「強気」な若手の躍動で、勝ち点4 2022 J2 第3節・山形戦 第4節・金沢戦

「強気」な若手の躍動で、勝ち点4 2022 J2 第3節・山形戦 第4節・金沢戦

前節今節と、コロナの影響で思い通りのメンバーが組めない厳しい状況だったものの、出場機会を得た若手選手が奮起して、2試合で1勝1分けの勝ち点4。気後れせずに、強気のプレーで立ち向かう姿に、多くのジェフサポが頼もしく思ったのではないだろうか。

金沢戦では、前線のソロモン(20)、ブワニカ(19)。右に西久保(18)。最終ラインに佐々木(21)。
交代で、篠原(22)、矢口(17)、佐久間(18)が次々と出場。

新井章太、鈴木大輔をはじめとする経験ある選手達のフォローもあり、若手らしい、溌剌としたプレーを見せた。

強調したいのは、どの選手も「強気」なこと。


空中戦で相手を弾き飛ばし、ロングスローでチャンスを演出。
すでにある種の風格すらある西久保。

まだ高校2年生の矢口が、篠原が身体を張って残したボールに追いつき、後ろを振り返る事も無く、スピードを活かしてドリブル突破。コーナーキックを奪ったシーン。

あるいは、やや荒いながらも、コンタクトを恐れる事無く、前線からプレスをかけた佐久間。

無難にプレーしようと言う空気がなく、それぞれがやってやろうという気迫がプレーに現れているのが良い。

これまでのジェフでは、力のある若手が入団しても、なかなかトップでの出場機会を得られず、最悪、そのまま退団に至ると言った、サポ目線で非常に残念な別れが多くあった。

その理由として、トップの方針が毎年のように変わり、若手を試せるほど、トップチームの基盤が整っていない。あるいは、監督が変わり、やるサッカーが変わり、入団させた若手選手とのマッチングがそもそも合っていない。そんなチームとしての失敗があった。

それが、ようやく。
尹晶煥監督の下で、3年目を迎えたジェフは、若手に機会を与えられるだけの基盤がようやく整った。彼らがピッチに立った時、支える事が出来る経験ある選手も、同年代の先輩も今はいる。その為の地道な積み重ねが、この緊急事態に、チームを救ったと言えるのではないだろうか。

もちろん、今後、離脱していた選手達が戻ってくれば、彼らがポジションをキープできるかは分からない。けれども、チーム内での健全な競争が促され、チーム力が底上げされる未来が見える。

壁に当たる時はあるだろう。
けれども、ジェフが10年以上突破できない壁もろとも、若い力で突き破って欲しい。
これからの成長が本当に楽しみだ。

<第3節・山形戦 試合開始時点>

<第3節・山形戦 試合終了時点>

<第4節・金沢戦 試合開始時点>

<第4節・金沢戦 試合終了時点>