今年は絶対に優勝しよう!

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<千葉公式・阿部勇樹選手の契約について>
愛すべき我らが主将・阿部勇樹の浦和への移籍がほぼ決まりました。オリジナル10にあり、持たざるチーム・千葉から、持てるチーム・浦和への移籍。反骨の志を自らの誇りとし、拠り所にする我々にとって、その象徴たる生え抜きの主将の移籍には、身を斬られるが如き耐え難い辛さがあり、いまだ事実を受け入れたくは無い自分が居ます。


阿部には、これまでの13年間に精一杯の感謝の言葉をかけたい。
舞浜で高校の鞄をしょいながら、永輔達の影にかくれるように居たあの頃から、主将として力強くジェフを牽引し、常に全力のプレーをもって戦い続けた阿部。本当に、その姿には勇気付けられたし、彼が居てくれて良かったと、彼を応援できる幸せを噛み締めていました。
本当にありがとう。残留戦線のあの頃、ここで落ちたら阿部も寿人も勇人も皆居なくなってしまう、阿部がトップで戦うまで、阿部が主将になって優勝するんだから落ちてやるものかと歯を食いしばって応援した。ガラガラの臨海で、何度も足を痛めながら戦った阿部を見た。先頭になって、このクラブを引っ張った阿部を見た。
一昨年のナビスコで、阿部がトロフィーを掲げた時、永輔とは出来なかったけれども、阿部とはついに歓びを共に出来たと涙した。「苦しい時も応援してくれた」とその言葉に心底嬉しくなった。その阿部を非難する横断幕が掲げられたのを知った時、かきむしるくらいに悔しかった。


それだけに。
苦しさ、悲しいさ、浦和への移籍は。
なんで、世界の舞台ではなく浦和なんだ。


今年、フクアリで、浦和サポから、きっと耳が腐るほどデカイ声で「阿部勇樹」コールが起こるだろう。その時、憎いんじゃない。ブーイングでそれを消し去らねば、気持ちが壊れてしまいそうになるだろう。袂を別ったのなら、それなりの向かい合い方があるはずだ。それを阿部、お前も解ってはいるだろう。


もう、慣れ親しんだ千葉の阿部ではなく、他所から来たただの一人の選手なのだから。
それは、阿部にとって果たして挑戦なのか?主将と言う責任から降りることは、ただの甘えではないのか?自らが変える意志を持つのではなく、環境を変える事で何かが変わる事に期待をするのは、安易な考えではないのか?
それも、今となっては空しく響くだけだ。


今年、これまでになく必ずリーグ優勝したい。そう思う自分が居る。
オシム監督に鍛えられ、阿部が主将として引っ張ったこのチームは、阿部が抜けたからと言って崩れるチームではない。誰が抜けても、チームとしての力が発揮できるクラブイズム、それこそがジェフが身に付けた強さであり、我々の誇りであるはずだ。


それが再び光を放つよう、目に前に立ち塞がる問題を払いのけ、今年もこのクラブで戦うことを選んでくれた選手達を全力で応援し、そして勝ち取るだけだ。
「千葉は千葉のサッカーをやる」
今年こそ、絶対に優勝しよう!