4/9(日)・サテライト第1節・柏戦
- 2006.04.10
- GAME REPORT
春のポカポカ陽気の日立台に行ってきました。
トップゲームと違ってほんわかムード。J2で好調さと進むべき方向性を取り戻したチームに安心しているのか、ボランティアスタッフもにこやかに対応してくれました。「やっぱり監督が変わったからね!」と満面の笑顔。早野・・・(汗)
さて、水曜日のナビスコも控えたメンバーの方は中島リベロの3-5-2。
松本はジェフクラ所属。韻・藤田はコンディションが整わなかったため、欠場。櫛野はどうやら温存した模様。トップ経験のある選手も多く居るので、そこそこトップで目指している事が出来ないといけないメンバー。
注目すべきはMF松ヶ枝の復帰。昨年の入団以来、左膝を負傷して長期離脱を強いられていた彼にとって、この日がサテライトとは言え公式戦デビューとなる。ボランチとも、トップ下とも言えるような位置に入った。
--11--32--
----20----
23------松本
--19--37--
-36-15-04-
----30----
対する柏は、DFに瀬戸、MF永井、FW宇野沢などが軸。ただ、枝葉を固める選手達は若い選手達が多く、控えには91年生まれ(!)の15歳・187cmのFW指宿(いぶすき)までスタンバイさせていた。
次の試合に出る選手と言うより、育成に主眼が置かれたメンバー構成だ。
試合が始まると、やはりジェフの方のボール回しに一日の長がある。
早めにトップに向けてボールを当てていき、トンス・要田がキープした後、後列からの上がりを待つかサイドに開いてから人数をかけて攻める。攻撃の中心になったのは、左の楽山とトップ下の工藤。このあたりにボールが出てくると、やはり繋がりが良くなる。
前半15分には、ゴール正面でFKをゲット。
蹴るのは楽山。ボールはバーに当たるものの、惜しいチャンス。さらに優勢の展開が続く。要田のポストから水本の攻撃参加も上手く足元に収まらずシュートまで持ち込めない。
21分には、今度は右に開いた工藤にボールが通り、最後は後列から飛び出して来た松ヶ枝がシュート!これが決まって、首尾よく先制に成功する。
柏もシュートチャンスはあるものの、前半はまだ無理して攻めていない感じだった。
30分ごろには、CKから流経大柏から加入した長身の長谷川にヘディングを見舞われるものの、カバーに入った工藤がクリアしたか、ポストに当たったかでクリア。
ジェフは、DFまで戻すと中島のキープが危うくてハラハラさせられる。逆に水本は、このレベルでは格が違う存在。スピードと高さ両方で相手のチャンスになる前に潰し、余裕があるせいか、攻撃にも頻繁に顔を出す。
流れは悪くないものの、全体的な動き出し・組立てはいまいち。
後方から出て来るボールを皆が待って受けてしまっている状態。かといってロングボール一本を放り込むやり方では、トンスには巻ほどのポストは望めず、ボールは収まらないで周囲にこぼれてしまう。足元にくれば何とか粘れるが、プレッシャーがかかった状態でのポストには、まだまだ技術的な課題が多いようだ。
そのトンス、なかなか目立つ事が出来なかったが、40分過ぎにペナルティエリア内を左に流れながら突破。倒されてPKとなる。トンスの進行方向を考えるとやや厳しい判定にも映った。
これを、要田が決めて2-0。前半はこれで終了となる。
後半アタマから、柏は宇野沢に代わって例の指宿。スタンドから大きな歓声が上がる。ジェフにメンバー変更はなし。
後半開始早々、試合が落ち着く前に決定的な得点が入る。
左サイドでラクがボールをキープ。中央に切れ込みながら、DFをはがしつつ遠目からミドルシュート!これが綺麗に決まって3-0。楽山の技術の確かさをアピールする一撃だった。守備では正直淡白なところもあるが、こと攻撃に関してはハマればいい。水曜日には、攻撃に専念できるような状況で出場できればいいのだが。
ただ、この3点目は、ある意味ジェフには良くなかったかも知れない。
