佐藤勇人CUOのアンケートに対する、自分なりの回答

佐藤勇人CUOのアンケートに対する、自分なりの回答

1/19から、佐藤勇人CUOがジェフサポに問いかける形で、twitter上で行ったアンケート。

個人的な興味から、ジェフファミリーの本音を知りたいとの事でしたが、質問を受けとった自分自身、ジェフと言うクラブに対して、何を求めているのか、改めて考え直すきっかけになりました。

twitter上のサポコミとも言えるような一連の質問。
勇人の質問を振り返りながら、それに対して現在の自分なりの回答をまとめます。

Q1.ジェフは皆さんの人生の一部となり必要性を感じる事がありますか?

A1. とても必要性を感じる

自分にとっては、J開幕、そして古河電工がジェフと名前を変えて市原にやって来たこと、そしてサポになり応援にのめり込んだ事は人生の転機でした。

特に、学生時代にインターネットが普及し始め、それをきっかけに多くのサポと知り合う事になりました。ネットで知り合い、試合や練習見学で、実際にサポ仲間と出会う。あるいは選手やクラブスタッフと接点を持つ。

年齢や職業、立場も異なる人脈が、一気に拡がりました。
生涯を通じ、尊敬できる存在のオシム監督に出会えたのもジェフサポであったから。

また、遠征を通じて飛躍的に行動範囲が拡がりました。
サポ活動は、「非日常」の窓で、特に社会人となってからは、この趣味が無ければ、相当に無味乾燥な人生だったでしょう。結婚する事も無かった。

そして、残留争いで、優勝争いで、サポ活動で、一喜一憂させられ、腹の底から声を、感情を出させてくれたのは、サッカーでありジェフでした。

長く応援していると、正直、辛いことも、虚しいことも多いですが。
それでも、今も人生の一部である事は疑いようがありません。

Q2.クラブに皆さんが求めるものは?(ピッチ外)

A2. その他

「ジェフはこう言うクラブになるんだ」
「ジェフはこう言うサッカーをするんだ」

と、共通認識が持てるようにして欲しい。

サポコミを開いて欲しいってよく意見している自分だけど。
それは開催自体が目的ではなくて、クラブの中で働いている方々とジェフをどう言うクラブにしてゆきたいか(トップチーム、アカデミー、ホームタウンetc)を共有したいから。

だから、手段としては、
サポコミのような膝を突き合わせて語るような場も時には必要だろうし。
日常的なSNSを使った情報発信や、オンラインミーティングも大切。
「参加感」が得られる、双方向のものが好ましい。

そう考えていたので、この勇人の発信は、きっかけになるものでした。
これから先、クラブ側から、「考え方」を伝えるアクションがあれば、より深くクラブを理解して、サポートできるようになるのではないかと思います。

Another 

非常に幅広い質問だったので、他の方々の回答にも興味深いものが多くありました。
中でも、小学生や中学生、年齢が若くなるほど、ホームタウンにおけるジェフの認知度が低くなる、若年層へのアピールが必要と言う意見には、勇人も即座に反応していました。

自分も、その通りだと思います。

また、ホームタウン活動の少なさも課題なのでは。
チームスタッフによる地道な活動は多いものの、トップチームの選手が前に出る事が少ない。

コロナ禍の状況では厳しいですが、状況が改善したら、臨海や姉崎、稲毛や幕張でトレーニングゲームを有観客で定期的に実施して、サイン会を行うなど、チームそのものをアピールする機会が必要だと思います。

(そうでなければ、他のクラブにホームタウンをさらに浸食されそう)

Q3.皆さんが思うジェフのサッカーとは?

A3. 相手よりも走る攻守が一体となったサッカー

正直、過去に囚われてはいます。
オシム監督時代を観ている自分にとっては、この選択肢では選ばざるを得ない。
けれども、オシム監督のサッカーは、オシム監督にしか出来ないとも分かっています。

ただ、「走れ」をはじめ、オシム監督の教えの多くは、どんなサッカーをするにしても基礎になるものばかり。それをクラブの哲学として改めて根付かせ、土台として欲しい。

現監督のサッカーを否定するつもりはありません。

Q4.ジェフの歴代1stユニフォームの中で、シャツとパンツの好きな組み合わせカラーは?

A4. イエロー×イエロー

2010年や、2018~2021年のシンプルな上下イエローが気に入っています。
ただし、色味は蛍光イエローではなく、もっと濃い菜の花色が好み。

Q5.開幕戦の試合観戦予定は?( 緊急事態宣言が解除してるとしたら)

A5. フクアリ

これは一択でした。

Q6.皆さんの中にある『ジェフの誇り』とは?

