フクアリで勝って五輪中断へ 2021 J2第23節 vs金沢 〇2-1
- 2021.07.18
- GAME REPORT
- ツエーゲン金沢, 船山貴之, 見木友哉
リハビリ的な観戦メモ。
五輪中断前最後の試合。
この日もアウェイ席の設置は無し。
梅雨明けし、早速猛暑の中でのゲームとなる。
メンバーは前節出場停止の船山が先発に復帰。
矢田旭がサブに回った事で、壱晟がメンバー外となった。
最近はかなり固定化。
前半は不安定な展開となった。
キックオフからボールを握って攻撃を仕掛けたのはジェフだったが、切り替えのスピードに乏しく、縦へのチャレンジが少ない。狭いところでボールを回し、詰まって後ろに戻しがち。「どのように」点を獲りに行くのかが見えづらい。
接触プレーで鈴木大輔が傷んだ後、金沢に攻勢を許す。
新井章太、そして小田逸稀のビッグプレーが無ければ、2失点でゲームが決まっていた。
これを防いだのが大きかった。
スコアレスで終わるかと思われたAT、右を駆け上がった新井一耀のクロスに、見木がヒールで合わせるエロティシズム溢れるシュート。これが見事に決まって、リードしてハーフタイムへ。
後半、夜の帳が下り、頭上には半月。
金沢は選手を代えて攻勢を仕掛ける。
一方のジェフも追加点狙い。
一進一退の展開だったが、次の1点は金沢。
コーナーキックに松田陸が合わせて同点に追いつく。
金沢は、得点以外もスピードのある得点の匂いを感じるCKでジェフを苦しめた。
同点から6分後、今度はジェフが突き放す。
左クロスを中央で競り合い、ファーに飛び込んだ船山が、ワントラップしてから豪快に振り抜く。前回のフクアリでの2得点に続き、成田の漢がホームでノッて来た。
その後はスコアは動かず。
79分には、船山に代えてアンドリュー。
アンカーに配し、小林と田口が位置を前に上げる。
前線は2トップとなった。
他の交代は、運動量の要るWBとFW。
最終盤は時間を使いながら逃げ切った。
ホームで勝てた事は何よりだったが、内容的には大きな進歩は感じず、これまでの試合同様の停滞を端々で感じるゲームでもあった。
攻守の切り替えがいまだに遅く、効果的なカウンターが見られない。サウダーニャも孤立しがちだ。
攻撃の組み立てに手数をかけすぎている事と、選手の距離感のアンバランスさ。
前では渋滞、サイドでは孤立。さあ、攻撃だという場面で、前と後ろの距離が遠いのに、バックパスで戻して、ゼロからやり直しと言うシーンが多い。
もう少し全体をコンパクトに。
鈴木淳監督や、関塚監督時代の末期のような停滞感とならないよう、
チームとして工夫が欲しいところ。
現在10位。
上位陣との差は大きく、現実問題、昇格よりも一つでも上の順位が現実的な目標。
その上位は混戦で、上位同士の潰し合いで思いのほか、勝ち点が伸びないという状況もあり得るかもしれない。その時に挑戦権を得られるように、積み重ねたいところだ。
中断明けの初戦は、監督交代後、絶好調の山形。
まずここを叩かねば、挑戦権も巡っては来ない。
好調のままに当たるよりも、しばらく間が空くのは悪くない。
しっかり対策を練って、自らの課題も消化して、再開を迎えたい。
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