勝ちゲームと思ったのか、途端に各選手のプレーが緩慢になってしまった。運動量も少なくなり、試合を通じて声も小さい。スタンドから「集中しろ!」と声をかけるものの、点を取り返そうと必死になった柏の若手のイキの良いプレーに押し込まれるシーンが多くなる。
特に、右WBに入っていたジェフクラの松本君がスタミナも集中力も途中から無くしてしまったようで、なかなか攻め上がった後に戻れなくなる。そこを柏は穴とみて何度も突破を図ってくる。
柏の長谷川・柳澤・石舘らにたて続けにシュートを喰らうものの、岡本のファインセーブとシュートの不正確さに助けられ、何とか悪い時間帯を乗り切っていく。特に岡本はこの日当たりまくっていて、1対1をおそらく5~6回は止めていただろう。この試合のMVP的な存在。
後半15分過ぎには、伊藤→安里。そのままボランチに入る。
押し込まれてはいたが、ジェフも、コンビネーションパスから工藤が抜け出して1対1になるチャンスや、松本が勝負を仕掛けるシーンがあったものの、追加点には至らない。さらに、4-3となって攻め込むチャンスもあったものの、トンスのシュートはミートせず。詰めの甘さには課題を残した。
その後はカウンターの仕掛け合いで攻守が行ったり来たり入れ替わる展開。
危ないシーンも多くあったが、最後の場面では水本が身体を張って止め、失点を許さなかった。そして、そのまま時間を使い切って3-0で試合終了となった。
完封試合を久しぶりに観た(苦笑)
快勝に各選手の表情も明るく、岡本も満面の笑みだった。水本・楽山あたりはナビスコに向けた良い手ごたえを掴んだだろう。そして、復帰戦でのゴールとなった松ヶ枝。出遅れてしまった分、これからどんどんアピールしてもらいたいところだ。
GK岡本:大当たりで完封勝利の立役者に。MVP。ただし、フィードの判断の速さや、前線がキープを出来ないと分かった後も組立てに工夫が無いのは反省点。
DF水本:貫禄がある。悉く対面する相手を潰しまくっていた。攻撃参加多数あり、結城に対しての差を埋めたい気持ちを強く感じる。フル出場お疲れ様。
DF中島:ゲームキャプテン。プレスをかけられると、弱いパスで戻すのが怖い。攻撃では良いパスもあったが、良くも悪くも中島だった。
DF竹田:守備に専念。堅実だったが、目立つプレーではなかった。相手のFWが体格的に勝っていたので、ヘディングの競り合いでは苦労していたようだ。
MF伊藤:守備ではまずまず。得意の前線への飛び出しは少なかった。松ヶ枝のフォローに徹したか?弱めの横パスはカットされると怖いので、より判断を早く。
MF松ヶ枝:守備では泥臭く身体を張ってプレスに行き、攻撃では飛び出して1得点。復帰戦としては十二分な出来。動きの重さはこれから要調整。
MF楽山:攻撃では核となって左からチームを牽引。1得点も。守備の淡白さを無くして、もっと切り替えを早くすればトップでの起用時間も長くなるはず。もうちょい。
MF松本:まだまだ厳しい。俊足を活かしきる事が出来ず、突破を図ろうにも技術のレベルアップが必要か。ボールが来るように声と身振りでアピールも必要。とりあえずスタミナを上げて攻守の切り替えを90分続けられるようにしたい。
MF工藤:何故か試合中ずっとニコニコしていた。何かあったのか?やっぱりパスの判断は早い。松ヶ枝のゴールもお膳立てし、まずまずの出来。
FW要田:準トップのFWとしては不満。キープして起点になるなり、突破を図るなり、もっと存在感を見せて欲しい。シュート2本で1本がPKでは・・・。
FW金東秀:頑張ってるのは解るけど、なかなか技術的なレベルが向上しない。技術の向上がすぐに難しいなら、ジェフクラで厳しいゲーム経験をまず積んでみては?
MF安里:無難な出来。チームが落ち着いた後の出場なので、なかなかアピールには難しい状況だった。
粋犬会の仲間4人でコールリードをやってましたが、素人リードなので多々お聞き苦しいところがあったかと。てか、中途半端でしたよね。「ああ、もう!」とか思ってる方がいたら、ぜひ一緒にやりませんか?(苦笑)
サテも、出来るだけ声を出して次に出て来る選手達を盛り上げて行きたいんですよ。
-
前の記事
川崎戦展望 2006.03.31
-
次の記事
ジェフプレスを毎号駅頭配布へ 2006.04.14
コメントを書く