけれども。

もしかしたら、これ、結構大きな話だったんじゃないかと思い始めた。
過去の“GM”職を振り返って見る。

97~06・祖母井GM(チーム統括本部長)
07・唐井GM(チーム統括本部長)
08・昼田GM(チーム統括本部長)→09SM(強化シニアマネージャー/役職名変更)
10・神戸TD(テクニカルダイレクター)

今更だけれども、役職名を変えた事には、それ以上の意味があったんじゃないだろうか。
具体的には、権限が縮小されているのではないか。

もし仮にそうであるなら、削られた権限はどこにいったのか?
今のジェフには、そもそも“GM”の権限を任せられる能力の人材は、不在なのではないか?

そんな疑問が湧いて来た。

次回のサポコミの際には突っ込んで聞いてみたいところだが、その「違い」を聞いたところで、事前質問のサポコミでは、いかようにでも答えられるだろう。
サポが踏み込みようの無い、クラブ組織の領域だ。

だけれども、その踏み込めない領域にこそ、現在の低迷を招いている原因の一端があるように思う。ジェフの歴史の中でも比較的機能していたと言える、岡社長-祖母井GMの頃とは、明らかに組織が変わってしまっている。岡社長ならば、オシム監督を放出する事も、祖母井GMと仲違いすることも無かったろう。それ以降も、社長によってクラブのビジョンが大きく変わること自体、プロクラブとしての足腰の弱さを感じる。

古河とJRのパワーバランスもそうだが、このクラブは、サッカークラブ以前の問題で、何か本来のポテンシャルを発揮できない状態にあるのではないだろうか。

サポからすれば、出来るのはせいぜい、問題に感じるところを意見し、自らの理想を語ることくらいだろう。しかし、それでも良いと思う。中からは見え辛い、触れ辛い部分を、我々は「違和感」として感じ取る事があるから。

シーズンの成績とは別軸のところで、前述の“GM”職しかり、どういう組織がプロクラブとしてあるべきかも、常に議論し続けるべき事と思う。時間はかかるだろうけれども、そうする事がクラブを強くし、三木社長が想いを込めて社名を変えたように、「ジェフユナイテッド株式会社」を、他クラブに勝る強い組織に変えて行くと思う。