JFL後期第11節・リザvs岡山

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JFL後期第11節・リザ1(1-2、0-0)2岡山
試合結果(公式)


日曜日は、鴨川までリザvs岡山の一戦を観に行って来ました。
(二週連続の岡山観戦(汗))

特に行きは、秋晴れの良い天気でした。いかにも房総の秋という感じで、ドライブするには最高。途中、ツーリングのバイクをたくさん見かけました。時間があれば色々寄り道したかったんですが、今日は我慢。
ルートとしては、16号を姉崎まで南下してから、教習所のトコを曲がって、久留里街道へ。途中から久留里線沿いに進んで(410号バイパス)、亀山ダムから、鴨川有料。のんびり流して、千葉から、1時間半しなかったかも。

鴨川の競技場に着いてみると、スタンドがワリとしっかりしててびっくり。
長旅を終えたファジアーノサポーターも既にスタンバってました。
しかし、残念ながら、目当ての野本はまだ負傷が癒えなかったので、姿を見ることは出来ず。一方、同じく元ジェフの竹田はベンチメンバー入り。

岡山は、現在3位。JFL昇格初年度ながら、J2昇格に手が届く位置。サポーターの士気も、当然の事ながら高く、最初から応援にも熱が入っていました。(あの「桃太郎」の応援も。。。)

試合前にわらわらっと少年サッカーの子が入ってきて、スタンドは満員に。その子らに混じって、韻や鳥養ら、ベンチ入りしなかった面々もスタンドへ。

ファジアーノは「Over the rainbow」、ジェフは「Hey Jude」で選手をお出迎え。
ちなみに、この「Hey Jude」・・・自分的に唄うのは1999年以来、だと思います。前回のトップチームの残留争いの時に唄われたサポーターソング。メチャクチャ懐かしい。

「Hey Jude」
おーおー いちはらー
たたかーえ 勝利目指しー♪
どんな ときーでもー
俺達がー ついてるー♪


さてここからゲーム。
前日のフクアリでの試合に続いて、精神面がクローズアップされた展開に。

応援に背を押され、岡山が序盤から攻勢。
前線の小林・喜山の2トップに、10番の川原が絡み、先週の甲府戦では鈍かった34番・坊主頭の関も果敢にドリブル突破。リザは、その勢いに押されて、ズルズルとラインを後退。岡山の中盤を捕まえきれず、シュートまで持っていかれてしまう嫌な流れ。

そして、この流れのままに先制点を献上。
5分、FW小林のキレイなミドルで失点。

この後、ミツキが左肩を脱臼したか、外に出て治療。
一人少ない状態でさらに攻め立てられるも何とか凌ぐ。肩にサポーターを当ててミツキが復帰して、ようやく一息ついたリザは、反撃を開始する。

FW奥山と、MF乾、個人で打開できる選手がキープすることで、攻め上がりの時間を作る。
伊藤の同点弾が生まれたのは、そうした良い流れの中から。こぼれ球を思い切り良く蹴り込み、これまた気持ちの良いミドルが岡山ゴールに突き刺さった。

その後も、流れはリザ。
奥山・乾に加えて、右の高田と山中が、散発的ではあるけれども、岡山陣内を深く切れ込んでシュートシーンを作るも、決めきれない。
決定機は2~3回。結局、この攻勢の時間に攻め切れなかったのが勝負の分かれ目に。

チャンスを逃し過ぎたツケが最後に回ってくる。
前半終了間際、左を破られ、そこから中央で混戦になったところ。ジェフのサポーター席から見れば、はっきりと小林のハンドだったが、角度的に主審からは見えず。「絶妙に」コントロールされたボールが喜山に渡って、正面からシュートを突き刺された。
それまでのチャンスを決めていれば、なんて事はなかったのだが・・・やはり、運を呼び込めるかどうかにも、チームの現在の姿勢を感じた。

この失点でガクっとなったのだろうか。
後半も大きな流れは変えることは出来ず、退屈な展開が続く。ジェフは、堀川を投入して打開を図ろうとするが、岡山のプレッシャーは時間と共に弱まるどころか集中力を増していく。

そんな岡山の気合が裏目に出たか、途中でCBの伊藤が退場処分となる。
10人になった相手に攻勢をかけたかったところだが、前には出れても攻めきれないのがリザ。シュートまで持ち込めたのは数えるほどで、上手く時間を使いながらいなされてしまった。

喜びを爆発させる岡山陣営に対して、ガックリとうなだれるリザ。
終わった瞬間、「何か上手くいってないんだよな」と言うモヤモヤ感。悔しいという感覚もあまりなく・・・いや、それが多分、一番いけない事なのだろうけども。

天皇杯の千葉県予選決勝あたりは調子の良かったリザだが、トップからの追加出稿組を受け入れてから、また調子を崩してしまった。これは、リザの性格上、仕方の無い事ではあるのだが、モチベーションの維持が難しいチームではある。

この日、リザには、トップでも出場経験のある、伊藤やミツキも居た訳だが、残念ながら別格と言うほど際立った存在感を見せる事は出来なかった。
むしろ、後の無い、思い切りの良さと昇格への高いモチベーションに後押しされた、岡山の選手達のほうが、個々でも、組織でもイキイキとしていた。

ここに、ジェフの抱える問題がある。
「リザの位置付け」に、ジェフは苦慮している。
・試合出場の少ない、若手選手の育成
・遅咲きの選手の発掘

これらが、本来の目的にはずだが、現状は上手く機能しているとは言いがたい。
去年も、今年も、それは大きく変わっているとは言えないように思う。

選手個々の意識に原因を求めるのは簡単だけれども、リザが本来の目的を発揮できるような運営がもっと必要なんじゃないだろうか。ユースも、リザも、サテも、ピシっと背骨が通った一貫したチーム作り。力のある人間を伸ばし、スムーズにトップに引き上げる体制。ぜひ、それをクラブとして作って欲しい。

そう思わずにはいられませんでした。


・・・岡山は、チーム全体が良い流れですね。
JFL初年度ながら、今年J2に上がらなければ、経営面で色々大変だと言う話も耳にしています。まだ「J」への困難は続くでしょうが、なんとか、先週の小瀬、今週の鴨川、こうして遠くアウェイにもやって来る熱いサポーターの皆さんの気炎が、早く岡山全体に火を点けて、「J」に届いて欲しいと思います。