巻誠一郎に期待する
- 2006.06.21
- 雑感
今の日本に足りないのは「魂」だ。
日本は元から強くは無い。W杯も僅かに3回目、それもアジア枠の多さのおかげで辛うじて本大会に出場できている。イリアンのブルガリア、ハースのオーストリアですら出場する事すら適わない、W杯。アラウージョ(元G大阪)もエメルソン(元浦和)も候補にすら挙がらない、そう言うレベルの大会。
そう言う場に、生ぬるい気持ちで立ち向かったらどうなるのか、この2戦で先発した選手たちは思い知ったのではないだろうか。2試合が終わった。その戦いぶりに日本が世界から馬鹿にされている、それが悔しくてならない。全力で戦って敗れたのなら、観ている側も理解が出来る。馬鹿にされても、甘んじて受け入れよう。納得が出来ないのは、準備も本番も含めて、全力を出し切ったと言い切れない戦い振りだからだ。
オーストラリア戦が終わった時、クロアチア戦が終わった時、「暑い、苦しい」と言いながら、どれだけの選手がピッチに倒れきる程に消耗しきっていただろうか。TVを通して、ほとんどそう言う姿は伝わってこなかった。その姿を見て、日本で応援する人たちは、選ばれなかった選手たちは、どんな思いを持てば良いのか。
ブラジルに勝つ、そんな能天気な報道が頭にくる。
何が起きるかわからないサッカーで、奇跡を掴んできたのは、自分の持てる全てを出し切ったチームだけだ。それも出来ていないのに、何が奇跡だ。
それが出来る、数少ない選手が居る。
日本の為に、己を捨てて戦える選手が居る。日本代表で一番下手糞かも知れない、実績も無い、けれども今の日本に一番必要な「魂」を持った選手が居る。
巻誠一郎だ。
力及ばずとも、全てを出し切れ。どこでもいいから、身体を投げ出してシュートを撃って来い。外したっていい、何度でも撃って戦う気持ちを見せてくれ。
それでダメなら、それでいい。ジェフサポは巻への批判まで全て受け止めようじゃないか。
巻誠一郎に期待する。
残り90分間、日本の「魂」を世界に見せ付ける為に、巻を先発させて欲しい。
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