八千代-尚志(高校サッカー2回戦@臨海)
- 2007.01.03
- GAME REPORT
あけましておめでとうございます。
昨年以来、気にかかる去就絡みのニュースもありますが、主力残留、今年こそリーグを獲れますように。余計な事を考えずに、ジェフの応援だけに集中できる年になる事を祈ります。
さてさて。毎年恒例、高校サッカーを観てきました。
改修中でゴール裏が取り壊されている臨海。ジェフ入りする米倉君率いる八千代高校と、福島の尚志高校の一戦。スタンドには当然の如く羽生の姿も。八千代側応援席ではジェフのLフラッグも振られていて、どうしても八千代びいきで試合を観てしまいます。
バックスタンドに陣取った八千代の応援は、「あっこちゃん」もあったけど、柏が近いせいか「グリーン・グリーン」など柏っぽい空気が。女子生徒が多くて「キャー」とか、悲鳴がしょっちゅうあがる。反対に、六大学野球っぽい応援団を持つ尚志は、統率のとれた応援で圧倒。「あっこちゃん」を大ボリュームでやるもんで、条件反射で応援しそうになってたりしました(笑)
さて、八千代のシステムは、中盤がダイヤモンドの4-4-2。米倉君はトップ下。磐田入りする山崎君は、コンディションが悪いのか後半途中からの投入でした。
米倉君の動きは良かった。フィールドの20人の中では少し頭抜けていて、ドリブルするにしても、パスを出すにしても「その次」を考えているから、プレーに連動性がある。ボールを持てば、スピードはそれほどでも無いけれども、上手く相手のタイミングを外すドリブルで2人くらいなら引き剥がし、パスもグラウンダー/ループ共に正確でアイデアがある。ボールが無い時も、ジェフらしいボールホルダーを追い抜いて受けるウェーブを繰り返すなど、見るからに「中心」「司令塔」と言う感じでした。後はシュートの精度さえあれば。。。
ただ、正直、八千代のチームとしての出来自体は、あまり良くなかった。
米倉君も、味方のフォローの為に動き過ぎてスタミナ切れを起こしたか、後半途中から、あまり目立たなくなってしまいました。
この日の八千代を一言で言えば、「悪い時のジェフ」。
ボールをこねくり回してシュートを撃てず、シュートを撃っても決定力不足。焦って前がかりになってカウンターを喰らえば、致命的なピンチばかり。
疲れもあったのか、4-4-2がシステムの特長を発揮しておらず、1ボランチの中盤が薄く、サイドバックの上がりも中途半端。DFとDFの間にボールを上げられると、対応が後手になってシュートを撃たれるなど、危なっかしい出来。
再三再四の決定機を逃しているうちに、漂い始める嫌な空気。案の定、カウンターからのワンチャンスを生かして、尚志FWが抜け出して思い切りよく撃ったシュートがバーに当たって跳ね返り、詰めていた選手が楽々とヘッドでゴール。
そこから先は、もう我武者羅に攻撃に攻撃を仕掛ける八千代。しかし精度は無し。
このあたりもジェフっぽい。
コンディション不良の山崎を出し、さらに中盤の攻撃的な位置に15番の原を交代で投入して全員攻撃を仕掛ける八千代。しかし、決まらない。これでもかと撃ちまくるものの、どうしても防がれてしまう。まるで、前日の天皇杯決勝のガンバのよう。
尚志は、校歌を唄い出すなど完全に気力で逃げ切りモード。
しかし、敗戦濃厚かと思われた35分過ぎ、混戦の中から力技で15番の原が同点弾をゲット。一気に沸き立つ八千代スタンド。消沈するも、すぐに大声援を送る尚志スタンド。残り5分でも、せめぎ合いはあったものの、決着はつかずPK戦へ。
高校サッカーでPK戦と言うのも非情なんだが、国見をPKで破った八千代が、相手のPK失敗に助けられて勝利を何とかものにした。
米倉君と言う、「個」を見るには良かったが、ちょっと物足りなさは残った。
明日は、昨年の優勝校・青木が居た野洲と激突する。「良い時のジェフ」のようなサッカーを見せてくれる事を期待したい。
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こんにちわ
私もこの試合を見に行っていたのですが
八千代のサッカーってジェフよりガンバっぽくないですか?
パスワークでの崩しを意識しているところとか
攻撃面ではそれほど走ることを重要視している感じでもないので
むしろこの後の前橋育英の方がジェフっぽいサッカーかなと
個人的には思いました(PKで負けちゃいましたけど
八千代はもっと運動力を多くすることと
コンビネーションの意識が高まるともっといいサッカーになると思います
現状では米倉君への依存度が高すぎなので
もっと他の部員の子もチャレンジする意識をもっていいんじゃないかと
久方ぶりの臨海でつらつらと考えていました