史上最強のユーゴ代表
- 2006.05.27
- Football News 書籍やグッズの紹介
キネマ旬報社から出版されている、「FootBall LIFE」と言う雑誌に“幻の黄金軍団、旧ユーゴスラビア ”と言う特集が組まれている。もしも、92年のEUROや64年のアメリカワールドカップに、“ユーゴスラビア代表”として戦えていたなら・・・と言う誰しも考える願望を、ユーゴ分裂から10年以上を経た今、ボバンなど当時の関係者の証言を中心に多角的に分析した特集だ。
昨年出版された「オシムの言葉」と読み比べると、さらに立体的に当時の状況を知る事が出来る。
とりわけ興味深かったのは、オシム監督が代表監督を辞任したその時の新聞記事を抜粋し、訳したもの。生々しいまでの当時の複雑な事情と、オシム監督・代表選手・協会関係者の苦悩、そして監督が当時にあってもどれだけの周囲からの尊敬を集めていたか、その一端を垣間見る事が出来る。
当時の状況は、当事者でなければ決して解らない。けれども、今日の日本でオシム監督の下で戦うジェフサポとしては、必ず目を通しておかなくてはならない資料の一つだろう。監督がどれだけのものを背負って、今ここに居るのか、理解する義務がジェフサポにはあると思う。
あまりにも生々しくて、この本を、監督の目の前で広げるのはあまりに酷だ。
間違っても、姉崎でサインを貰うような真似をしてはならない。
ひたすら熟読して、どうする事が少しでも監督に報いる事になるのか、それを考えてまたスタジアムで声援を送って欲しいと思う。
■幻の黄金軍団、旧ユーゴスラビア
●現地取材レポート
「あの代表チームは史上最高だった」
●誌上再現! オシム監督、苦渋の辞任劇が起こった日
「オシムが戻る、その日まで」
●スペシャルインタビュー
ズヴォニミール・ボバン[元ユーゴスラビア/クロアチア代表]
●永久保存版! 選手完全データ&顔写真
「幻に消えた旧ユーゴ選手名鑑」
■特別ロングインタビュー
佐藤勇人[ジェフユナイテッド千葉]
「サッカーとの2度の決別と、3度目の挑戦」
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