6月5日(日)・サテライト・柏戦

6月5日(日)・サテライト・柏戦

16462150.jpg

千葉1(1-1、0-2)3柏

 得点:
前半03分:柏 ・崔成國(平山)
前半24分:千葉・高橋(CK滝澤)
後半18分:柏 ・鈴木(崔成國)
後半40分:柏 ・増田(鈴木)

 

--高橋--要田-- -李--安永--崔-

----楽山---- 鈴木------増田
滝澤------芳賀 ----大谷----
--中島--中原-- 平山------小亮 
-市原-瀬戸-藤田- --濱屋--石川--

----立石---- --ノグチピント--

 

千葉サブ:GK岡本、DF竹田、MF椎原、FW川淵、FW金東秀
柏サブ :GK加藤、DF立川、DF石田、FW木村、FW大柿

 

<柏公式・結果> <柏公式・速報>


日立台でのサテライトゲーム。2時間前まで「サポーターカンファレンス」(ジェフで言うところのサポコミ)が行われていた事もあって、メインスタンドは8割くらいの入り。梅雨入り前最後の晴れ間もあいまって、暑さはかなりのものだった。


前回、大宮相手に快勝したジェフだったが、この日は柏のドリブラーに苦しめられた。
崔成國・安永・李忠成の前線に、元ジェフの増田・筑波出身の鈴木達、それに後方から左DFの平山が絡む攻撃で、様子見から入ろうとしたジェフを一気に畳み掛ける。前半3分、いきなり左から平山が上げたボールを、崔成國に合わせられて失点。さらに前半11分には、李忠成の突破を瀬戸が上手くカバーリングしたにも関わらず、ボールのクリア後に遅れて倒れこんだ李忠成にPKが与えられ、瀬戸にはイエロー。このPKは、立石が見事に押さえて事なきを得るが、息つく暇もなく攻め立てられてしまう。
意気消沈したか、瀬戸がヘッドのクリアを相手に渡してしまい、竹田が緊急アップ、すわ「懲罰後退かっ!?」という場面も。序盤は耐え忍ぶ時間帯だった。

ジェフは、攻められながらも少しずつ形を作り始める。
この時間帯、キーになったのは中島の大きなパス。中島はミスもするが、大きな展開でサイドを活かし、ジェフボールの時間を作ってくれていた。同じくボランチの中原も、前節よりも判断のスピードを上げて、細かいパスから前線に飛び出そうとする。しかし、キレをみせていた中原が、左サイドでボールキープをした際に、柏DFに片足をさらわれるような形になり、負傷。そのまま退場となってしまう。

この間、カウンターから要田が右から強烈なシュートを放つものの、ゴールライン際でクリアされてしまう。要田は、さらにCKからドンピシャのヘッドを見舞うが、再びライン上でクリアされてゴールに至らない。天を仰ぐ要田。今日は彼の日にはならなかった。
しかし、直後のCK、タキが上げたボールに高橋が飛び込んで、前半24分に同点とする。

ジェフは、負傷の中原に代えて竹田を投入。
藤田を右のウイングバックに上げ、楽山がボランチ、芳賀がトップ下と言う布陣になった。
大きなタテパスからドリブラーが仕掛ける柏、細かいパス回しと大きなサイドチェンジを織り交ぜ、組織で崩しにかかるジェフとカラーが鮮明になり、ゴール前のシーンも多かった。両翼の滝澤・藤田も機をみてよく攻撃に絡んでいたし、この時間帯はまずまず。
また、立石はPKの場面以外でも好守を見せており、上々の出来だった。

後半、立石に代えて岡本。
さらに、中島をリベロに下げて、瀬戸をボランチに。楽山と芳賀の位置も、楽山をトップ下にして、入れ替えた。

序盤はジェフ。セットプレーからゴールに迫るが、なかなか決定機にはならない。反対に柏は、一気にカウンターからドリブル勝負。浦和とやっているかのようだ。ただし、柏の運動量が良かったのも確かだが、メインスタンド側の線審のヘボさ加減にゲームが壊された感も否めない。
タテ一本の完全なパス、完全なオフサイドポジションを何度と無く見過ごす。ジェフはきっちりとラインを作っているのに攻撃にさらされる。サテライトリーグ、あまりにひどくなければ見ているこっちも「しゃぁない」で済ますが、あまりに酷い。おおよそ、オフサイドのルールを理解しているとは思えないミスジャッジぶりだ。あれじゃ、やってる選手が可哀想だ。

次第にイライラが募る中、柏のゴールは綺麗な崩しだった。
右サイドのダーマスから、中央を経由して反対サイドの鈴木がフリーに。これを蹴りこんで追加点を奪われる。ジェフは、直後に楽山が直接FKでゴールを狙うが、キックはポストに阻まれる。

