ジーコ監督も視察へ・磐田戦展望

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磐田戦と聞くだけで、胸に熱くなるものがある。
「持てる者」が「持たざる者」から搾取する事が、サッカー界の摂理だとしても、刻まれた『悔しさ』は消える事は無い。これからもずっと、磐田は特別な相手であり続けるだろう。


第9節と言う序盤戦で戦う事になった両チーム。
ジェフはスロースタートだったが、ようやく自分達のやるべき事を出来るようになって来た、上り調子。磐田は、開幕後の4-5-1へのシステムチェンジによる混乱と、若手への切り替えで、過渡期の真っ只中と言える。昔のような圧倒的な力強さは無いが、個々の駒を見れば油断ならない相手である事に変わりは無い。


<(1)菊池出場>     <(2)菊池欠場>


----前田----  ----前田----
----成岡----  ----成岡----
村井----太田-  -船谷----太田-
--菊池--福西--  --服部--福西--
服部------鈴木  村井------鈴木
--金珍--田中--  --金珍--田中--
----川口----  ----川口----


■サブ:茶野、(船谷)、名波、中山、カレンなど
※欠場:ファブリシオ(ボランチ)


布陣は上記の通り。
菊池の出場は微妙。また、前田のコンディション不良を伝える報道もあるが、恐らく出場して来る見込み。欠場の場合は、スピードに優れるカレンが先発となるだろう。4バック移行に伴い、茶野は出場機会が無い可能性が高い。


3-0で磐田が勝った広島戦を見る限り、単純なサイドアタックでは無く、左右の攻撃的MFは、中に絞って中央の選手のフォローに入ると同時に、SBの攻撃参加のスペースを引き付けて作るような動きをして来る。前節、2得点1アシストと好調な太田はスピードと技術を織り合わせて、中に切れ込む動きが多く、注意が必要。左の村井は、まれに中に切れ込みもするが、どちらかと言うとそのままサイドに開いてクロスを入れてくる。特徴の違う両翼をどう押さえ込むかが守りの鍵になりそうだ。


また、ジェフ戦に強いFW前田の戦列復帰は厄介。恐らくは、水本を張り付かせる事になるだろう。高さだけでなく技術も高い選手であるので、この前田にボールを通さない事も重要になる。


ジェフは、イリアンが出場停止とは言え、それ以外の怪我人が続々と戦列に戻っている。昨年のナビスコ杯準々決勝第2戦では、イリアンだけでなく多くのレギュラー陣を欠きながら引き分けに持ち込んでいるだけに、状況は悪くない。
いつも通り、マンマークを基本にして、運動量で押し込めば良い。


ジェフで特に期待したいのは、山岸・阿部、そして巻だ。
山岸は恐らく対面となる村井を仕留める働きと同時に、得点も期待したい。外に開く村井にとって、中に切れ込む山岸の動きは、マークの受け渡しをしなくてはならずにやりにくさがあるはず。攻撃力でユースの先輩を押し込みたい。
また、阿部は徐々に復調の気配を見せている。DFに下がる可能性もあるが、基本的には中盤で後ろを気にしながらやる事になるだろう。この阿部が、磐田のゴール前に顔を出した時は、一気の得点機だ。
そして、巻。代表GK川口・DF田中・金を前にしての戦いは、自身の今後の為にも大きなモチベーションになるはず。前節の好調さを持ち込んで、ゴールと言う結果を残して欲しい。


サポーターにとっても、選手にとっても、昨年の終盤で苦い勝ち点を落としてその借りを返す必要がある。あの時と違い、休養も十分、スタミナ切れの心配は一切無い。油断無く、全力で走りきって、そして意地でも勝利を!


<ニッカン・千葉サイド> <ニッカン・磐田サイド>