7/23(土)J1-第18節・川崎戦

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千葉1(1-0、0-0)0川崎
<得点>
千葉:巻(羽生)
 
<ニッカンスコア>

 

バックスタンド2階で横断幕をくくりつけ、やれやれと思ったところであの地震。
こっちはともかく、仮設スタンドのゴール裏がブッ壊れるかと思った(汗)・・・とはいえ、大きいとは思ったけど、体感震度はそこまでじゃなかった。しかし、電話が全く繋がらないし、まさか電車が全部止まるとは。総武線・京葉線・内房線が全面ストップ。アクアラインも封鎖。そして臨海は(千葉県は)完全に陸の孤島に。。。

 


かくして、何とか地震の前にたどり着いたサポは4,900人。
こういう時、サポの地元率と言うのは大きい。電車ストップで大ダメージだもんなぁ。市原市・千葉市、もっともっと地元に根ざしたクラブになってもらわなくては。

さて、試合の方はほぼベストのジェフが、川崎を迎え撃った。
サブのガビがラクに代わったくらいで、前節・大宮戦から大きな変更は無い。左右のWBも右に智、左に坂本。アウグスト対策で左右をいじくる事も無かった。
前回の対戦では、完全に引き篭もってカウンターに賭けた川崎だったが、この日は意外にも序盤戦から攻め込んで来た。さすがに、同じ策は通じないと読んだか。・・・まぁ、そう言う事もあるかと万全の川崎対策を採るジェフは、まず川崎の鬼札・ジュニーニョに水本を張り付かせ、出足の早いカウンターのフィニッシュを封じ、黒津には大輔を付け、2トップを殺しにかかる。前節から戻した3バックで、無難に川崎の攻撃をいなしつつ、反撃の機会を窺う展開となった。

お互いチャンスを作るが、なかなか点にはならない。サイドは潰し合い。攻撃の枚数が少なく、速攻のはずが遅攻になってしまう。膠着した展開を打破するため、ジェフは前節勝利を導いたイリアンの攻め上がりも効果的に混ぜつつ、中央から攻撃。しかし、ハースが抜けて撃ったシュートは明後日の方向。さらに、巻が同じように抜けて1対1からシュートを撃つが、これも枠を捉えられない。
川崎も、智の中途半端なキープを奪って、黒津が持ち込むものの、水際で阻止。がっちりと組み合ったような時間帯が続く。

この均衡が崩れたのは31分。
徐々にジェフのボール奪取から川崎ゴールへ迫るシーンが続いていた時間帯、川崎ボールをハーフウェーライン付近で奪った坂本が前方の羽生へ縦パス。これを羽生がはたいて、巻がペナルティエリア左角あたりから、右足で逆サイドネットに突き刺すシュートを決めてみせる。

ようやく奪った先制点。ここまではプラン通りだ。
失点して、前に出るしかない川崎の裏を衝いてもう1点を奪えれば、一気に相手の戦意を殺ぐ事が出来る。ところが、思惑通りの展開にしながらも、止めの1点が奪えない。チャンスは作っている。智が勇人が抜け出して1対1になる。十中八九決まったと思ったシュートが決まらない。

カウンターを食らわす為に「攻めさせている」のだから、当然ピンチもある。
戦意を殺いで、相手の集中力を無くしてしまえば、ラクに攻められる。それが、どうしてもあと1点が奪えないために、いつまでも川崎が元気で、攻めさせているのに気疲れしてしまう危うい展開になってしまった。加えて、川崎はマルクスを投入して中盤に基点を作ってくる。難しい篭城戦になった。
相手も必死。プレーは徐々に激しくなり、倒される選手も増える。阿部も倒され、額を割ってしまう。しかし、闘志を奮い立たせてプレー続行。

監督はいまいち精彩を欠いていた智を中島にスイッチし、右に羽生、中島が中央と言う布陣にするが、この日はなかなか林と言う切り札を切らなかった。ハースや巻のキープ力で、前線で時間をかけようとしたのだろうか、それともどうしてももう一点をこの二人に取らせたかったのか。
結局、林が投入されたのはロスタイムに入ってから。快足を活かして攻めるというよりは、時間稼ぎ。最後の川崎の攻勢もしのぎきって、何とか1-0の勝利。やれやれといった、安堵の気持ちでタイムアップ。正直、ゲームプランにハメられたのは半分だけだったか。

監督は、しっかり勝てたと評価。
奇跡とまで言った守備陣の安定は、攻撃にリスクをかけるチームにあって特筆すべき成果だったのだろう。守備的にならずに、守りきるという事はとても難しい事だが、次はもう1点を奪って、もう少しラクに勝ちたいものだ。

ともあれ連勝で締め、6位浮上。鹿島とは12差。
そして、目前に迫ったナビスコに向けて勢いをつける事が出来た。この日も闘志を見せた阿部は抜けるが、同様に磐田も6人を代表で欠く。茶野・村井はいない。けれども、崔龍洙・中山・前田・カレンの前線は健在。名波も服部も鈴木秀もいる、曲者・太田も健在。この選手層の厚さは悔しいが、誰が出ても誰がいなくても磐田には勝たなくてはならない。ホーム・国立で磐田は守りに入るかも知れないが、しっかりと勝って、阿部の帰還を待ちたい。