練習試合 vs ザスパクサツ群馬 ●2-4
- 2019.07.21
- GAME REPORT
- ザスパクサツ群馬
2019/07/21(日)11:30
ユナイテッドパーク
練習試合
千葉 2(1-1,1-3)4 群馬
<得点>
5分 千葉 4エベルト
31分 群馬 11番
52分 群馬 24番
66分 千葉 21アラン
75分 群馬 5番
81分 群馬 20番
完敗。
まるで「個人」と「組織」の戦い。
ジェフは、昨日の福岡戦のようなゲームを、今後のベースとして戦いたいのだろうけど、メンバーが変わったこの試合では、それらしい動きが全く出来なかった。
攻撃は、単発で、単調。
コーチングの声もない。
誰が出ても同じようなプレーが再現できれば良いんですが、
なかなかそうもいかないもんですね。難しいものです。
「やれるはず」のメンバーが名を連ねているだけに、尚更、そう感じてしまいます。
対する群馬は、特に攻撃面が鮮やかでした。
判断が早く、常に複数の選手が連動した走力でも速いサッカーを仕掛け、
いったん攻撃に切り替わるや、4~5人の選手がペナルティエリアに向かって殺到。
声も出ていれば、運動量も2~3倍あるように感じる素晴らしいプレーぶり。
特に後半は、ジェフを圧倒していました。
さて。メンバーはこんな感じ。
後半、選手交代をしてからは、茶島が右に入り、浩平がボランチに下がってます。
本田は、左サイドバックでの出場。
試合経過を細かく書くと、群馬のシーンばかりになってしまうので省略します。
シュート数は、
前半、ジェフ2本、群馬9本。
後半、ジェフ7本、群馬8本。
前半開始から、30分間くらいまでは、群馬が攻勢を仕掛けるものの、ジェフを崩しきる事は出来ずに、やや遠目からのミドルシュートで終わるシーンばかりでした。ところが、時間と共に群馬の攻撃が早く、深く、ジェフのディフェンスラインに迫るようになります。群馬が同点に追いついた30分のプレーは、完全に崩しきったもの。
後半に入るとカウンターが鋭く繋がるシーンを立て続け作り、ジェフを突き放しました。
得点/失点シーンを振り返ります。
4分千葉、最初のCK。
左から安田のCKをエベルトが頭で合わせて幸先良く先制。
その後は群馬の波状攻撃に遭いつつも、遠目からのミドルばかりで決定機には至らず。
事無きを得ていましたが、30分。
ベラスケスが中に絞りがちで、ぽっかり空いていたジェフの左サイド、群馬の右サイド25番にボールを通されると、深く抉ってから中へグラウンダーのクロス。
これを、本来のポジションなら左MFの17番が中央で受け、反転。
左後方に進出していた11番に繋ぐと、ゴール正面から振り抜いて、ズドン。
サイドにも、中央にも、全くマークが追いついてません。。。
群馬の同点弾からは、ジェフも多少押し返すものの、決定機は作れず。
1-1で前半が終了。
後半に入っても、群馬ペース。
開始1分でシュートを3本立て続けに放ち、プレッシャーをかけると、
その勢いのままに52分にはPKを奪い、ゴール。
逆転され、ジェフもやや前がかりに。
10分には、茶島が単騎で突破を仕掛け、FKを獲得。
安田のFKを中央でエベルトが収め、後方にいた浩平がミドルを放つも枠外。
他にも、見木の遠目からのシュートは、群馬がブロック。
マサキのCKから大悟のシュート枠外。
ややオープンな展開で試合は進み、66分。
マサキからのパスをアランが受けて、強烈なミドルシュート。
これが決まって、同点に。スタンドからは大きな拍手。
が、その後は、再び群馬ペース。
ジェフは、運動量も落ちてきた印象。
75分、群馬のカウンター。36番がハーフェーラインの少し手前、やや左寄りでボールを受けると、スピードを上げつつ、ドリブルでハーフェーラインを越え自身にマークをひきつけると、右後方から猛烈な勢いで上がってきた5番が駆け込むスペースにパス。
5番は、ジェフの左サイドを十分に深く切り込んだ後、中央へカットインしながら、1度、2度と、ジェフの選手の守りをかわして、シュートを振りぬき、ゴール。
撃たせない事も、当てることも、コースを切る事も出来ず、
やりたい放題、2回も体勢を立て直しされてのシュート。
ちなみに、シュートを決めた5番以外にも、中央、逆の左サイドと何人も猛烈な速度で併走してるんです。
だから、パスを出した36番は選択肢がいくつもあったし、結果的に5番は完全にフリーになってる。
その後、71分、大悟がマサキからのパスを受け、右サイドで粘ってシュートを放つシーンを作るも決めきれず。
逆に、81分には、36番、35番と繋がれて、フィニッシュは20番。
これも、綺麗に崩された失点。2-4に。
この状況でも、声が出ているのも、足が動いているのも群馬。
ジェフは、大悟が、がむしゃらにチェイシングしたりしているけど、連動しない単発のプレスなので、容易にかわされてしまう。そして、何かそう言う縛りでもかけているのか、とにかくコーチングの声が出ない。
全く出てない訳じゃないんだろうけど、聞こえるのは群馬の声ばかり。
群馬は、本当に攻守の切り替え、攻撃に移った時の人数のかけ方が素晴らしかった。
ボールが、前線に選手に縦に入ると、ここに追い越して来るだろうってスペースに、シンプルにダイレクトでボールが出る。そして繋がる。足で、頭で、あるいは胸で、、、「迷わず」に叩く。入れ替わり方が機能的で、効果的。
そのまま押し切られて、2-4で試合終了。
今日、ユナパにいらっしゃっていたかまでは、確認していなかったのですが、
群馬監督は、元市船監督の布さん。
脳裏によぎるのは、森崎嘉、北嶋、式田、砂川、森崎真、鈴木和、茶野、松森、城定、、、あの市船のエッセンスを、見せ付けられたようで、完成度の違いに大きなショックを受けると共に、このままじゃジェフはマズい。数年後どころか来年でも、群馬とジェフがどちらが上になっているか、、、今答えろと言われたら、「群馬」と答えざるを得ない、そんな苦しい内容でした。
ジェフで今日、良かったところは答えるのが難しい。
茶島が復帰した事くらい。
本田も、今日は左SBでの出場で、持ち味がほとんど生かせなかった。
TGでは、ここのところ、法政大や、VONDS市原にも複数失点で敗戦。
カテゴリが下の相手に、内容でも結果でも負ける試合が続いている。
これを軽く捉えないで、誰が出ても機能する、チームコンセプトをしっかり浸透させて欲しい。
気にかかるのは、やはり、ふわっとした守備。
個人個人が、相手のボールホルダーに、何となく寄せているだけで、どこでボールを奪うのか、奪ったらどう動くのかが決まっていないように見えてしまう。群馬が見せた、オートマティズムは、そうあるべき見本になるプレーだったのでは。相手が出来ていて、自分達には出来なかった事、それを突き詰めて次に生かして欲しい。
これからの後半戦、ここに出ているメンバーが、やってくれなくては勝ち残れない。
たくさんの宿題が残された、意味あるTGだった。
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