A6. その他

「地元のクラブ」「仲間」両方が被るので、その他としました。

長年、千葉市中央区に住んでいる自分の「地元」感覚ですが、千葉は、歴史をあまり感じる事の無い街でした。大きな祭りも無く、「地元」が一つになるイベントも無い。埋立地の団地に住む友達の両親は、千葉の生まれで無い方も多く、地域同士の繋がりが弱かった。
市原市や他の周辺市町村とも個人的には関わりがありませんでした。

それが、ジェフがホームタウンとした事で、地域の繋がり、年代も職業も異なる人の繋がりが出来た。それによって、「地元」を初めて意識出来るようになった事が一番の誇りです。

Q7.フクアリで試合観戦するのに改善してほしい所は?

A7. その他

「再入場可能」を意見しました。

これまで、トップチームに重なる形で、ユナパや、スクエアでアカデミーの試合が開催されると、至近距離にも関わらず、入場してしまうと応援できない事がありました。
再入場可能になれば、はしごしてアカデミーを応援するサポも増えて、クラブ全体で盛り上がるのでは。
同じ理由で、アカデミーの公式戦をトップの前座で開催する事も希望します。

Another

これも幅広い質問でした。
他の方々の意見では、「キャッシュレス決済」「Wi-Fi整備」「喫煙所の動線改善」の声が多かったですね。
喫煙所に関しては、ユナイテッド後援会からも、以前から改善要求を挙げていたと記憶しています。

Q8.ジェフが目指すべきクラブとしてのチーム作りは?

A8. 時間はかかるが、育成クラブとしてのチーム作り

回答に困る質問でした。
勇人は、「あえて二択」としていましたが、もう一つの回答は「常に結果優先で育てるより集めるチーム作り」。勝利を求めていく事は大前提として、育成重視か、移籍獲得重視かの質問との理解で、「育成」を選びました。

目の前の勝利を求めて12年結果が出ていない現実。
なぜならば、結果が出ないとそれまでの取り組みを全否定してリセットしてしまうから。
選手の入れ替わりもだから多い。
せっかく育てたアカデミーの選手も力を発揮できずに放出してしまう。

最も重要なのは、トップチームの指針固める事と、その「継続」。

トップチームが必要とする選手を、アカデミーで計画的に育てられるようにする。
移籍してきた選手も、移籍前にジェフのサッカーにイメージが沸き、力を発揮できる。

その結果として、より多くの勝利を積み重ねられるようになる。
背筋の通ったクラブを目指して欲しい。

Q9.(自由回答)周年イベント・企画のアイデア募集

A9. もみの木プロジェクトに反対

周年イベントのアイデアを募る設問。
勇人の「もみの木プロジェクト」には、特に賛成でも反対でも無いのですが。
「もみの木」には、特に思い入れが何も無かったので、反対としました。

何か付け足すなら、千葉と言う街や、元川崎製鉄と言う場所、クラブの歴史に由来するものが良いです。オシム監督の故郷のクラブ、ジェレズニチャルが、鉄道員のクラブだったという歴史があって、スタジアムの中に蒸気機関車を置いているように。

フクアリそのものが美しいので、ラスタカラーでライトアップしたり、プロジェクションマッピングで彩ってはどうかと考えています。

まとめ

今回の佐藤勇人CUOの一連のツイートは、彼の意図はどうあれ。

毎日1つ提示される質問は、話題が少なくジェフへの興味が薄くなりがちなこの時期に、サポに議論と参加感を提供して、新しいシーズンへの盛り上げに一役買ったのは間違いないと思います。

少し心配なのは、この質問と、やりとりを「クラブ」がどう見ているか。

願わくば、勇人の独断専行とは捉えず、ここからヒントを得て、ポジティブにクラブを変化させる器の大きさを見せて欲しいと願っています。

サポーター一人一人がジェフに何を求めているか、どんな「あるべきジェフの姿」を心に描いているか、それは少しずつ異なります。同じように、クラブの中から、あるいは行政、スポンサーに立場や状況を変えれば、また描くものも異なるでしょう。

それを理解した上で、クラブを取り巻く人の理想を、「目標」「共通認識」で、矢印を一つの方向に揃えて行くこと。それが出来るかどうかで、ジェフが長い停滞から足を踏み出せるのか決まってくるのではないでしょうか。

今回のコロナ禍で、ジェフと言うクラブは「地域にとって欠かせない存在なのか」、その意義を問われていると思います。この議論を端緒にして、勇人だけ、クラブだけ、サポーターだけではなく、それぞれがジェフを「地域にとって欠かせない存在にする」為の行動に繋げる事を期待しています。