決めきれれば勝てた試合 J2 第8節 町田戦
- 2022.04.09
- GAME REPORT
- チャンミンギュ, 田口泰士, 町田GIONスタジアム, 町田ゼルビア
2022/4/3(日)14:00
町田GIONスタジアム
J2第8節
町田 1(0-0,1-1)1 千葉
<得点>
77分 町田 18長谷川アーリアジャスール(サイドチェンジのボールを右サイドでヘッドで落とし、受けた10平戸がダイレクトでクロス。18長谷川がヘッド。)
80分 千葉 15チャンミンギュ(4田口のCKを、バックヘッド気味にゴール)
三連戦の最後は、2位につける町田、勝ち点は16。
尹晶煥監督と同じく、ポポビッチ監督も今年で3年目を迎える。
目指す攻撃サッカーが、花開きつつあるようだ。
ジェフは現在勝ち点10。2ゲーム差。
まだシーズンは先が長いとはいえ、横浜FCが走っている事を考えると、まずは町田を射程に捉えておかなくては、自動昇格の目が限りなく薄くなってしまう。
季節外れの冷たい雨が降る野津田。
スタメン、サブとも、水曜日の新潟戦と変更なし。
円陣! pic.twitter.com/hlRjl1X9SG
— ruin (@jefspirit) April 3, 2022
水を含んだパスをが伸びやすいピッチ。
町田に利するのではとみていたが、前節の反省を活かしたか、互角の展開で試合が進む。
新潟に比べると、本間至恩が居ない事もあって、パス回しについていけないという事もない。良い意味で、水曜日の新潟戦で「目が慣れた」感じがする。
この日も中盤ではアンドリューが刈り取り役となって町田のパスワークを阻む。
加えて、ソロモンの動きが良い。しっかりとハイボールに競れているし、体を張ってボールをキープし、繋ぐことが出来ている。時間がつくれる。
その他の選手たちも、それぞれが本来のポジションで起用されて居ることもあって、窮屈さがあまりない。安定した戦いぶりと言えた。
幾つかあったピンチも、身体を寄せてフリーでは撃たせない。
岩手や、群馬、栃木にやられたような、ゴラッソをそうそう決められてたまるものか。
ただ、至近距離からのセットプレーには肝を冷やした。
ピッチが滑りやすく、どうしても手が出たり、勢いが止まりきらなかったりする。
一方、攻撃。
福満が本来の位置で起用されているからだろう、
これまでよりも右からの攻撃が何度か見られた。
11分には、右サイドのパス交換から、アンドリュー→風間と繋いでグラウンダーのクロスにソロモン。決定機だったが、相手キーパーの体を張ったセーブに阻まれてしまう。
28分にもパス回しで相手を揺さぶって、風間のシュート。
後半開始直後には、右サイドをワンツーで崩して風間のクロス。中で見木が合わせられなかったが、惜しいチャンスを作る。
風間、風間、風間といずれの攻撃でも彼が絡んだ。
これまでの試合の中で、一番、風間が攻撃にうまく絡んでいた。
ただ、いくつかの決定機はあったものの。
リズム良くパスを繋いでいてもシュートは少ない。手数の多さは相変わらず。
ソロモンをトップに置く先発メンバーは、速攻よりは遅攻。相手が構えた状態で崩しどころを探すので、どうしても止まった状態でボールを受けている事が多い。町田や、前節の新潟が、スペースで受けようとして動いているのとは対照的だ。
繋ぐこと自体が悪くは無いが、もう少しシンプルさ、速さ、怖さが欲しい。
ソロモンの頭めがけてクロスを放り込む選択肢があっても。
ゴールは生まれず、後半も10分が過ぎたところで、交代でギアを切り替える。
58分。前節同様の交代、風間→高木、ソロモン→サウダーニャ。
縦への推進力がある二人を投入。
直後、早速決定機を作る。
ボールを受けた見木が左から中にドリブルでボールを運び、右の福満へ展開。
福満のクロスを受けた高木が強烈なシュート!弾いたボールに見木が詰め、さらにサウダーニャも突っ込んだが、寸でのところで相手にクリアされてしまう。
前半のソロモンに続いて決めたかったシーンだった。
65分には、秋山→末吉でギアをトップに入れる。
(試合終了時の布陣)
両軍が交代のカードを切る中、66分、ミンギュがアラウージョを足を絡めて倒すが、ノーファウルの判定。このあたりから、ゲームに荒っぽさが加わってしまう。
得点こそ奪えていないものの、被決定機はほとんどなく、試合を支配していたのはこの時間になってもジェフだった。が、えてしてこういう時に「逆」の展開はおこるもの。
76分、町田は2枚代え。
中島と長谷川を投入。
直後、町田の素晴らしいパスワークからゴールを奪われてしまう。