ロングボールからのカウンターに、苦戦するジェフ。
後半31分、金東秀・椎原を投入。金東秀の高さにも期待して、まずは同点を狙う。
しかし、反撃ムードを作ろうとした矢先、瀬戸に2枚目のイエローが出てしまう。それほど悪質なプレーをした訳ではなく、1枚目のイエローも正当なカバーリングでもらったイエローだから、彼には気の毒と言うほか無い。
10人になったジェフは、それでも攻めに転じようとするが、後半40分、左翼を深々と鈴木に突破され、コレ自体はDFが素早く戻って何とか止めるのだが、鈴木はつま先でボールを後ろからフォローに入っていたダーマスにパス。そのまま、右足で岡本の股を抜くファインゴールで追加点を奪って見せた。

トンスが意地の突破でシュートを放つなど最後まで攻めたジェフだったが、ボールキープに入った柏を崩しきることが出来ずに、1-3でタイムアップとなってしまった。

出来自体は、前節・大宮の時と大差は無いが、相手選手のクオリティにやられてしまった感じだ。特に崔成國の突破を止められなかったのは、相手のレベルを考えれば仕方が無いとも言える。その中でも、ミツキや竹田が、なんとかしようと食らいついていた事はむしろ可能性を感じた。
それぞれの選手も、特に何が悪かったと言う事は無かった。要田のシュートのどちらかでも入っていれば、ジェフのプランで戦えただろうし。チームとしての課題は、ロングボールとドリブラーをどう潰すかと言う守備の確認。勝負・勝負をペナルティエリア付近で仕掛けてくる相手に常に数的優位を作って守れるようにしていけば、失点は防げるだろう。

それにしても、今日の柏の3点はそれぞれにナイスゴール。
こと攻撃に関しては、トップよりも良かったのではないだろうか。。。

「サポカン」のあった日立台は、コールリードもなくわりと淡々としていた。けれど、メインスタンドから時折起こるどよめきや拍手は、小さな日立台とも相まってなかなか良い雰囲気だった。
正直、同じ千葉県にありながらダービーと言う以上に柏の事は嫌いだ。日立台でヨンスやCKを蹴るジェフの選手に意味無く駆け寄って罵声を浴びせる姿や、去年掲げられた選手を誹謗中傷する横断幕の数々、サポート活動の悪いところばかりが伝わってきて、大嫌いだった。

けれど、チームが苦しい局面にある時の気持ちはジェフがかつてそうだったように解る。
この日、苦しいときだからこそ柏の事を考え日立台のスタンドで声援を送ったサポ、スタンドを清掃していたボランティアさんやスタッフたちの姿を見ると、これからはチームが良くなっていくだろうと言う空気を感じた。
まぁ、後半戦であたる時には、もっかいボコらせて貰いますけど(俺見てないし)、気持ちの良い“ダービー”が近い将来に出来ることを祈ります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【選手評価】

GK立石:PKをナイスセーブ。その他の場面でも身体を張ってゴールを死守。
DF市原:スピードで相手の攻撃に激しく抵抗。ディフェンス陣で一番声も出
いた。
DF瀬戸:退場は審判を責めたい。それよりも、前半のクリアミスは×。要集中。
DF藤田:最初ストッパーで、途中からはウイングバック。対面の鈴木の突破に苦しんだ。
MF中島:大宮戦よりは前半からギアが入っていてゲームメイク。後半はリベロに入ったが、相手のドリブラーに対応しきれずに苦しんでいた。
MF中原:判断のスピードが上がり好調さを見せていたところで、無念の負傷交代。
MF滝澤:CKからアシスト。中が合わせられなかったが、良いクロスを何度か上げていた。
MF芳賀:中盤を省略され、ボールが上空を飛ぶシーン多し。判断の早さが欲しい。
MF楽山:運動量で周囲のフォローに奔走したが、中盤を省略する柏の前にプレー機会が少なかった。FKは相変わらずキレている。。
FW要田:2本のシュートがライン上でクリアされたのは不運。シュートの意識が高くなった。
FW高橋:ゴールシーンだけでなく、良い攻撃には必ず顔を出していた。

<途中交代>
DF竹田:中原に代わってストッパーに入る。難しい時間帯の出場だったが、上手くゲームに馴染んだ。
GK岡本:2失点したが、好守も。飛び出しの判断は冷静に。
FW金東秀:強引な突破から意地のシュートも。最近、プレーに良い意味でエゴが出てきた。
MF椎原(アマ登録):背番号「41」=「しい」か?