気負いと焦り J2 第27節 横浜FC戦
- 2022.07.18
- GAME REPORT
- 横浜FC
2022/7/17(日)18:00
ニッパツ三ッ沢球技場
J2第27節
横浜FC 4(2-0,2-0)0 千葉
<得点>
5分 横浜 18小川
31分 横浜 39渡邉
61分 横浜 18小川
64分 横浜 16長谷川
思い出したのは昨年のアウェイ、東京ヴェルディ戦。
あの試合、ヴェルディの試合の入りは悪くなかったのに、途中からこちらのシュートが面白いように決まり、大差がついた試合だった。
今日の試合も、最初に決定機を掴んだのはジェフだった。
チアゴのシュートが枠に収まっていれば、試合展開は真逆とはいかないまでも、ジェフが主導権を握りながらクローズ出来ていたかも知れない。
が、先制したのは横浜FCだった。
まるで、過去数試合のジェフのように、セットプレーから先制。
そこでチームの呼吸を整えると、プレスのポイントをボランチからサイドへの展開のモーションに絞り、ジェフの両翼の裏を衝いて来た。狙われたサイド、特に左の秋山の裏は、なかなか抑え込む事が出来なかった。
横浜のボール回しのテンポが良い。
2失点目は、キーパーから手数をかけずにボールを繋ぎ、左を深々と破られたもの。
きちんと、中に枚数が揃ってフィニッシュに至るのが小憎らしい。
守から攻への切り替えの矢印が揃っているからこそゴールだった。
その意味では、後半、チアゴが横浜FCゴール前でロストしたところから始まったカウンターで喫した3失点目も、彼らの切り替えの早さ、パスワークとシュートの正確さが噛み合ったものだった。
横浜FCは、チャンスを確実に沈め、
ジェフは惜しいチャンスを作りながらも、それを決める事が出来ない。
あるいは、相手の素晴らしい守備に防がれてしまう。
ゴールを決めきる力の差と言ってしまえばそれまでだが、彼らには冷静さがあり、ジェフは気負いと焦りが前面に出てしまったように思う。
特に前線のチアゴは、「早く結果を」と言う思いが、チームの為にも、個人としてもあるのではないだろうか。怪我明けの2試合、そのいずれもが空回ってしまったように見えた。
こんな時、声を出して後押しを出来たならと悔しく思う。
が、一方的にやられた試合で無かったことは強調しておきたい。
先発した選手たちも、途中から代わって入った選手たちも、それぞれが劣勢を打開しようとして奮闘していた。
田口は強烈なミドルを僅かな隙でも狙い、西久保は身体を張った攻守だけでなく、ロングスローで、あるいはキーパーを脅かす混戦からのシュートを見舞う。
最終盤にチアゴに代わって入ったソロモンは、決定的なシュートを少なくとも2本放っただけでなく、前線からのプレス、身体を張ったキープで起点となり、一矢を報いようと戦い続けた。
ブローダーセン選手の守備範囲が広く、その悉くが防がれてしまったものの。
4失点を喫した後も試合を投げたようなプレーは無かった。
ピッチ内も、スタンドもそれは同じだった。
痛い敗戦である事には間違いない。
けれども、自信を失うような戦いぶりではなかった。
だからこそだろう。
試合後、三ッ沢に集ったサポは、激励の拍手を選手たちの背中に送った。
自動昇格は難しい勝ち点になって来ている。
プレーオフ圏内に入ることが、残り試合の現実的な目標となるだろう。
苦しい時こそ、より一丸となって、最後まで昇格に向けた戦いを見せて欲しい。
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