右サイド深くへ、速く、大きなサイドチェンジのパスを通されると、それをヘッドで落とし、間髪入れずにクロス。ファーに飛び込んだ長谷川が打点高く叩きつけるという、これまたそうそう入らないような美しいゴール。
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J2リーグ 第8節
🆚 町田vs千葉
🔢 1-0
⌚️ 77分
⚽️ #長谷川アーリアジャスール(町田)#Jリーグ#町田千葉
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/t03Rhj56DO— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) April 3, 2022
一つの大きなチャンスを得点に繋げられ、追う展開になってしまう。
ともすれば、気持ちが萎えてしまいそうな失点だったが、
この日はこれで終わらなかった。
直後、末吉が奪ったCK、蹴るのは田口。
ミンギュがバックヘッド気味に合わせ、バーを叩いてネットに突き刺さす強烈な一撃。
二試合続けてCKから田口のアシストで、ゲームを振り出しに戻す。
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田生命J2リーグ 第8節
🆚 町田vs千葉
🔢 1-1
⌚️ 80分
⚽️ #チャンミンギュ(千葉)#Jリーグ#町田千葉
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/tvPCgpljcz— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) April 3, 2022
残り時間、勝ち点3を目指し、両軍が最後の攻防を仕掛ける。
ホーム町田のボール回しに鋭さが増し、ジェフを押し戻すも、スコアは動かない。
終盤88分には、アンドリューが頭突きをかますが、審判が見ておらず、またもノーファウル。
アディショナルタイム、小林と米倉がスタンバイしていたが、投入するタイミングを逸してそのまま試合終了。
正直、勝てるチャンスがあった試合だけに、ドローは残念。
勝って、町田との差を詰めたかった。
選手たちも、一様に悔しさを露わにしていた。
試合を通して主導権を握りながら戦えたのは、やはり主軸が戻って来たことが大きい。
特にセンターライン、最終ラインのミンギュ、ボランチの田口、アンドリューが揃うと、チームの中心に一本の筋が通ったようになる。
それに、この2試合、サウダーニャ、高木、末吉の3枚の投入で流れを変える選択肢も出来た。
守備時は、5-4の状態でスペースを潰し、奪ったところから全体を押し上げて組み立てながら、圧力をかける。遅攻のリズムは前節よりも良かった。後はやはり、速い攻撃をどう構築するか。ギアを切り替える前にも、チャンスは作れている。けれど、遅攻なので、回数は多くない。決めきる力という永遠の課題に当たってしまう。
セットプレーで点を獲れるようになって来たのは大きいが、終盤のパワープレーになってからがこれまでのところは多い。
本来であれば、早い時間に先制して守備を固め、相手を焦らせる展開にしたいところ。
そのためにも、やはり流れの中から得点も増やしたいところだ。
>余談1
試合後、町田に移籍した岡野が挨拶に。
試合前選手紹介でもスタンドは拍手だった。
道は分かれたけれど、息の長い選手になるりますように。
>余談2
前日まで試合中は曇り程度の予定だったのが、急に雨予報に。
正直、現地観戦を迷ったけれども、防寒、雨対策を行って参戦。
・荷物は最低限
・滞在時間も最低限
・コンタクトレンズ必須
・防水、防寒の靴や、股引など足下の防寒が特に重要
・上着の上からポンチョを被って防寒とチームカラーを両立
・濡れたポンチョやタオマフ、ゲーフラは持ち帰り用の袋を準備
このあたりの対策で、手のひら以外は暖かく応援できる。
今回は、千葉駅から新宿駅に出て、京王線へ乗り換え。
京王多摩センターから無料シャトルバスを使うルートを選択。
時間にしてスタジアムまで約2時間半。
京王多摩センターは、マックをはじめ飲食店やお店も多いので、
直前の買い出しや、一服するにも便利。
シャトルバスは、4列シートの観光バスタイプ。
車内では町田の選手によるガイダンスが流れ、wifiも利用可能。
本数は限られていますが、特に問題なく乗れました。
・・・ほんとは、後援会バスが出せるなら、スタジアム直行で楽ちんなんですがね。
公共交通機関利用の場合の参考までに。
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