4/23(日)・サテライト第2節・湘南戦
- 2006.04.24
- GAME REPORT
磐田戦で体力を使いきってしまったが、眠い目をこすりながら平塚へ。
首都高の分岐をボーっと通り越して、遠回りして行くハメになってしまった・・・。
さて、曇り空の平塚競技場。前に来た事があるような気がしていたが、どうやら前に来たのは別の場所だったらしい。初めて訪れた平塚競技場は、大きな公園と一体になった、千葉で言うと天台のような場所だった。公園の中には、レストランもある。天台以外だと、等々力あたりにも近い感じだ。
さてこの日はスタンドからまったり観戦。
仲間数人と、スタンド中段に陣取る。残念ながら、メンバー表が配られないので、湘南側の選手が良く判らなかった。ジェフ側のスタメン。
--加藤--要田--
----工藤----
楽山------松本
-安里-伊藤-松ヶ枝
--竹田--結城--
----岡本----
サブに、ジェフクラのGK筒井、DF川上、FW青木・トンス
DFの数が足りてない為か、2-6-2の変則システム。・・・何と言うか、DFが竹田と結城だけと言うのも、ノーガード戦法のようにすら見えてしまう。松本・ラクの位置も高いし、カウンターを喰らうと相当に危なっかしい。
また、サブの青木は、高校選抜の遠征を終え、ヨーロッパから帰ったばかり。姉崎で寝かしてやっても良いくらいだが、体を動かしていた方が楽なのか、疲れを見せずにアップで身体を温めていた。
試合の方は、サテライトにありがちな展開になっていく。
お互いのレベルがさほど高くない事から陥る均衡と言う感じか。
とにかく、声が少ない。ゲームキャプテンの結城をはじめ、トップ経験者も黙々とプレーしている様子で、この次のナビスコに出てやろうと言う気概だとか、ここで何かを見せてやろうと言う気迫だとかが、あまりスタンドまで伝わって来なかった。
普段の練習でやった事を、パターン通りに出来るかどうかの確認と言うか、それはそれで悪くないのだが、淡々と時間が過ぎて行った。試合は一進一退、ジェフが攻めれば湘南も攻める、攻守の切り替わりがハッキリした展開。湘南は、ワリと遠くから早めでもシュートを撃ってくる。反対にジェフは、崩しきってからシュートを狙おうとする。
少し目に留まる動きをしていたのは、松ヶ枝と松本。
松ヶ枝は単純に運動量がこの面子の中で一番ある。膝のテーピングが相変わらず痛々しいが、もうかなり動けるようになってきたようだ。局面でもしっかり身体を張るし、ボールが奪われればきちんと追いかれるし、最後まで走ってゴール前に顔を出す。
トップの試合に出る最初の条件は満たしている。
松本は、日立台の時に比べ、周囲のプレッシャーが弱かった事も手伝って、前に前に抜け出るシーンが何度か見られた。確かに速い。短距離なら対面した相手を千切れるだけのモノは持っている。けれども、その速さは単純に速いだけで、ドリブルだとかフェイントだとか、クロスだとか、その後のアクションにスピードに乗ったまま繋げないのが辛いところだ。だから、一人目をスピードで振り切っても、「車は急に止まれない」そんな感じで、その先に控えるDFに潰されていた。トップはまだまだ。
その松本と、左のラクを工藤が使いながら、湘南ゴールに迫るものの、いかんせんトップと同じくこねるばかりでなかなかシュートにならない。こねて、ボールを奪われ、カウンターを喰らう→奪い返して、繋いで組み立てるの繰り返し。チャンスもあったが、そのまま前半終了となってしまった。
後半、選手交代も無く、まったりとした試合展開。
ところが、さあこれからと言うところで、綺麗に崩されてゴールを奪われてしまう。最後は、2バックが2人とも振られる、完全な崩しだった。
先制されて少しは危機感が出たジェフは、ここから攻勢。失点から数分後、左のラクの突破に、最後は要田が泥臭く合わせて同点とする。その後も、突き放そうとする湘南の裏を突いて、再三カウンターを仕掛けるものの、メインスタンド側の主審に悉くオフサイドを取られてシュートまでいけない。まぁ、この主審もサテライトでありがちな、何でもいいから旗を上げておけ、的な線審だった。素早いリスタートから韻の強烈な左足シュートもあったが、GK正面。ともかく、ジェフは逆転のチャンスをモノに出来なかった。
後半30分になり、韻からトンスへ交代。
再攻勢と行きたいところだったが、最後の時間帯は完全に湘南ペースになってしまった。動きに疲れの見えたジェフを運動量で圧倒、積極的にシュートを放ってくる。正直、いつ1点入ってもおかしい展開じゃなかったが、ここで立ち塞がったのが岡本。
前節・柏戦からの好調さを如何なく発揮。至近距離からのシュートを止めまくってゴールに鍵をかける。単純に「当たっている」だけなら、GK陣の中で一番ノッている。ナビスコで使ってみて欲しい存在だ。
その岡本の活躍のおかげで、残り10分の攻められまくりの時間帯を潜り抜けてドロー。
ジェフのサテライトチームであると言う自覚があるなら、勝たなくてはならない試合だったが、練習試合と同じようにこなしてしまったようだった。
個々の選手に足りないものはそれぞれたくさんあるけれど、チームとして足りないのはやっぱり「声」、そして「アピール」。スタンドからの野次がこだまして返って来るのが聞こえるような静けさの中でプレーしていたら、気分も乗らないし、連携も上がらないだろう。そう言う試合をやってしまっていた。
そこで、前述のトップ経験のある選手たちだ。特に結城、要田、工藤、楽山。このあたりの選手が、坂本やかつてのウィマンのように、声を出していかなくては。
加えて、若手は自分の存在を、もっと身振り・手振り・声でアピールしないと。それがあってこその、サテライトチームじゃないのか。トップに混じれば、周りが引っ張ってくれるからそこそこ出来ます、じゃぁ足りてない。トップに出ても、自分が引っ張る。ボールを呼び込むんだと言う強い気持ちが無いと、やっぱり上には上がれない。
静かな平塚のピッチが、気温よりも寒く・広く感じた。
サテライトからの光明は、まだ、見えない。
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