3/25(土)・第5節・鹿島アントラーズ戦

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鹿島は鹿島だと思い知らされた試合。


途中から、イヤな感じはしていたけれども。予想通りの結末とは。。。鹿島は、苦しいゲームでも勝ち点を拾うことの出来るチーム、選手が変わっても監督が変わっても、勝負どころをしっかりと押さえてくる。


 


だから、ウチが今季最高の試合を見せながらも、単調な攻撃で「決定機」を作り出せずにいた85分間は、「ハメられた」ような気にすらなっていた。去年奪った4点は、どれもスペシャルなゴールだった。+αのヒラメキが無ければ、鹿島のゴールは割る事が出来ない。今日は、ただひたすらに巻をめがけてハイクロスが上がってくるだけ。
巻も大岩・岩政相手に、相当に健闘はしていたけれども、ワンパターンじゃ厳しい。もう少し低いクロスや、裏へのパスがあっても良かったと思うのだが。選手達もそれを感じながらも、試合中に実行できなかったのは、やっぱり鹿島に「ハメられて」いたのだろう。


唯一、停滞した攻撃を打開できる存在だったハースが怪我で引いた時、この試合に限れば「0点」が決まってしまったようにすら思う。ジェフにとっては、痛すぎる負傷だった。本当なら、クルプニコビッチ→羽生の交代で、チーム全体のギアを上げるところだったのだろうが、ハースとの交代になってしまった事で、交代の効果も半減されてしまった。


結局、90分間ずっとクロスボールを上げ続けるだけになってしまった。
主力を欠く鹿島に、これしか出来なかったのは相当ショックだ。良い内容だったかも知れない。だが、ことフィニッシュに繋がるアイデアと精度では最悪の試合だったとも言える。
チームとして、巻を活かそうとするのは当然だ。巻は劇的と言えるほどポストの技術も上がっているが、一試合にそう何本ものシュートを撃てるほどフリーになれる立場にない。巻を潰れ役・追い回し役にしている以上、それは仕方が無い。ならば、他の選手が巻が撃てない分を撃つべきなのだ。


ジェフに、ストライカーはいない。
ワシントンや、崔龍洙や、エメルソンや、アラウージョのような。
だから、誰かが誰かに最後を任すような攻撃をしていたら、そう言うストライカーが居るチームには追い付けない。個々人が、ストライカーになるしかない。
クロアチアサッカーニュースさんに載っていた監督の言葉を引用するなら、「誰も責任を引き受けたがらない」のだ。シュートを撃って終わる事は、エゴじゃない。そこまでチームで積み上げたチャンスの責任を背負う事だ。それを全員が意識すれば、今日のような試合は勝てるはずだ。


敢えて、選手の奮起を期待したい。
この日フクアリを埋めた黄色の観客を満足させるのは、ゴールを奪い合うスポーツであるサッカーに懸ける、個々人のシュートを撃ち、撃ち勝つ勝利への執念だ。