攻めるリスクを犯せ

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先日水曜日、スカパーのJリーグアフターゲームショーで、ここまでのリーグ戦の各チームのシュート数を紹介していた。その中で、ジェフはJ1J2合わせて見事に最下位。1試合の平均は6本と少しだった。

シュートが少ない、攻める回数が少ない、そう思っていたけれども、数字で見せつけられると結構ガックリ来る。これじゃあ、スタジアムで生で観ても「面白い」とは感じられないはずだ。苦しい時こそ支えるのがサポーターの本分であるとは言え、サッカーの醍醐味はやっぱり、応援しているチームの攻めの時間であり、シュートであり、ゴールの爽快感だ。
攻める刺激が足りなければ、観客は喜ばない。このバブルのような客の入りも、すぐに波が引くように消えていってしまうだろう。それが怖い。

どうして、攻めるシーンが少ないのか?
高い位置でプレスに言っている割には、攻守の切り替えとフォローが遅い。それに尽きる。
切り替えのスピード、意識は、去年よりむしろ遅くなったようにすら思える。

ボールを奪ってから、もしくは奪えそうになった時に、攻撃に意識を切り替えて走り出している選手が少なすぎる。せっかくボールを受けた谷澤や深井、アレックスが孤立し、囲まれて潰されるシーンが目に付きすぎる。

ゾーンを守る意識が強すぎるんじゃないだろうか?
もし、あまりに守りに意識が行き過ぎている事が原因だとするなら、打開するには、ある程度「攻撃へのリスクを犯す」必要がある。が、それが出来ていない。
この意識の切り替えが出来なければ、例え前線に強烈なFWが補強されたとしても、結果はなかなか出ないんじゃないだろうか。今、巻が前線で孤立無縁なように、そこまでボールが届くようには思えない。

ミラー監督が、イヤーブックのインタビューで目指していたのは、「エンターテイメント性の高いサッカー」決して、ドン引きの臆病なサッカーじゃない。

それならば、これから先、「攻撃へのリスク」を、如何に早く意識付けさせられるかどうかがミラー監督の手腕と言う事になる。もちろん、選手達自身も意識を変えなくてはならない。
でなければ、プレーする彼ら自身が面白くないだろう。

臆病なサッカーは観たくない。
もっと、攻めにリスクを負うべき。そうでなければ、サッカーは「エンターテイメント」足りえない。